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国境のインテリジェンス

国境のインテリジェンス国境のインテリジェンス
(2013/03/27)
佐藤 優

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満足度★★★
付箋数:21

  「なぜ、日本は何も悪いことをしていないのに、
  中国や韓国から攻勢をかけられるようになったのか。
  前民主党政権が弱腰だったからか?
  そうではない。仮に自民党政権がずっと続いていたとしても、
  中国や韓国は対日攻勢をかけてきた。その理由は簡単だ。
  以前に比べて、日本が弱くなり、中国と韓国が強くなったからだ。
  こういうときに “国境のインテリジェンス” が重要になる。
  なぜなら、国家の力関係が変化すると、国境の引き直しが
  行われるのが、生きている政治の本質だからだ。(中略)

  領土が奪われると、その次にはわれわれの社会、
  文化にも攻勢がかけられる。
  日本の生き残りを賭けた大きな戦いがすでに始まっているのだ。」

このように語るのは、著者の佐藤優さん。

本書は前書、第1章、後書は書き下ろしで、
残り第2章から第6章までが週刊アサヒ芸能に連載した
「ニッポンの有事!」の記事をまとめたもの。

「国境のインテリジェンス」というタイトルからすると、
ガチガチに固い内容の本という印象を受けますが、
実際は硬軟取り混ぜた内容です。

領土問題などの時事ネタ + 外務省批判 + 下世話なネタ

この中でも圧巻なのは、外務省のキャリア官僚が
ロシアの売春バーで知り合ったロシアの金髪娘と結婚して、
日本に連れて帰った話です。

佐藤さんは、途中、外交や政局で重要な動きがあった週に
休みを挟むものの、実質6週間に渡りこのネタを書いています。

ロシア娘は、外交特権を持ち、運転手とメイドがいる
日本大使館員の生活を見て見て、日本でもこの水準の生活が
続くと考えて結婚したようですが、実際に日本に帰ってみると
公務員宿舎の質素な暮らしが待っていました。

それに嫌気が差して、ロシアに帰ってしまった妻を
公文書を偽造して、インチキ出張で追いかける外務官僚。

この尻拭いを佐藤さんが行ったという話です。

これは、アサヒ芸能の読者向けの下ネタというだけでなく、
外務省に対する威嚇の意味で佐藤さんは書いています。

実は、この一連のロシア娘の記事の前に、佐藤さんは
外務省時代に同僚だった、宇山秀樹ロシア課長から、
宣戦布告を受けていたと言います。

それは、訪日したロシアの要人に対して、
宇山さんが奇妙な情報を流したというものです。

詳細は本書に譲りますが、佐藤さんはこの宣戦布告に対して、
宇山さん以外の人の話を暴露し、戦う気があるなら、
ここまで書くぞという態度を示しているのです。

童貞で外務省に入ってくると、たいていロシア娘と
トラブルを起こすと前書きし、次のように宇山さんに
メッセージを送っています。

  「宇山ロシア課長を助けたこともある。
  宇山氏におかれては、記憶をよく整理しておくことだ。」

雑誌の連載中での喧嘩なら、リアルタイムで面白いのかも
しれませんが、この手の話は単行本で読むと、
興ざめしてしまう人もいるかもしれません。

この他にも、佐藤さんは、本書でかなりの実名を上げて、
外務官僚の批判を行なっています。

この本から何を活かすか?

佐藤さんの情報源は、独自ルートのものもありますが、
ニュース自体は、私たちも利用な可能なソースから得ています。

ロシア情報に関して、本書に何度も登場したメディアが
外国向けロシア放送の「ロシアの声(VOICE OF RUSSIA)」。

私は、見たことのないサイトだったので、ロシア情報については、
今後、このサイトの情報も参考にしたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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