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読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ハーバード流 自分の限界を超える思考法

ハーバード流 自分の限界を超える思考法ハーバード流 自分の限界を超える思考法
(2013/05/07)
マリオ・アロンソ・ブッチ

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満足度★★★
付箋数:18

合気道の熟練者、4段で黒帯のアメリカ人が
日本に滞在した時のエピソード。

  そのアメリカ人が、東京近郊で電車に乗っていた時に、
  薄汚れた身なりの大男が、わめきながら車両に乗り込んできました。

  大男はかなり酔っ払っていて、近くの乗客から
  新聞をひったくるなど、やりたい放題で迷惑をかけていました。

  合気道でかなりの腕前のアメリカ人は、
  この乱暴者に教訓を教えてやろうと身がまえました。

  すると大男は自分に向けられた視線に気づき、
  「アメリカ人のクズ野郎!何をじろじろ見てやがんだよ」
  とがなり立てながら、アメリカ人の方に近づいてきました。

  その時、隣の車両からやってきた小柄な老人が2人の間に入りました。

  老人は乱暴者の大男に近づき、両手を広げて言いました。

  「あんた、飲んでるだろう。私も酒は大好きだよ」

  不意を打たれた大男は、何と返せばいいのかわかりません。

  「こっちの車両へ来なさい。おしゃべりをしようじゃないか」

  アメリカ人は興味津々で、こっそり成行を見届けようとしました。

  「いったいどうしたんだね? 何をそんなにカッカしているんだ」

  老人が敬意と親愛の情を示すと、大男も心を開きます。

  「1週間前に失業しちまってさ。女房も死んじまったし、
  どこへ行ったらいいのか、何をしたらいいのかわからないんだ」

  男は老人の腕の中ですすり泣きを始め、老人は男の髪をなでました。

  「今日はうちへ来なさい。ふたりでうちのブランコにすわって、
  親友どうしみたいに話そうじゃないか」

  その瞬間、アメリカ人は自分の無力さを感じ、
  真の達人とはどういうものかを悟りました。

  真の達人とは、愛の通り道の邪魔をしない強さを持った人なのだと。

  実はこの老人、日本の合気道の重鎮の1人だったそうです。

さて、このようなエピソードが紹介されている本書は、
スペインでベストセラーになった自己啓発書。

タイトルに「ハーバード」と「思考法」とあるので、
米国発のビジネス書で、アイディアの発想法などを解説する
本のような印象を与えますが、中身は違います。

著者のマリオ・アロンソ・ブッチさんはハーバード大学
メディカルスクールの特別研究員で、以前にも
ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術』という
似たようなテイストの本を出しています。

本書は全4部構成。

エピソードや寓話なども交え、以下の内容を解説します。

  第1部 想像力と集中力を自分に有利にする方法
  第2部 自分の心の持ちようを鬱々とした状態から、
      最大限に力を発揮できる状態へと変える方法
  第3部 自分の内なる対話への対処法
  第4部 困難や失敗、挫折にめげずに前進をつづける方法

ノウハウを直接伝える本ではありません。

数々のエピソードが少しずつ心に染みこんで、
自分の中に潜む知恵・創造性・善意に気づく
きっかけをつくるタイプの本です。

この本から何を活かすか?

  「内なる自由こそは、そして古いシナリオから抜け出して
  みずからの運命に責任をもつ能力こそは、
  本書のバックボーンを成すテーマである」

自分の意識を目覚めさせると、それまでとは違う現実が見え、
自分の全パワーを発揮して物事に影響を及ぼし、
大きく変貌ができるとブッチさんは説明します。

ただし、どうしたら自分の意識を目覚めさせることが
できるのか、その方法については本書で言及されていません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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| 自己啓発・セルフマネジメント | 06:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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