活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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奥さまはCEO

奥さまはCEO奥さまはCEO
(2013/03/23)
鎌田 和彦

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満足度★★★★
付箋数:3

こんなこともあるんだな・・・・
気がついたら、本書を読了して、付箋を貼ったのはわずか3ヶ所。

私が本を1冊読むと、普通は15~25枚ぐらいの付箋を貼りますから、
本書に貼った付箋の数は極端に少ないことになります。

しかし、参考にならないから付箋が少なかったのではありません。

あまりに面白くて、ストーリーについつい引き込まれてしまったから、
付箋を貼ることなんて忘れてしまったのが、本当のところです。

最初は、よくあるストーリー形式のビジネス書なんだな、
という認識で読み始めました。

ところが、少し進むとビジネス書を読んでいるという意識は消え、
完全に小説を読んでいるモードに突入。

途中からストーリーの展開が加速し、一気に読んでしまいました。

「現役経営者が描く新たなジャンルのエンターテイメント小説」
という謳い文句に偽りなし。

本書は、フィクションですが、ベンチャー企業の
リアルな真実が詰め込まれた傑作小説です。

著者は、株式会社インテリジェンスの元社長、鎌田和彦さん。

藤田晋さんが本書の帯を書いているのは、鎌田さんには
サイバーエージェント起業前からお世話になっているから。

藤田さんは、大学卒業後、インテリジェンスに一時期勤務し、
サイバーエージェント起業の際にも、同社から出資を受けています。

さて、本書の主人公は二流大学出身の新入社員、鴨志田正治。

彼が就職したのは、クラウド・システムズというベンチャー企業。

正治は、入社式に向かう電車の中で、
向かいの席に座っていた見ず知らずのオバサンに話しかけられ、
つい調子に乗って、面接でウソを言って採用されたことを
喋ってしまいます。

運悪く、たまたまその近くの席に、クラウド・システムズの
女性CEO水野聡美が座っていました。

正治は気づきませんでしたが、経歴を偽って採用されたことが、
これから入社する会社のトップにバレてしまいます。

何も知らない正治は入社式の翌日、配属先の変更があるとの
連絡を受け、役員応接室に呼び出されます。

採用時に若手社員でもどんどん抜擢される社風があると
聞かされていた正治は、自分にもチャンスがきたのかもしれないと
期待に胸を躍らせて上司が来るのを待ちます。

そこに登場したのが、CEOの聡美。

何も知らず満面の笑みで微笑む正治に次のように告げます。

  「時間がないから結論から言うわ。鴨志田ショージくん、
  君の配属先は変更です。営業ではなく総務室になったので、
  詳しいことは総務室マネジャーの森田大吉と話をしてください」

まだ自分の置かれた状況に気づかない正治に、
聡美は矢継ぎ早に続けます。

  「理由を訊きたい?
  理由はね、あんたには営業なんて無理だからよ!
  誰の入れ知恵か知らないけど、読売新聞の拡販員を
  やっていたなんてうまいことを考えたものよね。
  英語が得意だって?
  ふんっ、できもしないこと言って、外国人にプレゼンしろって
  言われたらどうする気よ?」

完全に凍りついた正治に対して、電車で自分と居合わせたことは
秘密にするように釘を差し、聡美は手短に総務の仕事を説明します。

そこから総務室を舞台に正治のベンチャー企業での
熾烈な日々がスタートします。

本書には、この2人意外も個性的な社員の面々が登場し、
部署間の対立、人材争奪、M&A、スキャンダル攻撃と
次々に問題が起こる様子が、スピーディーに描かれます。

純粋にストーリーで一気に読ませる魅力がありますが、
それぞれのエピソードが、鎌田さんの実体験がベースに
なっていると考えると、ちょっと恐ろしい小説です。

この本から何を活かすか?

こんなに面白いビジネスエンターテインメントの小説を読むと、
つい鎌田さんの次回作に期待をしてしまいます。

今まで、鎌田さんのブログ「丸の内で働く社長のフロク」は
読んでいませんでしたが、今後は定期的に訪問したいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 11:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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