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宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方

宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方 (マイナビ新書)宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方 (マイナビ新書)
(2013/12/21)
古川 聡

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Kndle版 宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方

満足度★★★
付箋数:22

2011年の国際宇宙ステーション第28/29次長期滞在ミッションで
連続宇宙滞在期間167日間の日本人としての最長の記録を作った
宇宙飛行士の古川聡さん。

この長期滞在記録は、2013年11月から行われている
第28/29次長期滞在ミッションで若田光一さんに
塗り替えられる予定です。

しかし、たとえ若田さんでも決して破ることのできない
日本人宇宙飛行士として最長の記録を古川さんは持っています。

12年4ヶ月。

これは、古川さんが宇宙飛行士候補に選抜されてから、
実際に宇宙に行くまでに待たされた期間。

  「12年という年月は1人の人間にとって短い期間ではありません。
  しかも、不測の事態でいつまで待てばよいかも分からない。
  そうした中で、私自身も悩み、不安にかられたこともあります。
  
  では、なぜそうした中で12年間を乗り越えることができたのか。

  本書では、宇宙飛行士がリスクやストレスに打ち勝つため、
  そして “想定外の事態” に対応するために、どう “受け止め”
  “考え”  “対処して” いるのかを、私の経験を元に紹介しています。」

カッコイイ職業に見える宇宙飛行士の仕事も、
考えてみると、世の中で最もストレスの多い仕事です。

度重なるミッションの延期、過酷な訓練、閉鎖環境での長期滞在、
宇宙のゴミ接近による国際宇宙ステーションの危機・・・

これだけの極限状態で、常にストレスを受け続けてきた
古川さんからは、その対処法について学ぶべきことが
たくさんあります。

  「リスクを受け入れる際には、そのリスクと背景を
  きちんと知っているということが大切です。
  言い方を換えれば “正しく怖がる” ということです。」

  「予想がつかない状況は、人を不安にさせるものです。
  そういうとき、私は複数の視点で物事を見るように努めています。」

  「成果が見えない中で続けるというストレスに耐えるのは、
  簡単なことではありません。宇宙飛行士の訓練ではストレスに
  耐えられるかどうかというよりも、仕事でそれを使うわけですから、
  そこは割り切ってやるしかありません。
  そうでない方はどうすればよいか。
  単純に言えば、 “割り切る” そして “できることをやる” の2点です。」

  「(パニックを起こさないためには)基本的には、
  目の前の物事からいったん引いて全体を見渡すということが重要です。
  目の前のことに集中しすぎると視野狭窄に陥ってしまうのです。」

そして、国際宇宙ステーションなどは人間関係の縮図。

本書からはストレスへの対処や心の鍛え方のみならず、
他人への指摘の仕方やコミュニケーションの取り方、
チームプレーにおけるリーダーシップとフォロワーシップなど
ビジネス上でも参考にできる知恵が詰まっています。

本書は、宇宙飛行士としての訓練や、実際のミッションの
エピソードも紹介されているので、宇宙に興味がある方は
存分に楽しめる内容です。

そうでない方にとっても、専門的な話はないので、
十分に興味が湧き、分かる内容となっています。

現代の不透明な時代を生きる私たちにとっては、
宇宙飛行士の心の鍛え方は、本当に参考になります。

この本から何を活かすか?

  「trust but verify(信ぜよ。されど確認せよ)」

これは古川さんが訓練で学んだ考え方。

メンバーを信頼しつつもリーダーとして適時状況を確認し、
必要なタイミングで適切にサポートすることで
トラブルを未然に防ぎながら育成に努める、という姿勢。

私たちが、チームでプロジェクトを行なう際にも、
使えそうな考え方ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 心に効く本 | 07:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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