活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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Excel対応 90分でわかる! 日本で一番やさしい「データ分析」超入門

Excel対応 90分でわかる! 日本で一番やさしい「データ分析」超入門Excel対応 90分でわかる! 日本で一番やさしい「データ分析」超入門
(2013/09/20)
内田 学、兼子 良久 他

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満足度★★★
付箋数:17

2013年のビジネス書業界では、「統計本」がブームとなりました。

そのきっかけを作ったのが、2013年2月に刊行された
西内啓さんの『統計学が最強の学問である』です。

2007年から始めた当ブログでも、毎年1~2冊の統計本を
紹介してきましたが、2013年は本書が5冊目の統計本となります。

本書も少なからず、西内さんの本の影響を受けていて、
著者の内山学さんは次のように語ります。

  「たしかに “統計学は最強の学問” かもしれません。
  しかし、それは “使いこなせること” が条件です。
  もし、統計学を使いこなせなければ、ビジネスパーソンにとっての
  統計学は無用の長物になってしまいます。」

ビジネスでは、統計そのものが目的ではありません。

統計は意思決定をするための道具。

それは、英語がビジネスではコミュニケーションの道具として
身に付けることが必要不可欠であるのと同様です。

では、統計学を無用の長物にしないようには、
どのようにしたらよいのでしょうか?

それは、統計学という学問体系に沿った順番で学ぶのではなく、
実際にビジネスで使う分野を優先して学ぶこと。

通常の統計学の教科書では、記述統計→推測統計→多変量解析
の順番で学びます。

しかし、実際にビジネスで活用するシーンが
圧倒的に多いのは「多変量解析」です。

本書は、記述統計から順番に学んで途中で挫折することを
避けるために、多変量解析だけに絞って解説します。

ですから、本書で統計学を最初から丁寧に学び、
基礎力を身に付けることはできません。

その代わり、ビジネスで即効性の高いところだけを
ピンポイントで学び、使えるようにするのです。

この思い切った割り切りが、本書の最大の特徴。

だから本書のタイトルは、「統計学超入門」ではなく、
「データ分析超入門」なのです。

  第1章 値下げの効果を検証できる
     (相関分析)
  第2章 顧客満足度調査から今後の戦略を立案できる
     (相関分析の応用)
  第3章 店舗面積から売上見込みを決定できる
     (回帰分析)
  第4章 売上目標を達成するための最適な広告費
     ・販売費を決定できる(重回帰分析)
  第5章 最適な宣伝方法の組み合わせを決定できる
     (数量化理論Ⅰ類)
  第6章 ダイレクトメールの反応率を高める施策がわかる
     (数量化理論Ⅰ類の応用)
  第7章 アンケート調査で新商品のヒントがわかる
     (コンジョイント分析)

ビジネスで何ができるのか、エクセルでどう計算するかを
中心に解説されているので、難しい計算式は一切出てきません。

新書サイズで、わずか163ページの薄い本ですが、
ビジネスでやりたいことには、きっちりと答えてくれています。

この本から何を活かすか?

  「実際のビジネスの現場で取り扱うデータは、
  数値の大きさに意味のあるものだけではありません。
  たとえば、イベントの来場者数の予測などでは、
  天気(晴れ、雨)や曜日(土日、平日)といった要因を考え、
   “予測に使うデータ” として使いたい場合もあるでしょう。
  天気や曜日は言葉で表されるデータです。
  ですが、ビジネス上では、大きな特徴をもつものです。
  このようなデータを分析するにはどうしたらよいのでしょうか?」

もちろん、数値でないデータは、数値に置き換えて扱います。

それが「数量化理論Ⅰ類」という手法なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 06:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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