活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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爆速経営 新生ヤフーの500日

爆速経営 新生ヤフーの500日爆速経営 新生ヤフーの500日
(2013/11/07)
蛯谷 敏

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満足度★★★
付箋数:23

きっかけは、2011年10月26日にソフトバンクアカデミアで
行われた、プレゼンテーション大会でした。

これはアカデミアの中で選抜された受講生が、
孫正義さんの前で新事業の提案を行うというもの。

その中で、ヤフーの元社員が行ったプレゼンが、
孫さんを黙らせてしまいました。

プレゼンのタイトルは「MOTTAINAI」。

これは2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの女性、
ワンガリ・マータイさんによって世界的に有名になった言葉。

  「私が今、非常にもったいないと思っているもの。
  それはヤフーの経営体制です!

  ヤフーはインターネットについては日本一の会社です。
  人材、技術、ノウハウはどこにも負けない。
  しかし、せっかくの資産を経営陣は生かし切っていない」

その受講生は孫さんの前で、公然とヤフー批判を始めました。

スマートフォンが主流となる時代において、
ヤフーは存在感を失いつつある。

彼は、ヤフーからスピード感が失われ、保守的になり、
大企業病に陥っていると指摘したのです。

創業以来、売り上げ、利益ともに最高記録を
更新し続けてきたヤフー。

本体のソフトバンクは大きな利益を上げる年度もあれば、
大赤字となる年もある中で、ヤフーはこれまで屋台骨を支え、
増収増益を続け、孫さんからは絶対的な信頼を得てきました。

しかし、目の前で見せられたプレゼンもまた現実。

LINEを使う女子高生に話を聞いてみると、
「ヤフー? ああ、小学校のパソコンの授業で使ったことがある」
という答えしか返ってこない程度にヤフーの高齢化は進み、
影響力が低下していたのです。

孫さんは、沈黙する中で、本当にヤフーが失速する前に
改革の手を打つことを決断します。

そのプレゼンから3ヶ月後、ヤフーの後継者として、
白羽の矢が立ったのが、1997年入社の生え抜き社員、
宮坂学さんでした。

本書は、宮坂さんがヤフーのCEOに就任してから500日、
新生ヤフーの改革を追った記録です。

  「10倍挑戦して、5倍失敗して、2倍成功する」

これが、宮坂さんが新リーダーに就いた際に掲げたスローガン。

実は本書、当初の発売予定を1ヶ月延期して刊行されました。

それは、新生ヤフーを象徴する発表が控えていたからです。

その発表とは、2013年10月7日にリリースされた
「ヤフーショッピング」の無料化施策。

これまでショッピングの出店者から徴収していた
出店料や売り上げロイヤリティなどを廃止するという、
ビジネスモデルを大きく転換する施策です。

ヤフーの狙いは、無料化施策で出店者を大幅に増やし、
品揃えと価格競争力を高め、そこに集まった
大量のトラフィックから広告収入を得ることです。

この施策の効果で、出店数は一気に楽天を超えたと
されますから、今のところ狙い通りに、
ことが進んでいるということなのでしょう。

本書は、企業にパラダイムシフトを起こさせ、
組織を再活性化するケーススタディでもあります。

この本から何を活かすか?

本書の巻末には、ヤフーの経営陣が新体制を築くにあたり、
参考にした経営書が18冊掲載されていました。

その中から、私の好きな本を何冊か紹介します。

  ・『グーグル ネット覇者の真実
  ・『イシューからはじめよ
  ・『V字回復の経営
  ・『影響力の武器
  ・『イノベーションのジレンマ

これらは、いずれも読んで損のない名著です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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