活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2013年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年02月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100

不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100不合理 誰もがまぬがれない思考の罠100
(2013/11/28)
スチュアート・サザーランド

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:23

次の質問に答えてみてください。

  ・青い目の母親が青い目の娘をもつ確率と、青い目の娘が
   青い目の母親を持つ確率はどちらが高いか?

  ・面接は人材選びの有効な手段か?

  ・あなたは平均的なドライバーより運転がうまいか?

  ・自転車に乗るのと観覧車に乗るのでは、どっちが危険か?

  ・事故で死ぬ人よりも、脳卒中で死ぬ人の方が多い?
  
  ・課題を達成した人に報酬を与えれば、やる気は高まる?

  ・2つの産院がある。一方では1日平均45人の新生児が生まれ、
   もう一方は15人だ。無作為に選んだある日の新生児の6割が
   男児である確率はどちらの方が高いか?

いかがでしたか。
これらの質問に合理的な答えを出すことができましたか?

自分は理性的に物事を見て、判断していると思っていても、
人はそれほど合理的な判断が得意な動物ではありません。

ちなみに、先ほどの質問にすべて答えた人は、
それだけで合理的な判断ができていないことになります。

なぜなら、いくつかの質問では判断材料が
十分に提示されていないから。

判断材料が足りないのに結論を出してしまうのは、
私たちが日常的によくおかす不合理なミスの1つです。

  「人間の愚かさは例外ではなく、普通の状態である」

本書は、人が陥りやすい錯誤、いわゆる脳の認知バイアスの
例を100通り紹介した本。

数多くの心理実験の結果や実例から、不合理な判断や行動を
もたらす社会的要因と感情的要因を見ていきます。

また、ハウツー本ではありませんが、各章の最後には
「教訓」として、思考の罠に陥らないためのヒントも
示されています。

実は本書、イギリスのサセックス大学の心理学者、
スチュアート・サザーランドさんが1992年に上梓した本。

刊行されてから20年以上経ちますが、
内容に古さをほとんど感じません。

序文の署名の日付に「1992年8月」と書かれているので
わかりますが、それを見逃してしまうと、
内容からはそこまで古い本だと気づかないでしょう。

正直、認知心理学の分野では、ここ20年で大きな進展を
遂げていると思っていたので、本書に古さを感じないことには
驚きがありました。

進化生物学者のリチャード・ドーキンスさんや
神経学者のオリバー・サックスさんらから絶賛され、
20年経っても版を重ね続けているのも、納得の内容です。

本書で残念なことは2点。

1つは、巻末に掲載されている参考文献も古いものが多いこと。

もう1つは、サザーランドさんが、
1998年に心臓病で既に亡くなっていることです。

この本から何を活かすか?

「2、4、6」の3つの数字からなる数列があります。

この数列はどのようなルールで並んでいるでしょうか?

もちろん、この1つの数列だけでは合理的な判断はできませんから、
解答者は自分の仮説に基づき別の具体的な数列をいくつか挙げ、
その数列がルールに従ったものかどうか教えてもらえます。

その後、自分の推測に確信が持てたら、数列のルールを答えます。

  「14、16、18」 → ルールに従っています
  「100、102、104」 → ルールに従っています

ここで予測に確信を強め「ルールは2ずつ増える偶数」
と答えると、「違います」と言われました。

更に別の数列の具体例を挙げて確かめます。

  「15、17、19」 → ルールに従っています
  「99、101、103」 → ルールに従っています

今度こそ、絶対だと思って「ルールは2ずつ増える数」
と答えると、またしても「違います」と言われました。

この数列には、どのような規則があるのでしょうか?

解答を導くコツは、ルールに当てはまらない数列の
例を挙げること。

そうしないと、正解にはなかなかたどり着けません。

正解は、ただの「小さい順に並んだ3つの数字」です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| | 06:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |