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「社長、辞めます! 」 ジャパネットたかた 激闘365日の舞台裏

「社長、辞めます! 」 ジャパネットたかた 激闘365日の舞台裏「社長、辞めます! 」 ジャパネットたかた 激闘365日の舞台裏
(2014/05/14)
荻島央江

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満足度★★★
付箋数:22

2012年秋、通信販売大手、ジャパネットたかた代表取締役の
高田明さんは、あるメディアの取材の席で、次のように語りました。

  「13年、過去最高益を更新できなければ、社長を辞めます」

ジャパネットたかた(以下、ジャパネット)は、1986年の創業以来、
ずっと右肩上がりの成長を続けてきました。

しかし、2011年、2012年は2期連続で減収減益。

その最大の要因は、テレビ販売の不振でした。

家電エコポイント制度が終了し、地上デジタル放送に完全移行した
11年7月以降、テレビがぱたりと売れなくなったのです。

それまで、全体の5割強を占める主力商品だったテレビの販売は、
地デジ特需で、数年分のテレビ需要を先食いしてしまい、
最盛期の5%程度にまで、落ち込んでしまいました。

そんな状況の中で出されたのが、高田社長の最高益を
更新できなければ、辞任するという宣言でした。

経営危機を脱するため以外にも、この宣言の裏には高田社長の
大きな意図が隠されていました。

それは、ジャパネットを100年続く企業にすること。

ジャパネットと言えば、高田社長が甲高い声で行う、
個性的な商品説明が印象的です。

しかし、実際の高田社長は、MCを行う以外にも、
販売する商品の目利きも務め、強力なリーダーシップを発揮し、
会社を牽引していました。

「あの会社、社長がいなくなったらダメになる」と世間で
噂されていた以上に、実は高田社長の影響力が大きく、
トップダウンで経営が行われていた会社だったのです。

いくら、若々しく見えて年齢不詳と言われる高田社長でも、
この時、すでに64歳になっていました。

後継者のことも考えるべき時期に来ていたのでしょう。

2012年の危機を自分のリーダーシップだけで
乗り越えても意味がない。

ジャパネットを100年続く企業にするには、
自分なしでも、社員の力で危機を乗り越え成長できる
ようにしなければならない。

「親は永遠に子どものそばにはいられない」との思いで、
先の宣言をしたのです。

本書は、過去最高益更新を目指した、ジャパネットの
激闘の365日のドキュメント。

日経BP社の「日経トップリーダー」に掲載された記事を中心に、
新たな書き下ろしを加えて再構成したものです。

本書は、100ページ余りが、追跡ドキュメントで、
残りが、高田社長へのインタビューと、副社長で次期社長とも
目される高田旭人さん(長男)のインタビューの3部構成です。

ジャパネットは、2013年、目標を達成しました。

しかし、毎年12月に開催する「大望年会」の席で、
社員や取引先を前に、高田社長は、
「社長を務めるのは長くて2年」と新たに宣言をしました。

  「いつかはやらなければいけないことですからね。
  トップで一番大事なことは何かと言えば、私は引き際だと
  思っています。私は今、65歳です。今も気力十分ですが、
  元気なうちに権限を委譲する、走りながらバトンタッチするのが
  一番いい。社員には長くてあと2年、私から学べることがあれば
  どんどん吸収して、前へ前へと進んでほしい。
  私もあと2年だからといって遠慮はしません。」

この本から何を活かすか?

同じ商品でも、伝え方次第で売れ行きは変わります。

ジャパネットたかたは、2011年12月下旬から、
テレビ通販番組で、なんと三菱自動車の電気自動車
「i-MiEV」を紹介しました。

こんな数百万円する高額商品でさえ、ジャパネットは、
99台も売ってしまいました。

このテレビコマーシャルを見て、電気自動車に興味を持ち、
ジャパネットに電話せず、ディーラーで成約した人も
いるはずですから、高田社長の伝える力は凄まじいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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