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数学的決断の技術

数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法 (朝日新書)数学的決断の技術 やさしい確率で「たった一つ」の正解を導く方法 (朝日新書)
(2013/12/13)
小島寛之

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満足度★★★★
付箋数:31

あなたは、来週のある日に公園の露天で商売をします。
選べる商売はA、B、C、Dの4種類。

それぞれの商売の1日の売上は、その日の天候に左右されます。

各商売の天候ごとの売上は次の通り。

  商売A 晴れ:2万円、曇り:2万円、雨:1万円、雪:1万円
  商売B 晴れ:3万円、曇り:3万円、雨:0万円、雪:1万円
  商売C 晴れ:2万円、曇り:4万円、雨:0万円、雪:0万円
  商売D 晴れ:1万円、曇り:5万円、雨:0万円、雪:0万円

事前にわかる情報はこれだけです。

商売する公園については、国も地域もわかりませんし、
季節もわかりません。

都市部かもしれないし、常夏の島かもしれないし、
雪国かもしれません。

さて、あなたなら、4つの商売のうち、どれを選びますか?

一部の情報しかわかりませんから、この問題に正解はありません。

これは、本書の著者、小島寛之さんが、
ことあるごとに随所で試してきたアンケートで、
その人の「選択の癖」を調べるものです。

  「決断にまつわるいろいろな癖を知るのは、とても有意義な
  ことである。なぜなら、次の理由があるからだ。

  第一に、あなたは自分の思考の癖を知ることで、自らの失敗が
  どこから来るかを自覚することができるようになる。

  第二に、いろいろな癖を知ることで、あなたは適切な決断の方法を
  場面によって使い分けられるようになる。」

さて、商売Aを選んだあなたの意思決定は、
「最低でもいくらの利益があるか」にこだわるもので、
「マックスミン基準」と呼ばれるもの。

商売Bを選んだあなたの意思決定は、
「4つの可能な利益の単純平均を比べて最大のもの」を選んだ、
「期待値基準」と呼ばれるもの。

商売Cを選んだあなたの意思決定は、
「最も後悔を少なくすことができる」選択方法で、
「最大機械損失・最小化基準(サベージ基準)」と呼ばれるもの。

商売Dを選んだあなたの意思決定は、
「可能な中で最大の利益」に注目した、
「マックスマックス基準」と呼ばれるもの。

ちなみに、小島さんが何度もこのアンケートを
実施したところによると、約7割の人が商売Aを選び、
約3割の人が商売Bを選び、商売Cと商売Dを選ぶのは
ごく少数になるようです。

本書ではこの4つの判断基準をもとに、
数学的決断のメソッドを解説。

学校で習う「統計的確率」以外にも「主観的確率」を扱うので、
本書を読むことで、日常生活やビジネスで使える、
非常に有効な意思決定の武器を手に入れることができます。

また、決断のメソッドについては標準理論だけに留まらず、
この20年で登場した最新の理論まで紹介されています。

数式はほとんど出てこないので、非常に読みやすいですが、
かなり踏み込んだ高度な内容まで取り扱っています。

私も本書で初めて知る内容が多く、付箋を30以上貼った
久しぶりの本になりました。

確率の入門書を読んだ後には、ぜひ読んでおきたい一冊です。

この本から何を活かすか?

アンケートでは、選ぶ人の少ない商売Dの「マックスマックス基準」。

しかし、こうやって4つ並べると商売Aや商売Bを選ぶ人でも、
日常生活の中では、意外と「マックスマックス基準」で
意思決定している人が多いようです。

それは、「宝くじ」を買ったり、競馬などの「ギャンブル」に
参加するときの意志決定。

宝くじは、期待値で考えると300円を出して150円を買うようなもの。

  「自分に1回だけものすごい幸運が訪れ、それが人生を抜本的に
  転換することを望んで行動している」

いわゆる、「射幸心」という心理です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 06:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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