活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ルールを変える思考法

ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)
(2013/10/10)
川上量生

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満足度★★★
付箋数:21 

  「この本は、『ゲームを心から大好きな、いわゆる “ゲーマー” が、
  社会的に過小評価されているのではないか』という仮説を検証する
  という名目のために、僕のゲーマーとしての過去の輝かしい
  (と自分では思いたい)経歴と、経営者としてビジネスで
  考えていることを、抱き合わせ販売で読んでもらうというのが
  コンセプトになります。」

本書の著者は、「ニコニコ動画」、「ブロマガ」、
「ニコニコ超会議」などのサービスやイベントを生み出し続ける
株式会社ドワンゴ代表取締役会長の川上量生さん。

自他ともに認めるゲームオタクですが、
ある時期からあまりゲームをやらなくなったと言います。

それは、一番リアルなゲームが現実世界で見つかったから。

  「ビジネスは世の中でいちばん “リアル” なゲームのひとつ」

もともと、川上さんの思考力の源泉は、
コンピュータゲームではなく、ボードゲーム
(非電源型シミュレーション)だったそうです。

コンピュータゲームとボードゲームの大きな違いは、
ルールへの縛られ方だと、川上さんは言います。

コンピュータゲームのルールは、あらかじめ組み込まれたもので、
ゲームをやっていると「ゲームルールは天から降ってきたもので、
みんなが守るもの」という世界観になってします。

一方、ボードゲームにもルールはありますが、
ルールをこう変えた方がゲームをしやすいとか、
そもそもルールブックを読んだ人の解釈が違っていたりなど、
ルールそのものが変わることがよく起こります。

大切なのは、ルールは変えられるという発想を持つこと。

  「ルールの変更によりゲームが変わるのは、
  現実のビジネスでも実は同じなのです。
  既存のルールにただ従っていたのでは、新規に参入した者は
  絶対に勝てないシステムになっていることがある。
  しかし、そんな状況でも “ルールが変わるタイミング”
   “ルールを変えられる瞬間” をどこかで見つけられる
  ことがあります。そもそもルールというものは、
  未来永劫、続くものではありません。」

時代の流れと共に、変えた方がいいルールはたくさんあります。

ビジネスでも、まずは、ルールを確認・検証して、
慣習や既成概念にとらわれない最適解を探すことから
始めるべきだと川上さんは説明します。

本書は、インターネットのゲーム専門のニュースサイト
「4Gamer.net」に掲載された連載記事、
「ゲーマーはもっと経営者を目指すべき」をもとに
構成されています。

ゲームをしない人、ニコニコ動画を利用しない人でも、
参考にできる内容は多いですが、事例がかなり偏っているので、
抽象的にしか話をとらえることができないかもしれません。

私もコンピュータゲームには疎いですが、
特別鼎談として掲載された「ゲームがうまい人間は頭がいいのか」
は破天荒な感じがして面白かったですね。

川上さんと、中野真さん、佐野将基さんの鼎談で、
きっとゲーマーの方なら、もっと面白さを実感できるのでしょう。

この本から何を活かすか?

  「少し唐突かもしれませんが、僕はこのままインターネットが
  発達していけば、最終的には人類が “ミトコンドリア化”
  してしまうのではないか、という説を唱えています。(中略)
  ネットの発達によって、大きなシステムのなかで、
  人間が単なる“部品”のようになっていくのではないか。
  そんな危惧が僕にはあります。」

ネットの中で合理的な人間が増えれば増えるほど、
部品化が進むという皮肉。

川上さんの唱えるミトコンドリア化説、
面白そうなので、自分なりにもう少し深く考えてみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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