活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略

世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略
(2013/03/07)
上野隆司

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満足度★★★
付箋数:22

「ミーツー」、「ゾロ」、「ピカ新」、あなたが目指すのは、どのタイプ?

これらの3つは、製薬業界の業界用語です。

「ミーツー」とは、新薬ではあるけれど、既存薬と同じ分子メカニズム
を使い、少しだけ違うレベルのもの。

英語のme tooからきていて、これを開発しても、
市場内の順位は大きく変わらず、リプレース(置き換わる)するだけ。

「ゾロ」とは、ジェネリック薬品のこと。

新薬の特許切れのタイミングで、同じ成分・同じ効き目の薬を
出すわけですから、これは新薬ではありません。

これらに対し、「ピカ新」とは、ピカピカの新薬。

今までになかった画期的な薬なので、新たな治療の可能性を開き、
新しい市場を作り出します。

本書の著者、上野隆司さんは、「ピカ新」の発明家。

上野さんは、細胞の修復、再生に関わる物質「プロストン」を発見し、
この物質をもとに、まったく新しい作用メカニズムを持つ緑内障治療の
点眼薬「レスキュラ」と、慢性便秘治療薬「アミティーザ」の2つを
開発しました。

2つの新薬の売上は、全世界で累計3000億円を超え、
上野さんが創業した会社は、米ナスダックに上場しています。

自ら発見した物質で3つ以上の医薬品を世に出した人は、まだいないと
言われているそうで、上野さんはその前人未到のことを成し遂げるべく
現在も新薬開発に挑んでいます。

「ミーツー」や「ゾロ」ではダメ。

本書は、リプレースされない「ピカ新」を目指す生き方の
ヒントが書かれた本。

  「皆さんには、必ず得意分野があるはずです。その分野を見つけ出し、
  信念を持って夢を追いかけたい、追い続けたいー。
  そんな思いを抱いている人たちのヒントになればと、
  この本を書きました。」

上野さんが、本書で強調しているのは、10年後を見据えて、
自分の得意分野を伸ばすこと。

本書では、そのために今からできる7つのことを紹介します。

  1. 得意なところで勝負して、不得意なところでは勝負しない
  2. 夢を思い描き、具体的なステップスを考える
  3. はじめの一歩を踏み出し、なるべく早く失敗を経験する
  4. お手本となる人物を探し、方法論を探す
  5. お金は核となる価値観を育てるためのもの、追いかけない
  6. グローバライズされた世界の中で、未来を選択する
  7. 10年後をイメージして、能力をアップデートしていく

新薬を開発することは、かなり特殊ですが、一般的なビジネスの分野でも
参考にできるヒントが数多く得られる本でした。

この本から何を活かすか?

  「研究開発の中で、思うような数値が出ないことは何度も
  繰り返されます。小さな失敗です。それを1つ1つ確認しながら、
  検証していく。科学の言葉で言うと、 "バリデート(validate)"
  するわけです。つまり、 "妥当性を確認する" のです。」

やはり、何事も仮説を立ててバリデートするのが基本。

1つ1つバリデートしていくことで、次に仮説を立てる精度も
上がっていくということですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 09:24 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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