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プア充

プア充 ―高収入は、要らない― (ハヤカワ・ノンフィクション)プア充 ―高収入は、要らない― (ハヤカワ・ノンフィクション)
(2013/08/23)
島田 裕巳

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満足度★★★
付箋数:20

早川書房の岩崎さんに献本いただきました。ありがとうございます。

インターネット上で使われる「リア充」とは、
実際の現実(リアル)の生活が充実している人を指す
2ちゃんねる発祥の言葉。

「プア充」は、その「リア充」に引っ掛けた造語です。

プアはワーキング・プアのプア。
つまりお金がないことを意味します。

宗教学者の島田裕巳さんが、本書で説く「プア充」は、
貧しくても充実した生活を送るという考えではありません。

貧しいからこそ充実した生活が送れるとう思想です。

  「お金は、あればあるほど幸せになれる」
  「貯金がないと結婚できないし、もちろん子どもも作れない」
  「辛い仕事でも、がまんして働いていれば、そのうちきっと報われる」

プア充は、これら世間でよく言われることとは相反する考えです。

年収は300万円くらい。あえて、それ以上は稼がない。

なぜなら、人は稼げば稼ぐほど、お金に執着心が増えるから。

島田さんは、年収300万円くらいの生活が、
現代の日本社会でムダなく合理的に生きることができる
最も幸せな暮らしだと説明します。

これは、東洋にある宗教の思想「少欲知足」を、
今の日本に適した形にアレンジしたものです。

本書では、その「プア充」の思想を物語形式で伝えます。

主人公は、IT代理店に勤めて営業職として働く西野ヒロシ、30歳。

彼の年収は450万円。

気を抜けばすぐに年収は下がるので、プライベートを
犠牲にしてまでも、インセンティブを稼ぐべく働いていました。

しかし、働いても働いても貯金はできず、
仕事のプレッシャーは強くなる一方。

そんな時に参加したのが、大学のゼミの同期会でした。

西野は、そこで恩師である島崎先生が説明する
「プア充」という考えを初めて耳にします。

その後、西野の勤めるIT代理店は社長が逃げて倒産。

転職することを余儀なくされたため、
止む無くプア充を実践することになります。

  ・年収300万円程度の方が転職もしやすい。
  ・住宅ローンも自動車ローンも組んではいけない。ローンは借金。
  ・仕事にやりがいを求めない。
  ・いま都会で暮らしているなら、わざわざ地方に移る必要はない。
  ・結婚して、子どもは作るべき。
  ・無理して貯金をしない。

これらは貧乏人の強がりではありません。

最初は、プア充に懐疑的だった西野も、
実践すればするほど、毎日が楽しくなり、今までの不安が消え、
自分の未来に希望が持てるようになりました。

本書で紹介されている生き方が、これからの時代、
スタンダードになるかどうかはわかりません。

しかし、今の生活に大きなプレッシャーを感じていたり、
働いても働いても先が見えないといった焦りを感じている人には、
新たな選択肢の1つになるように思えました。

この本から何を活かすか?

プア充で年収300万円以上稼ぐ必要がないと言っているのは、
プライベートを犠牲にして、かなり無理をして働かないと、
それ以上の収入は得られないので、割に合わないことが
1つの理由です。

個人的には、この点については不労所得を増やすことで
クリアできると思います。

もちろん、リアルな収入でも、不労所得でも、
自分の欲をコントロールできなければ、
どんなに収入があっても苦しい状態になってしまいます。

私はプア充に対し、稼がないことより、どちらかと言うと、
使わない生活をする面に共感を覚えました。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 人生論・生き方・人物・哲学 | 08:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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