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教養力

教養力 心を支え、背骨になる力教養力 心を支え、背骨になる力
(2014/04/09)
齋藤 孝

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満足度★★★
付箋数:20

さくら舎さんから献本いただきました。ありがとうございます。

齋藤孝さんと言えば、「○○力」というタイトルの本を
何冊も執筆していますが、今回のテーマは「教養」についてです。

まずは、教養の定義から。

  「教養は先人の残してくれた文化を吸収して、自分の栄養にし、
  それを血や肉に変えて自己形成していく行為そのものをいいます。
  だから、知識があることと教養があることは少し意味が違います。」

それでは、なぜ、教養を身につけることが必要なのでしょうか?

齊藤さんは、本書の冒頭でその理由を2つ挙げています。

1つは、教養は、自分の心を支えてくれる精神文化として大切だから。

世の中がめまぐるしく変化し、ストレスの多い現代に生きる
私たちには、人生について悩んだり、落ち込んだり、
心が折れそうになったきに、何らかの助けが必要です。

そんな時に心を支えてくれるのが教養なのです。

もう1つは、教養をベースにして語り合うこと自体、
人との心の交流だから。

文学や芸術作品を元に、お互いの感性を通わせ合い、
知性を磨き合う時間は、至福なひとときでもあり、
人間関係をつくることにもなるのです。

それでは、どうすれば教養は身につくのでしょうか?

まず、「人類最高の小説」を読破する。

例えば、 ドストエフスキーさんの『カラマーゾフの兄弟』。

齋藤さんは大学で指導する学生に、読了することを
課題として出していますが、読み通せない学生も
結構いるようです。

この作品を読み通すこと自体が山登りのようなもので、
ある意味、精神修行にもなっています。

  「私も青年時代に『カラマーゾフの兄弟』を読破したときは、
  1つの山脈を征服したような充実感を得ました。
   “人類にとって最高の小説といわれる作品を、
  自分はすでに読んだのだ” と。
  それ以降、どんな小説も怖くなくなります。(中略)
  最高のものをまずこなしておくと、あとが全部、楽になるのです。」

そして、もう1つ教養の身につけ方として大切なのは、
心を感動できる状態に置いておくこと。

これは積極的受容性ともいうべき、「積極的に味わう姿勢」に
心をセットしておくことです。

齋藤さんの『“ちょっと尊敬”される人になる本』にも
書かれていましたが、「すごい、すごすぎるよ! ○○」と
言うことで心の感度を高めます。

この積極的受容性を高めたロールモデルは、さかなクン。

さかなクンは、単に魚の知識を持っているだけでなく、
いつも魚について熱く語ってくれます。

それは彼自身が、常に新鮮な気持ちで驚いているから、
魚について生き生きと語ることができるのです。

本書で私が齋藤さんの教養観について、なるほどなと思ったのは、
次のくだりです。

  「教養の世界は奥が深く、一生あっても時間が足りません。
  しかし、それが虚しいのではなく、幸せに思える。
  奥が深くて、一生使ってもたどり着けないと思ったときに、
  人は人生を幸せだと思えるのです。
  人生が有限だから悲しいのではなくて、無限に思えるものと
  出会えてうれしいということです。」

この本から何を活かすか?

齋藤さんは、教養を身につけるには、
身銭を切ることをすすめています。

確かに、インターネットでいつでも情報が
無料で手に入る時代になったので、
切迫感に欠けているという点は否めません。

しかし、先人が積み上げた教養を吸収することが
重要で、それにかけるコストに比例して
教養が身につくわけでもないと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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