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嫌われ者の流儀

嫌われ者の流儀嫌われ者の流儀
(2014/04/11)
野村 克也、竹中 平蔵 他

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満足度★★★
付箋数:21

以前、堀江貴文さんと茂木健一郎さんの対談本で、
同じタイトルの『嫌われ者の流儀』がありましたが、
本書は野村克也さんと 竹中平蔵さんの対談本です。

お二人とも、この「嫌われ者」というポジションが、
なかなか気に入っているようです。

野村さん
  「 “嫌われ者の流儀” ということですが、私はこれまで、
  本当にいろいろな場面場面で、どうしてなのかと思うくらい、
  嫌われてきたと思います。(中略)
  ありとあらゆるところから嫌われながら、この野球人生60年を
  歩んできました。つまり、私はプロ野球選手になってから、
  60年間嫌われっ放しだったと言えるかもしれません。」

野村さんの嫌われ自慢に対して、竹中さんも負けていません。

竹中さん
  「こう言うとなんですが、私もいろいろな人から嫌われながら、
  ここまで歩んできたと思います。01年から、小泉内閣で
  金融担当大臣を務めてから、官僚や既得権益者、野党議員など、
  目に見える相手はもちろんのこと、目に見えない相手からも
  嫌われ通しでしたよ。メディアにしてもそうです。」

お二人が、なぜ嫌われたかというと「改革者」だったからです。

野村さんは、それまで経験や勘などに頼っていたプロ野球に、
データを集め、それを科学的に分析してチームを作り上げる
「ID野球」を導入し改革を行いました。

一方、竹中さんは、小泉内閣時代に既得権者からの
激しい抵抗と強烈なバッシングに遭ったにも関わらず、
郵政民営化を成し遂げました。

本書は、分野は違えど、その分野では異端と
言われたお二人から、組織改革と再生のヒントを探る本です。

  第1章 弱者が強者と戦う方法
  第2章 新しい仕組みづくり
  第3章 組織改革と再生
  第4章 不良債権処理プログラム
  第5章 采配術
  第6章 理想の組織とは

活躍した分野も世代も違うお二人ですが、
竹中さんはプロ野球ファンとして野村さんを尊敬し、
野村さんは竹中さんの博学さに敬意を払っています。

だからと言って、お互いを持ち上げることに終始したり、
傷を舐め合うような話ばかりではなく、
それぞれが仕事に対するポリシーを語ります。

互いに学ぶ姿勢で相手の話に耳を傾けている対談なので、
意見が対立することはありませんが、
かなり噛み合った深い話がなされています。

竹中さんは論理的に話し、野村さんは示唆に富んだ話しをする。
語り口が対照的なところもいい感じです。

同じ分野の人同士の話だと、具体的な内容だけで、
話が通じてしまいますが、分野が違う人同士が話をすると、
一度相手の話を抽象化して、自分が理解できるようにします。

その抽象化の作業があるからこそ、
野球人や経済学者ではない、私たち一般の読者が読んでも
参考にできる対談になっているのでしょう。

各章末には、野村さんと竹中さんが交代で書いた
コラムも掲載されています。

この本から何を活かすか?

竹中さんは、野村さんの人材育成を
「コーチングとティーチングの使い分けが上手い」
と評しています。

竹中さんは、野村さんの人材育成術を踏まえ、
コーチングとティーチングのポイントを次のように解説します。

ティーチングのポイントは、「WHY:なぜそれをやるのか」、
「WHAT:何をやるのか」、「HOW:具体的にどうやるのか」
の3点を明確に伝えること。

一方、コーチングは相手に考えさせ、気付かせるのが基本で、
「なぜ」に重点をおいて質問する。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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