活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術

ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術ハーバード流 自分の潜在能力を発揮させる技術
(2012/07/06)
マリオ・アロンソ・ブッチ

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満足度★★★
付箋数:15

  昔、剣術に長けた武将がいました。
  傲慢で尊大で、剣の強さこそが人の価値だと考えていました。

  その武将がある村に出向いたときのこと。

  村人がこぞってどこかへ向かっていたので、
  武将は、そのうちのひとりをつかまえて聞きました。

  「どこへ行く?」

  「ウェイのところです。お話を聞きにいくのです」

  「ウェイとは何ものだ?」

  「あの高名な方を知らないのですか」

  武将はこの男がウェイなる人物に尊敬の念を抱いていること、
  そして自分のことなど眼中にないことに愕然とした。

  武将は対抗心から村人についていき、やがて大きな広場についた。

  ウェイは小柄な老人だった。こんな奴が、なぜ―。

  「この世には強い武器がたくさんあります。
  けれども、言葉に勝る武器はないと私は考えます」

  このウェイの言葉を聞いた武将は、たまらず群衆の真ん中で、
  剣を抜いて空にかざして叫んだ。

  「そんなことを言うのはあんたのような間抜けな年寄りだけだ。
  いいか、武器というのはこういうもののことだ」

  ウェイは彼の目を見てこう言った。

  「なるほど、あなたがそう思われるのはもっともです。
  教養も知性もないお方だというのは見ればわかります」

  この言葉を聞いて、武将は顔を真赤にしてウェイに詰め寄った。

  「老いぼれめ、この世の別れに言い残したことがあるなら
  今のうちに言っておけ」

  するとウェイが言った。

  「お許しください。私はただの年寄りです。
  年のせいで、愚かなことを口走ってしまったのです。
  どうか武士の情けでこの愚か者があなたのお心を傷つけたことを
  お許しくださいませんか」

  「いいだろう」

  ウェイは武将の目をまっすぐに見て言った。

  「おわかりになったでしょう。
  これでも言葉に力がないとおっしゃいますか」

これは、言葉が現実を作ることを示す逸話。

本書は、このような逸話を数多く用いた自己啓発書です。

著者はハーバード大学メディカルスクールの特別研究員を務め、
外科医でストレス緩和の第一人者、マリオ・アロンソ・ブッチさん。

本書では、心が設定した限界を知り、
それを越えて、新しい自分の可能性を切り開くことを勧めます。

本当の自分を少しずつ掘り下げ、偽りのアイデンティティを捨て、
自分の中に答えを見出すための旅。

はじめは医学の立場から脳の反応について解説していますが、
次第に逸話を使って説明することが多くなっていきます。

あまり「ハーバード流」に期待して読むと、
肩透かしを喰らうかもしれません。

本書は「自分の潜在能力を発揮させる技術」というほどの
明確なノウハウは書かれていませんが、非常に読みやすく、
自分を変えるためのヒントは数多く散りばめられています。

この本から何を活かすか?

「ハーバード流」と勝手に名乗ることは許されるの?
と思うほど、タイトルにハーバードとつく本は数多く存在します。

これも何十年も前に刊行された
ロジャー・フィッシャーさんとウィリアム・ユーリーさんの
ハーバード流交渉術』が大ヒットして、定番となったからでしょう。

このブログでも、過去に何冊かのハーバード本を紹介しています。

中でも、最もインパクトがあったのは児玉教仁さんの
パンツを脱ぐ勇気』です。

これは、ハーバード本と言っても、ハーバード留学記。

実際は、児玉さんがハーバードMBAの夏休みに参加した、
ジャンクフードの全米選手権に挑戦の記録。

バカバカしいことを一生懸命やる、とてもとても熱い本です。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 自己啓発・セルフマネジメント | 07:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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