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勝つための確率思考

東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考
(2013/10/23)
木原 直哉

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満足度★★★★
付箋数:24

著者の木原直哉さんは、東大を卒業してどこにも就職せず、
プロのポーカープレイヤーになりました。

周りからは、「もったいないことをしましたね」と
うんざりするほど言われたそうです。

本当に、東大という学歴に対して、プロのポーカープレイヤーに
なることは、もったいないことなのでしょうか?

木原さんは、本書でそれぞれの出現率を計算しています。

まずは、東大生の出現率。

木原さんと同世代の受験生は150万人、
それに対して東大の定員は3000人。

単純に割り算すると、500人に1人が東大生。

しかし、医学部に進む人、留学する人、京大に進む人など、
学力的に東大に入れるレベルの人を考慮すると、
おおむね100人に1人から200人に1人、
上位0.5%~1%の割合が、東大に入れる人のようです。

小学校で3クラスあれば、その中で1人は東大生に
なる計算なので、意外と高い割合ですね。

それに対して、世界中のポーカープレイヤーは数億人。
その中で、スポンサーがつくほどのプロは数百人しかいません。

これも単純に割り算すると、およそ100万人に1人、
競技人口のわずか0.0001%がプロのポーカープレイヤーなのです。

ですから、東大に入ることよりも、プロのポーカープレイヤーに
なることの方が断然難しいのです。

  「東大に入るということは、学力という面で上位1%に入った、
  というだけのことです。どんな仕事でも、プロの仕事は
  上位1%に入ることからスタートします。」

世間では「東大卒」が過大評価されている訳ですが、
その事実を知っているからこそ、木原さんは、
本書のタイトルにあえて「東大卒」と入れているのです。

本書はポーカーの解説書でも、ギャンブルの必勝本でもありません。

ポーカー以外の日常生活でも、リスクに見合う範囲で、
期待値が最大になる行動を常に取ることを信条とする、
木原さんの「確率思考」を伝える本です。

例えば、東京から大阪まで自腹で移動する場合。

移動手段の選択肢は新幹線と高速バスの2つだと仮定します。

新幹線は片道約13000円で、所要時間は2時間半。
一方、高速バスは片道3000円で、所要時間は9時間だとします。

あなたは、どちらの移動手段を使いますか?

もちろん所持金や時間の制約により、選択肢が1つに
絞られてしまう場合がありますが、それを抜きに考えてください。

木原さんは、新幹線を選択します。
と言うより、この2つの選択肢がある場合、高速バスには乗りません。

なぜなら、事故のリスクが圧倒的に違うからです。

新幹線は50年近い歴史の中で、死亡事故はゼロ件。

それに対して、高速バスは他の車と同じ道路を走りますから、
事故に遭う確率が低いとは言え、ある程度存在します。

木原さんは、自分の命の価値と、事故リスクを考えて、
高速バスには乗らないという判断をするのです。

木原さんの確率思考は、かなり合理的。

  「その時点で起きている事象に対し、自分の幸運・不幸は
  考えても仕方がありません。考えても意味のないことは、
  一切考えるべきではないのです。」

ビジネスでもスポーツでも勝敗を左右するのは、
その時の「運」と「実力」の合計値です。

「運」は考えてもコントロールできませんから、
ただひたすら「実力」を磨くことに専念するのです。

この本から何を活かすか?

  「ポーカーとはある意味では降りることでもあり、
  小さく負け続けること、負けを小さくし続ける
  ゲームでもあるのです。」

勝てない勝負では、素早く降りて損失を抑える。
そして有利な局面が訪れるのをじっと待つのです。

これはトレードにも通じる考え方ですね。

本書は、トレードや投資をする人にも参考になります。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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