活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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なぜ、間違えたのか?

なぜ、間違えたのか?なぜ、間違えたのか?
(2013/09/10)
ロルフ・ドベリ

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満足度★★★★
付箋数:25

化粧品のコマーシャルには、美しいモデルが登場します。

消費者は、コマーシャルを見て、その化粧品を使うと、
自分もキレイになれるような幻想を抱きます。

しかし、その商品を使ったからといって、
誰もが美しいモデルになれるわけではありません。

モデルになる人は、たまたま美しく生まれ、
だからこそ化粧品のコマーシャルに採用されたのです。

つまり因果関係が逆。

このように、私たちは何かを選択するときに、
欲しい結果やなりたい状態だけを理由に選択してしまいます。

本書の著者、ロルフ・ドベリさんは友人である
ナシーム・ニコラス・タレブさんのエピソードを披露します。

タレブさんは、世界的ベストセラーになった
ブラック・スワン』の著者として有名な方。

タレブさんは、なかなか減らない体重を何とかしようと思い、
週に2回、地元のプールでトレーニングをすることにしました。

それは、水泳選手の肉体ががっしりとしていて、
なおかつエレガントなところに憧れを抱いたから。

タレブさんは、自分も水泳をすれば、スイマーズボディを
手に入れられると思って、プールに通いました。

しかし、しばらくプール通う内に、自分が思い込みのワナに
嵌っている事に気づきました。

  「プロの水泳選手の肉体が完璧な形をしているのは、
  とことんトレーニングを積んだからではなく、もともと体格が
  いいから泳ぎがうまくなったのである。逆だったのだ!」

発育期に行った水泳のトレーニングが、逆三角形の
スイマー体型を作るので、必ずしも、元々いい体格だった
とは言い切れません。

しかし、実際にプールに通っている人を見てみると、
意外とぽっちりしている人が多いのは、
この因果関係を逆にとらえる思考の落とし穴に
嵌っている人が多いからなのかもしれませんね。

ドベリさんは、これを「スイマーズボディ幻想のワナ」と呼びます。

本書は誰もが陥りやすい52個の「思考の落とし穴」を
軽快な語り口で綴ったもの。

ドイツで2012年の年間ベストセラー、ノンフィクション部門で
1位を獲得した話題作。

紹介されてるネタは、よく聞く心理学や認知バイスなどの
事例も多いですが、ユーモラスで小気味良い語り口は、
ベストセラーになるのも納得の内容です。

邦訳版では、日本用にイラストを差し替えることがよくありますが、
本書はドイツ人イラストレーター、ビルギット・ラングさんの
挿絵をそのまま使っています。

これが、本書の内容と相まって、かなりいい味を出しています。

この本から何を活かすか?

アメリカのネブラスカ州ベアトリスの小さな教会でのこと。

1950年3月1日、午後7時15分。
聖歌隊のメンバー15人は、この時間に集合することになっていました。

しかし、牧師一家は、妻が娘のワンピースにアイロンを
かけていて遅刻。

ある夫婦は、車のエンジンがかからず、時間に遅れました。

オルガン奏者は、いつもなら30分早く来ていたはずなのに、
その日はうたた寝をしてしまって、間に合いませんでした。

結局、メンバー15人の誰一人として、
予定の時間に教会にいませんでした。

7時25分、教会でガス爆発事故が起こり、建物は崩壊。

  「聖歌隊のメンバーは、自分たちが遅刻して、
  あの時刻に教会にいなかったのは神様のお告げと確信している。
  さて、本当に神の御手が働いたのだろうか、
  それともただの偶然だろうか?」

本書では、ありえないようなことが起こる事例についても、
「共時性の奇跡のワナ」として考察しています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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