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中学数学でわかる統計の授業

中学数学でわかる統計の授業中学数学でわかる統計の授業
(2013/07/19)
涌井 良幸、涌井 貞美 他

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満足度★★★
付箋数:19

日本実業出版社の細野さんに献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、「統計」に対してどんなイメージを持っていますか?

学生時代の記憶をたどってみると、
「入試に出ないからやらなかった」とか
「平均を出すのに、計算するのが面倒だった」
というイメージの人が多いかもしれません。

私が統計で思い出すのが、大学で受けた「統計学」の授業。

たくさんのデータを電卓に打ち込んで計算したので、
「苦行」のイメージが強く残っています。

さて、今の時代、面倒な計算はパソコンで簡単にできるので、
苦行ではなくなりました。

重回帰分析だって、エクセルで一発で計算できます。

その分、なぜこの統計処理をするのか?
この統計分析はどんな意味を持つのか? といった
統計の基礎の理解にエネルギーを割くことができます。

  「 “統計学” は実学の代表です。現代のビジネスパーソンは、
  ワープロや表計算ソフト、インターネットなどを “仕事の道具”
  として自在に使いこなさなければなりません。
  加えて近年は、統計処理の能力も必要とされるようになりました。
  さまざまなデータを前にして、これを分析することができなければ、
  企画を立てたり、判断したりするのは絶望的です。」

学生時代に数学の中でも最も手抜きされて、
ほとんど勉強してこなかった統計が、ビジネスにおいては、
最も必要なスキルだったのは、なんとも皮肉なことです。

できれば、過去に戻り、「社会に出てから一番使うのは統計だよ」
と過去の自分に教えたかった。

そんな人を対象に、中学レベルの知識を使って、
統計学の基礎的な考え方をわかりやすく解説したのが本書です。

「授業」とある通り、本書は生徒と先生の対話形式で進みます。

生徒役は典型的な文系ビジネスパーソンの田中くん。

文系の大学を卒業してメーカーに就職して、
はじめて統計学の必要性に気づいたという設定です。

先生役は高校の数学教師の桜子先生。

大学の専攻は統計学で、卒業して銀行に就職するも、
教師になる夢があきらめきれず、
退職して高校の教師になったという設定です。

正直、これらの設定はそれほど生かされていませんが、
基本的な統計の用語から丁寧に解説されている印象です。

  オリエンテーション 統計学をはじめて学ぶ人へ
  1時間目 資料を整理すると「宝の山」が見えてくる
  2時間目 確率は統計を支える裏方さん
  3時間目 統計を使いこなすための基礎知識
  4時間目 一部をもとに全体を見抜く統計的推定
  5時間目 一部をもとに全体を判定する統計的検定
  6時間目 多変量解析にチャレンジしてみよう
  補講 すべての授業を終えて~Excelで追体験~

最初に、統計がどのように活用できるかについて、
ひと通り説明してから、用語や概念の説明に入るのは、
目的意識ができていいと思います。

ただし、ビジネスで統計を使えるようになるには、
本書で紹介されている実例が、ちょっと少ない気がします。

この本から何を活かすか?

私が興味があった「ベイズ統計学」については、
本書ではコラムで紹介されている程度でした。

この分野については物足りなかったので、
涌井良幸さんと涌井貞美さんが執筆している
ベイズ統計学の本を別に読んでみようと思います。

  ・『Excelでスッキリわかる ベイズ統計入門
  ・『史上最強図解 これならわかる!ベイズ統計学

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 数学 | 06:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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