活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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君に友だちはいらない

君に友だちはいらない君に友だちはいらない
(2013/11/13)
瀧本 哲史

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満足度★★★
付箋数:24

2011年9月に刊行された瀧本哲史さんのベストセラー、
僕は君たちに武器を配りたい』では、企業のみならず、
個人でもコモディティ化が進むと指摘されていました。

そのコモディティ化を避けるために、
瀧本さんが新たな武器として、本書で提示するのが「仲間」。

本書は、これからの時代を生き抜くための「仲間づくり」を
すすめる本です。

「仲間」というテーマで思いつくのが、国民的マンガとなった
尾田栄一郎さんの『ONE PIECE(ワンピース)』です。

しかし、瀧本さんがチームと考えるのは、
ワンピース的な仲間ではありません。

  「私はこの『ワンピース』が提示する “仲間のあり方” に、
  両手を挙げて賛成することはできない。
  それは私が考える “チーム” がワンピース的な “仲間” とは
  似て非なるものだからだ。
  さらに言えば、今日本に生きる私たちに必要なのは、
   “ワンピース的なチームではない” と考えているからだ。」

ワンピースで描かれる仲間は、仲間のために戦う仲間。

そして、一度仲間になったら、運命を共にし、
どんな苦境が来ても、一緒に乗り越えるために戦います。

瀧本さんが本書で示す仲間は、ファンタジーの世界ではなく、
ある目的を持った人々が、目的を果たすために集まった
社会的集団です。

ですから、当初の目的を達成し、互いに必要とする時期が終われば、
離れていくチームです。

決して、ただ仲の良い「お友だち」ではないのです。

それが、本書のタイトル「君に友だちはいらない」に
つながっていくのです。

  「夢を語り合うだけの “友だち” は、あなたにはいらない。
  あなたに今必要なのは、ともに試練を乗り越え、
  ひとつの目的に向かって進んでいく “仲間” だ。
  SNSで絡んだり、 “いいね!” するだけの “友だち” はいらない。
  必要なのは、同じ目標の下で、苦楽をともにする “戦友” だ。」

瀧本さんは、SNSで友だちの数を争ったり、ラインの既読に
一喜一憂したり、居酒屋やシェアハウスで愚痴を言うような
「友だち」ごっこは人生の無駄遣い、とも言い切ります。

ワンピースの仲間も、苦楽をともにする戦友ではありますが、
同じ目的のもとに集った仲間ではありません。

「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を目指しているのは、
ルフィだけで、他のメンバーはルフィの人的魅力でつながった
仲間なので、瀧本さんの目指すチームとは異なります。

本書で、ワンピースの仲間と対極として挙げられているのが、
黒澤明監督の映画『七人の侍』です。

この傑作映画を生み出した黒澤さんのチームと
物語の中で登場するサムライのチームの両方が、
瀧本さんの目指す秘密結社的チームの理想モデルです。

本書では、どのようにすれば「七人の侍」のような
仲間と出会い、チームをつくれるのか、
瀧本さんの在籍したマッキンゼーでのチームづくりや、
多くの事例を交えながら解説します。

人脈構築術のような、小手先のノウハウを紹介する類の
本ではありません。

この本から何を活かすか?

本書には、表紙のモノクロ写真ほか、
各章の扉絵に『七人の侍』のカットが使われています。

読んでいると、久しぶりに『七人の侍』が見たくなりました。

私は、黒澤映画のファンですが、『七人の侍』から、
蜘蛛巣城』、『隠し砦の三悪人』、『用心棒』、
椿三十郎』、『天国と地獄』までの作品が好きです。

今でもシーンが蘇ってくるほど、どの作品も躍動的で、
さすがに「世界のクロサワ」と言われる名作揃い。

これらの中でも一番圧巻だったのは、『蜘蛛巣城』でした。

今年の年末年始は、これらの作品を一挙に見たいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 07:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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