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アップルvs.グーグル

アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのかアップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか
(2013/12/18)
フレッド ボーゲルスタイン

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Kindle版 アップルvs.グーグル

満足度★★★★
付箋数:24

  「アップルのiPhone、iPad、iPodタッチの合計売上は
  年間2億台を超えている。これは全メーカーのテレビの
  年間販売台数とほぼ同じで、車の約4倍だ。
  これらすべてによって、アップルはジョブズの大きな野心をも
  はるかに上回る巨大企業に成長した。
  1997年に破産寸前まで行ったことなどまるでなかったかのように、
  時価総額も利益率もこの惑星で最高クラスの企業になった。
  なのに、アップルは敵に包囲された企業のようにふるまっている。

  なぜか?

  じつはこれだけ成功しているのにもかかわらず、
  敵に包囲されているからだ。敵はグーグルだ。」

原題「Dogfight」。

本書は、邦題のタイトルからわかるように、
アップルとグーグルという2大企業の闘いの記録。

そもそも、この2社はマイクロソフトという
強大な敵と闘う仲間でした。

  「iPhoneが初公開された2007年の初め、アップルとグーグルは
  たんなるビジネスパートナーではなく、精神的に結びついた仲間、
  技術革命を支える “陰と陽” だった。アメリカのビジネス市場
  もっとも緊密と言えるほどの提携関係にあったのだ。」

この2社の関係は、グーグルの元CEOエリック・シュミットさんが、
アップルの取締役を務めていたことからもわかります。

しかし、マイクロソフトは以前PCは市場にとどまったため、
スマホ市場に共通の敵はいませんでした。

そして、グーグルがスマホ用OS「アンドロイド」を発表した
ことで、この2社の友好関係に亀裂が入ります。

スティーブ・ジョブズさんは、アンドロイドの発表を
完全な不意打ちととらえて激昂します。

可愛さ余って憎さ百倍とでも言うのでしょうか、
ここからアップルとグーグルの骨肉の争いは始まります。

しかし、アップル対グーグルの闘いで見落とされがちなのが、
アップルが直接グーグルを訴えた例はないということ。

あくまで訴訟相手はサムスンやHTC、モトローラなど
アンドロイド携帯のメーカーだけなのです。

その後、Dogfightの行方を左右する2つの転機が訪れます。

1つは、iPadの発表。

  「アンドロイドをあらゆる場所に行き渡らせるグーグルの
  戦略に対して、ジョブズのとった策は、シンプルで斬新だった
  ― iPadの発表である。
  グーグルが “広さ” でモバイル・プラットフォーム戦争に
  勝とうとするのなら、アップルは “深さ” で勝とうと
  していることを世に知らせた。」

そして、もう1つの転機は、ジョブズさんの死です。

アップルはiPhone5で、グーグルマップから、
自社開発のマップに切り替えましたが、
そのアプリは欠陥だらけで使える代物ではありませんでした。

  「このとき何より人々が考えたのは、ジョブズが生きていたら
  こんなへまを見すごしただろうかということだった。」

アップルとグーグルの闘いは、かてのアップルVSマイクロソフト
のようなプラットフォーム戦争です。

それは、勝者が75%以上の市場シェアを獲得し、
敗者はその市場にとどまることさえ難しいくなる結末が待っています。

著者のフレッド・ボーゲルスタインさんは、入念な取材を行い
両社のキーマンからも証言を集めて、その激しい闘いを
内側から臨場感溢れるタッチで描き出しています。

この本から何を活かすか?

  「ごく短期間でひとつのデバイス、iPadに数えきれないほどの
  メディアが集約される “コンバージェンス” が起きたので、
  たとえメディア企業が抵抗しようとしても無駄だっただろう。」

ITとメディアの融合、いわゆる「コンバージェンス」を起こしたのが、
iPadで、ポイントとなったのが、画面を大きくするという
シンプルな改良でした。

本書では、このiPadの登場とその影響力について
詳細にレポートされている点も、1つの読みどころです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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