活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2013年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年01月

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文系のための理系読書術

文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)文系のための理系読書術 (知のトレッキング叢書)
(2013/11/26)
齋藤 孝

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満足度★★★
付箋数:19

齋藤孝さんは、文系の学生に理系本を読むことを
積極的に勧めています。

それには次のような理由があります。

  「今もっとも知的好奇心を沸き立たせてくれるのは、
  科学の分野だからです。
  単純な比較はできないのですが、世の中の重要な知識の
  半分以上は、理系的なものではないでしょうか。
  もし私たちが19世紀に生きていたら、宇宙論や素粒子論の本を
  楽しむことができなかったでしょう。
  21世紀になって、とくにこの20年ぐらいで、
  宇宙の様子とか素粒子の世界のことがどんどんわかってきた。
  ということは、今の時代に生きている喜びは、そういう本を
  読んでいる時間にいちばん味わえるということでもあります。」

本書は、文系の人のための理系本のガイドブック。

数式や化学式が出てくるハードな理系本ではなく、
理系小説から、比較的読みやすいポピュラーサイエンスの
良書などが紹介されています。

どちらかと言うと、読書術というよりは、本の内容紹介が中心。

そもそも文系の方は、本を読む事自体は得意な人も
多いはずなので、その強みを活かして、
理系の知識を吸収したり、科学の醍醐味を味わえる本が
全部で52冊紹介されています。

目指すのは、広く浅い理系の知識を得ること。

齊藤さんは、文系の人は「理系知識の潮干狩り」程度に
読むのが丁度いいと言っています。

ただし、「雑学」として知っているだけでなく、
「小ネタ」として披露できるレベルになることを目指します。

例えば、「雑学」では次のような話で終わります。

  「人類の祖先って、ピカイアっていうウナギみたいな
  ヤツなんだよ」

これを「小ネタ」レベルまで持って行くと、こうなります。

  「ピカイアっていうウナギみたいなヤツでさ、なぜこれが
  祖先だと言われているかというと、脊椎の原型である脊索が
  あるからなんだよ。そして、ピカイアが偶然にも生き残った
  おかげで、人間には背骨があると言われているんだ。
  もしピカイアが絶滅して、他の生物が生き残っていたら、
  人間はこんな姿ではなかったんだよ」

このように、理系本で読んだ知識を意味のある話として
再構成して話せるレベルになることが目標です。

また、理系本の選び方では、内容やタイトルよりも
「著者から入る」のがコツのようです。

  「私のモノサシで言えば、たとえば生物なら池田清彦さん、
  脳科学は池谷裕二さん、数学は藤原正彦さんや秋山仁さん、
  化学は米山正信さん、量子論は佐藤勝彦さん、
  宇宙論は村山斉さんです。この人たちは、みなさん優秀な
  専門家である上に、語り口がわかりやすい。」

私なら、このリストに福岡伸一さんは欠かせませんし、
サイエンスライターのサイモン・シンさんや竹内薫さんを
加えます。

この本から何を活かすか?

齋藤さんの52冊の推薦本の中で、当ブログで紹介済みの本は
以下の3冊です。

  ・『脳には妙なクセがある
  ・『「大発見」の思考法
  ・『宇宙はなぜこんなにうまくできているのか

今までこのブログで、科学と数学の分野では
150冊以上の本を紹介してきましたが、
意外と齋藤さんの推薦リストとは重なりませんでした。

また、私は「理系小説」を読んでいないので、
この分野は今後読んでみたいと思いました。

本書で紹介されてた理系小説は、以下の3冊です。

  ・『パラサイト・イヴ
  ・『博士の愛した数式
  ・『ジェノサイド

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