活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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金利・為替・株価大躍動

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み抜く金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み抜く
(2013/03/22)
植草一秀

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満足度★★★
付箋数:21

  「経済を回復させ、財政再建を進めるに際しては、
  まずは財政政策の活用が不可欠である。
  私はこのことを20年来主張してきた。」

アベノミクスには、「正しい部分」と「間違っている部分」
があると、植草一秀さんは言います。

正しい部分は、日本経済を再建回復させるために、
財政政策の発動を示したこと。

確かに、植草一秀さんがテレビによく出演していた頃、
このように主張していましたね。

思い出してみると、植草さんは、小泉政権時代、
竹中平蔵大臣の対抗軸として、マスコミに引っ張りだこでした。

植草さんは、当時の竹中さんとの論争を次のように振り返ります。

  「小泉政権が発足した時、竹中平蔵氏などは、財政政策の活用は
  時代遅れの考え方、オールドケインジアンの主張などと罵倒していた。
  補正予算編成を “愚の骨頂” とまで言い切ったのが竹中氏である。」

植草さんは、当時のことをかなり根に持っているのでしょうか?

私は、一瞬そう思いましたが、結果的に自分が主張していた
政策が採用されている現状を見て、
本書で植草さんは大人の態度を示しています。

  「ところが、その後、ノーベル賞学者のポール・クルーグマン氏が、
  財政政策の必要性を肯定し、実際に2009年には米国が大規模な
  財政政策発動を決定した。これらを背景に竹中氏などの発言が
  急変した。最近では財政政策も必要だなどと言うようになった。
  ただ、誤りを正したのだから、その点を批判する考えはない。」

植草さんが考えるアベノミクスの問題点は、次の3つです。

  1. 物価の問題と景気の問題を混同していること
  2. 日銀の独立性を排除しようとしていること
  3. 財政政策の中身が利権支出に回帰していること

本書は、日本と世界の経済状況を俯瞰し、
今後の金融市場の動向を読み解く本。

植草さんは、2013年後半に向けて最後のミニバブルが発生し、
日経平均株価も1万7000円まで上昇する可能性を指摘します。

私には、政治経済学者としての植草さんの印象が強かったので、
マーケットのテクニカル分析を語る植草さんは新鮮でした。

経済政策やマクロ経済動向を語る植草さんの姿は、
よくテレビで見かけましたが、ゴールデンクロス・デッドクロス、
RSI、ストキャスティクスなどについて語っている様子は
見たことがなかったので。

よく考えると植草さんは、もともと野村総合研究所の
主席エコノミストでしたから、テクニカル分析ぐらいは
当たり前にやっていたことなのでしょう。

本書の巻末には、「注目すべき株式銘柄」として
18銘柄がチャートと解説付きで紹介されています。

紹介されているのは、積水ハウス(1928)、信越化学工業(4063)、
大戸屋ホールディングス(2705)、花王(4452)など。

本書は、アベノミクスの波に乗って、株式投資を始めたいと
考えている人には、日本と世界の経済の流れも分かり、
投資戦略も示されているので、かなりお得な一冊と言えます。

この本から何を活かすか?

  「最強・常勝七ヶ条の極意」

本書には、株式投資に失敗しないため原則として、
投資の格言のようなものがまとめられています。

  極意1 勝つとは即ち負けぬことなり
  極意2 相場は生き物と知るべし
  極意3 流れに逆らうな
  極意4 理の法則に従え
  極意5 1つのカゴにすべての卵をいれるな
  極意6 なくて七癖を掌握せよ
  極意7 損切り千両・利食い千人力

約50ページを割いて、これらの極意を解説しているのは、
本書が、投資初心者をターゲットにしているからなのだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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