活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか?

彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか? 窃盗癖という病彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか? 窃盗癖という病
(2013/04/02)
河村重実

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満足度★★★
付箋数:21

  1. あなたは、盗みをしますか、もしくは盗みたいという
   衝動がありますか?

  2. あなたは、盗むことばかり考え、盗む衝動に心を
   占拠されていますか?またその考えや行動がもっと少なかったら
   いいのにと思いますか?

  3. 盗む前、もしくは盗みの衝動を感じるとき、
   緊張や不安はありますか?

  4. 窃盗行為やその衝動が激しい精神的苦痛の
   原因となっていますか?

  5. 窃盗行為やその衝動がなんらかの形で生活の妨げに
   なっていますか?

質問1と2の両方に「はい」と答え、さらに、3~5のどれかに
「はい」と答えた場合、その人は「窃盗癖」に罹っている
可能性があります。

一度、「赤城高原ホスピタル」で診察を受けた方がいいでしょう。

本書の著者の河村重実さんは、国内観光・旅行・グルメを
中心に本や雑誌の記事を書くフリーライターです。

なぜ、国内旅行関連のライターの河村さんが、
窃盗癖に関する本を書いたのか?

それは、窃盗癖の問題を抱える身内がいたからです。

実は、河村さんの弟の奥さんが、盗みをやめたくてもやめられない
状態で、何度か万引きをして捕まったことがあるからです。

ところで、本書のタイトルもなっていますが、万引きを
やめられないのは、なぜ、「彼」ではなく「彼女」なのでしょうか?

もちろん、窃盗癖が女性だけの病気ということではありません。

しかし、窃盗癖は女性の方が陥りやすい、
別の病気に併発して罹る可能性があるからです。

その病気とは、摂食障害。いわゆる、拒食症や過食症です。

ちなみに、摂食障害と合併しやすい嗜癖行動には、
以下のようなものが挙げられます。

アルコール乱用、薬物乱用、窃盗癖(クレプトマニア)、
買い物癖(ショッピング嗜癖)、自傷行為癖(リストカット)、
性的逸脱行為(恋愛嗜癖、セックス嗜癖、売春)、家庭内暴力

本書は、これらの中で「摂食障害を伴う窃盗癖」について調査し、
その概要を一般の読者に理解してもらうために書かれたもの。

監修は、実際に窃盗癖の治療に当たる、
赤城高原ホスピタル医院長の竹村道夫さん。

実は、ダメだとわかっていても、どうしてもやめられなくて、
苦しんでいる人は、私たちの想像以上にいるようです。

しかし、次のような理由から、有病率は高いのに、
治療の現場に現れる患者さんの数は少ない。

  ・夢中になっている行為を恥じるあまり、家族や友人にも
  秘密にしている。

  ・法に抵触する行為を自制できないことで、弱い人間、
  自分に甘い人間であると評価され、軽蔑されることを恐れて
  隠してしまう。

  ・かかりつけの医師に見放され、他の精神障害まで
  治してもらえなくなるのではないかと恐れて、黙ってしまう。

  ・なんとかして自力で治せると思い込んでいる。

窃盗癖も、一度万引きをしただけでは、それが病気であることを
自覚することはほとんどなく、やめたいのにやめられなくなり、
何度も再犯して捕まることを繰り返して、初めて精神科を訪れる
ようなので、軽いうちに治すことは難しいようです。

この本から何を活かすか?

万引きがよくあるスーパーでは、本書を売り場に
置いておくことを勧めます。

さすがに、窃盗癖の人でも、その場で本書を手にとって
読まないかもしれませんが、やめたくてもやめられないと
自覚のある人なら、家に帰ってから本書について調べるはずです。

店側も万引き抑制になるし、窃盗病の人も、
本書でどのように治療にあたればよいかわかるはずです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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