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世界を動かすプレゼン力

日本はこうしてオリンピックを勝ち取った!  世界を動かすプレゼン力日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力
(2014/02/25)
ニック・バーリー

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Kindle版 日本はこうしてオリンピックを勝ち取った! 世界を動かすプレゼン力

満足度★★★★
付箋数:28

世界最大のセールス・プレゼンテーションは何だと思いますか?

そのプレゼンは、準備にかける期間、使われる予算、
プロジェクトに参加する人数など、あらゆる面で規模が
世界一と言われています。

それは「五輪招致」のキャンペーン。

国の元首や王室メンバー、自治体の首長もプレゼンに参加しますし、
招致するオリンピック自体が準備に7年もの月日が費やされます。

世界最高峰のスポーツの祭典であるのはもちろん、
世界中から集まる資金も莫大なものになります。

以前は五輪招致のために投票権のあるIOC委員を招いたり、
個別に面会することもあったようですが、
2002年ソルトレークシティ冬季五輪の贈収賄スキャンダルから、
招致レースは、最終プレゼン重視に変わりました。

そんな都市や国家の威信をかけて臨む五輪招致レースに、
3大会連続で勝利した人がいます。

それが本書の著者、五輪招致の請負人、ニック・バーリーさん。

バーリーさんは、ジャーナリストとしてキャリアをスタートし、
その後、ロンドン五輪の招致団にスピーチ・ライターとして参加。

ロンドン招致団は、過去の五輪招致プレゼンを研究し尽くし、
入念なトレーニングを行って、最終プレゼンで逆転勝利しました。

バーリーさんは、ロンドンに決定後、五輪スポンサーと組んで
マーケティングに従事することにし、
国際スポーツ・コンサルタント企業「セブン46」を立ち上げます。

セブン46は、ロンドン五輪招致の実績を買われ、
2016年五輪のリオデジャネイロ招致団にもコンサルタントとして
参加し、ここでも勝利を収めました。

そして2020年のオリンピック招致キャンペーンです。

バーリーさんは、イスタンブール、マドリード、東京、
バクー、ドーハと名乗りを上げたすべての都市から
コンサルタントとしてオファーを受けていました。

この中から、バーリーさんがコンサルタントを引き受けたのは、
2016年の招致に失敗した東京だったのです。

  「本書では、東京を勝利に導いたプレゼンがどうやって
  できたのかを見ていきます。読者の皆さん一人ひとりが、
  日々の生活やビジネスの中で、多様な価値観を持つ相手に対して、
  どうやって自分の考えや自分の商品、文化、価値をアピールし、
  売り込んでいくのか、ひいては、より競争が激しくなる
  国際社会で、企業がいかにして自社の製品をアピールするのか、
  日本人としてどうやって自国の文化をアピールし、
  グローバルな戦略を展開していくべきか、そういったことを考える
  きっかけを提供する一冊になることを願ってやみません。」

本書は、五輪招致の最終プレゼンを題材にした、
プレゼンの教科書であり、コミュニケーション論を説いた本。

世間では、滝川クリステルさんの「お・も・て・な・し」だけが
話題になりましたが、それは緻密に練り上げられた最終プレゼンの
一部でしかありません。

アピールのポイントやスピーチの組み立てはもちろん、
全体の構成、メンバーの人選、声のボリューム、
話すスピード、笑顔のタイミング、ジェスチャーなど、
徹底的に計算されたプレゼンの全貌が明らかになります。

メンバー1人ひとりのプレゼンはそれほど長いものでは
ありませんが、細部まで考え抜かれたプレゼンには、
ただただ圧倒されます。

人前で話す機会のある人は、是非、読んでおきたい一冊。

Kindleではダイジェスト版が無料で読めるようです。
五輪招致の立役者が語る プレゼンを成功に導く7つの戦略

この本から何を活かすか?

  「toxic word(トキシック・ワード)は避ける」

トキシック・ワードとは、どんな文脈であっても、
プレゼンで絶対に使ってはいけないネガティブな言葉。

「放射能」、「暴力」、「人種差別」など。

トキシック・ワードは、使い方が間違っていなくても、
出てきただけで人に不快な思いを想起させ、
スピーチ全体を汚染するので、使わないのが絶対のルールです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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