活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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言える化

言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密
(2013/10/05)
遠藤功

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満足度★★★★
付箋数:24

  「常務、それは違いますよ」

あなたが、20代の若手社員だとします。

社外の人との打ち合わせに同席した上司である常務に、
このようにハッキリと言うことができますか?

  「役職が上の人でも普通に話せる。若手社員が役員に平気で
  ダメ出しをしている。社長でも意見が違えば反論する。
  とにかく言いたいことを言うのがうちの社風」

本書は、ガリガリ君で躍進する赤城乳業を取材して、
その強さの秘密を解明する本。

取材したのは、ローランド・ベルガー会長で
経営コンサルタントとして著名な遠藤功さん。

25年のコンサルタント経験で、何百もの会社の経営を見る内に、
遠藤さんが驚くような会社と出会うことは、
ほとんどなくなってしまったそうです。

  「しかし、赤城乳業という会社は違った。この会社と出会い、
  この会社のことを知れば知るほど、いくつもの新鮮な “驚き”
  と出会い、ワクワクすることばかりだった。
  まるでワンダーランド(不思議の国)のようだ。」

かつて『見える化』がベストセラーになった遠藤さんが、
赤城乳業を取材してして、知ったキーワードが「言える化」。

これは読んで字の如く、社員が何でも自由闊達に
言えるような会社であるということです。

組織は「言えない化」に陥るのが普通。

上司の機嫌を損ねないように口をつぐんで、硬直化が進み、
次第に組織が活力を失うのが一般的な姿です。

しかし、赤城乳業には社長をはじめとする役員や上司の
相手の意見に耳を傾ける「聞ける化」の土壌があるからこそ、
社員は安心して、「言える化」することができるのです。

また、赤城乳業では、口で言うだけでなく、
実際にどんどん挑戦し、失敗できる仕組みも確立しています。

いくら会社に失敗してもいいから挑戦しろと言われても、
気になるのは人事考課への影響です。

例えば、新商品開発のプロジェクトが失敗して、
大量に商品が売れ残り、1億円の損失があったとします。

会社によっては、プロジェクトリーダーの責任問題になるでしょう。

赤城乳業では、失敗の原因が個人やチームの過失だと
判断されれば、ペナルティが課せられます。

それは数万円程度の罰金です。

あまり、プロジェクトの失敗で罰金を取る会社は
聞いたことがありませんが、赤城乳業ではこのペナルティによって、
失敗が帳消しになります。

そして、人事考課にはマイナスの影響を与えず、
むしろ挑戦したプラスの評価と見なされるようです。

ちなみに、1億円の損失を出した罰金は、
ボーナスから3万円の罰金が差し引かれるようです。

どんな失敗をしても、数万円払えば帳消しになるという
仕組みがあるからこそ、社員は安心して、
大きなことにどんどん挑戦できるのです。

米国の企業が「チャプター11」があるから、
負債を切り離して再挑戦できる仕組みに似ています。

赤城乳業のコーポレートスローガンは「あそびましょ。」

本書のイラストはガリガリ君のデザイナーである
高橋俊之さんが担当しています。

本書自体もガリガリ君のパラパラ漫画あり、迷路あり、
「アイス棒しおり」ありの、読んでいて楽しい、
あそび心満載の一冊に仕上がっています。

この本から何を活かすか?

赤城乳業と言えば、2012年に発売した
「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」、
通称「コンポタ」のヒットが記憶に新しいですね。

しかし、私が赤城のアイスで一番好きなのは「濃厚旨ミルク」。

実は、遠藤さんも旨ミルク派のようです。

そろそろ我が家にも「濃厚旨ミルク」の在庫が
なくなってきたので、また買い置きしたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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