活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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これからデータ分析を始めたい人のための本

これからデータ分析を始めたい人のための本これからデータ分析を始めたい人のための本
(2013/11/23)
工藤卓哉

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満足度★★★
付箋数:25

米フロリダ州のディズニーワールドでは、
あるアトラクションに混雑する「気配」の出はじめると、
そのアトラクションへ向かう導線経路にミッキーマウスが
登場するそうです。

すると、ミッキーの登場に喜んだ顧客の足は止まります。

アトラクションへの進路を変更して、ミッキーの行く方向に
ついていく人もいるでしょう。

ミッキーは、アトラクションの過剰な混雑を回避するために、
顧客の導線を「先読み」して登場するのです。

なぜ、ミッキーは、実際に混雑する前にそんな予測ができるのか?

そこにはデータ分析の活用があります。

ディズニーワールドは、カーネギーメロン大学と
インターンシップ制度を持っています。

多くのエンジニアやデータサイエンティストの卵が、
ディズニーのイマジニアリング部門で、統計分析を駆使して
子どもの夢の実現を支援しているのです。

混雑解消のために、オペレーショナルリサーチの
待ち行列理論が利用され、満足度を落とすことなく、
パーク内のアトラクションの稼働率の統計的なバラツキを
制御しているのです。

  「本書では、一冊を通じて、データ分析について正しく
  実践的な理解を深めていただくと共に、
   “無理なく”  “無駄なく” データを活用するために
  必要な組織づくりのポイントを、データサイエンティストの
  立場からわかりやくす解説していきます。」

著者の工藤卓哉さんは、ブルームバーグ市長政権下の
ニューヨーク市で統計ディレクターを務めた方。

本書では、従来の「見える化」からもう一歩進み、
冒頭のディズニーワールドのような分析力を駆使した
情報の徹底活用を目指します。

今は統計ブームのご時世ですから、分析の入門書や
手法を解説する本はたくさん刊行されています。

しかし、データ分析の実践となると、
本書のように経営に活かす方法にまで踏み込んで
解説している本は稀です。

本書の後半では次の5つのステップで、
データ分析のプロセスについて、組織づくりを中心に解説。

  ステップ1 役者を揃える
  ステップ2 狙いを定める
  ステップ3 データを処理する
  ステップ4 モデリングする
  ステップ5 運用を最適化する

この5ステップでデータ分析を実践する過程は、
架空の清涼飲料水を製造・販売する会社を舞台にした
ストーリー形式で解説されています。

  「データ分析だけで仮説はつくれない」

データ分析をして、それが誰の目にも明らかな傾向を示す場合、
「そりゃそうだよね。それで?」という、新たな施策に
結びつかないことが多くあります。

工藤さんは、そんな机上のデータ分析の限界にも言及。

データから導き出された相関と現場で蓄積された経験や知恵を
突き合わせて、より精度の高い仮説をつくりあげていくことこそ、
データ分析の醍醐味であると語っています。

この本から何を活かすか?

データ分析を進めていると、データ量や精度が不十分で、
それ以上進めない「データの壁」に直面することがあります。

そんな時の選択肢は2つ。

  「立ち止まる」
    データの正確性を高める施策に集中する

  「走りだす」
    手持ちのデータを用いた分析と並行して必要なデータを補う

「環境が整っていないから諦める」のはもったいないので、
このどちらかの選択肢でデータ分析は進めたいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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