活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2013年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年11月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

燃える闘魂

燃える闘魂燃える闘魂
(2013/09/04)
稲盛 和夫

商品詳細を見る

満足度★★★★★
付箋数:24

あなたは、日本の現状にどの程度の危機感を持っていますか?
そして、その現状を打破するために、何をしていますか?

このままじゃマズイと感じている人でも、毎日の生活が忙しく、
実際に行動を起こしている人は、少ないのではないでしょうか。

私は、稲盛和夫さんの次の言葉を読んで、ハッとしました。

  「わたしには、日本航空の倒産といまの日本経済の状況とが
  二重写しに見える。それは、日本航空の会長として正式に着任し、
  日本航空で働くことになったときに最初に感じた、社内の
   “倒産した” という実感のない、どこか人任せの雰囲気である。」

稲盛さんが、JALに行って最初に行ったことは、
社員に「日本航空は倒産した」という現実を
認識してもらうことでした。

そして、そこから社員の心のあり方を、「負けてたまるか」という
自力で這い上がる闘争心に切り替えていきました。

  「いまの日本に必要なのは、この “負けてたまるか” という
  強い思い、いわば “燃える闘魂” である。
  戦後の経営者たちはみんな、 “なにくそ、負けてたまるか” と
  闘魂を燃やし、互いに競い合い、切磋琢磨しながら、
  日本経済を活性化してきた。」

稲盛さんが、今、日本に最も必要だと感じているのは、
本書のタイトルにもなっている「燃える闘魂」です。

「燃える闘魂」と言えば、アントニオ猪木さんの
キャッチフレーズで思い出しますが、
これは「稲盛経営12ヶ条」の8ヶ条目に入っている言葉。

稲盛さんの唱える「燃える闘魂」も格闘技ぐらいの
闘争心が必要だと述べられています。

ビジネスにおいても「燃える闘魂」は企業間競争に打ち勝ち、
這い上がっていくための、強力な推進力なのです。

しかし、アントニオ猪木さんと、稲盛さんが唱える
「燃える闘魂」では、次の点で大きく違います。

それは、稲盛さんの「燃える闘魂」の根底には、
高邁な精神があり、「徳」をもって制御している点です。

「燃える闘魂」には、高い精神エネルギーを持つ分、
一歩間違えば、組織や社会までも破壊させてしまう危険性も
同時に持っています。

ですから、「燃える闘魂」で暴走しないためにも
「徳」を持った経営が必要なのです。

日本航空は、稲盛さんが会長として着任してから、
わずか3年で高収益企業に生まれ変わり、再上場を果たしました。

それこそが、今後の日本がたとるべき道。

本書は、毎日新聞創刊140周年記念のフォーラムで、
2012年2月に稲盛さんが行った講演、
「日本の経済社会の再生と国家のあり方」がきっかけで、
執筆することになった4年ぶりの書き下ろしです。

稲盛経営の集大成であると共に、稲盛さん自身が
「燃える闘魂」を持ち、日本再生を訴える渾身の書。

大ベストセラー『生き方』の内容と重複する部分はありますが、
本書は、それに負けないくらいの名著です。

この本から何を活かすか?

  ジャック・ウェルチさんを負かした男

ジャック・ウェルチさんと言えば、元GE社のCEOで、
「伝説の経営者」と呼ばれる20世紀を代表する名経営者。

事業でシェア1位か2位以外のビジネスは撤退する
「集中と選択」の事業戦略が有名でした。

そのウェルチさんが、稲盛さんに会った時に苦笑しながら
言ったそうです。

  「わたしも間違いを犯してきました。稲盛名誉会長のお顔を
  拝見すると、セラミックビジネスで競争したときに、
  われわれが小さなハエのように追い払われてしまったことを
  思い出します。」

稲盛さんは、「燃える闘魂」で伝説の経営者をも
負かした男なのです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 仕事論 | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |