活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2013年04月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年06月

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金融緩和の罠

金融緩和の罠 (集英社新書)金融緩和の罠 (集英社新書)
(2013/04/17)
藻谷 浩介、河野 龍太郎 他

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満足度★★★
付箋数:20

  「本書がめざすのは、金融緩和の効果と限界、そして副作用を
  冷静に見極めることである。そのために本書では、金融緩和に
  批判的な三人の専門家に話をうかがった。

  まず、日本全国をみずからまわり、日本経済の現状を
  具体的に知悉し、マクロ経済学がおちいりがちな抽象性を
  つねに批判している藻谷浩介氏。

  つぎに、金融緩和で潤うはずの金融業界の最前線にいながら
  金融緩和に異を唱えている河野龍太郎氏。

  そして、ケインズ理論の瑕疵をのりこえる独自の不況理論を
  打ちたて、世界的にも評価されている小野善康氏。」

本書は哲学者である萱野稔人さんが、
藻谷浩介さん、河野龍太郎さん、小野善康さん1人づつと、
「金融緩和の落とし穴」をテーマに討論する本。

萱野さん自身はこの3人の主張を全面的に受け入れているので、
討論と言うより、インタビューと言った方がいいかもしれません。

私が本書を手に取ったのは、次の2つの好奇心から。

1つ目は、『デフレの正体』がベストセラーにはなったものの、
リフレ派からはトンデモな俗論と批判された藻谷さんが、
どんな反論をするかという俗っぽい好奇心。

2つ目は、小野さんの不況理論に対する学問的な好奇心です。

藻谷さんと言えば、ブログに批判的なコメントを書いた
一般人に対し、暴言を吐いた名誉棄損事件がありました。

ですから、本書の対談でで批判された場合、どんな感情的な反応を
示すのかと変な期待もありましたが、萱野さんは全面的に藻谷さんの
主張を受け入れていたので、期待した場面は登場しませんでした。

藻谷さんのリフレ派に対する反論は以下の通りです。

  「この日本の経済状況を “デフレ” と呼んでしまうこと自体が、
  間違っているのです。私は貨幣現象であるデフレについて
  語っているのではなく、日本で “デフレ” と呼ばれているものが
  じつは “主として現役世代を市場とする商品の供給過剰による
  値崩れ” というミクロ経済学上の現象であると一貫して
  指摘しているわけです。」

藻谷さんは、『デフレの正体』の中身を読まない人が、
タイトルだけを見て誤読したと言っています。

しかし、私には中身をちゃんと読んで、批判した人に対しては、
藻谷さんがその批判をあえて誤読しているように思えます。

次に、もう一つ注目していた小野さんの「不況理論」について。

こちらはデフレの原因が人口動態にあるのではなく、
日本が「発展途上社会」から、「成熟社会」へ成長した
という視点で経済を捉えます。

発展途上社会と成熟社会とでは、そもそもモノの満ち足りた
状況が違うので、経済政策の効き方も反対になるというもの。

「お金が究極の欲望の対象」で、貨幣の欲望には限りがない
ことを前提にしています。

本書では、新古典派経済学で説明できないところを
小野さんの理論でどのように解釈するかが述べられています。

個人的には、もう少し小野さんへのインタビューに
ページを多く割いて欲しかったところです。

この本から何を活かすか?

「不況理論」をもっと詳しく知るには、本書を導入として、
やはり小野さんの著書を読むべきなのでしょう。

  『不況のメカニズム
  『貨幣経済の動学理論
  『景気と経済政策

いずれも、かなり以前の著書なので、
図書館で探しても、すぐに借りられそうです。

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| 経済・行動経済学 | 07:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか

人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
(2013/03/15)
森 博嗣

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満足度★★★★
付箋数:26

本書は小説家・森博嗣さんによる「抽象的思考」のすすめ。

「あとがき」に次のようなエピソードが紹介されていました。

あるとき森さんは、これから庭の芝生に農薬を撒くので、
犬を外に出さないように、奥さんに伝えました。

奥さんは、これに対して「わかった」と頷きます。

そして、森さんは庭で農薬散布を始めましたが、
作業も後半にさしかかった頃、
庭で何か作業をしている奥さんの姿が目に止まります。

森さんが「何をしているの?」と尋ねると、
「夕飯のためにシソの葉を採っている」との奥さんは答えました。

森さんの言葉通り、奥さんは犬を家から出さなかったそうですが、
夕飯で食べるシソの葉に農薬がかかる可能性については、
まったく考えなかったようです。

  「 “犬を外に出すな” という具体的な指示に囚われていたから、
  そもそもの理由、もっと大事な本質を捉えていない証拠といえる。」

具体的なことは、わかりやすい。

しかし、それはある一面しか表していないので、
それだけに囚われてしまうと、本質を見逃してしまう可能性があり、
他に応用することもできません。

一方、物事を抽象的に捉えると、焦点が合わずぼんやりとした
感じはするけれど、複雑な詳細を省いた本質だけが残ります。

だから、その考えを適用できる範囲が広がります。

つまり抽象的思考をする方が、柔軟に発想できるということです。

  「発想力が不足し、自力では思いつけない場合でも、
   “~のようなもの” という抽象的な目で探してさえいれば、
  人が言ったこと、本で読んだことなど、外部から飛び込んでくる
  情報の中に、待っていた答えを見つけることができる。」

本書では、抽象的な思考をすることの優位性が、
あまり具体的な例を挙げずに、述べられています。

なぜなら、本書でわかりやすい具体例で説明することも、
「具体性の罠」に陥ることにつながるからです。

本書全体が抽象的思考について抽象的に述べていますから、
ぼんやりとした印象を与えるかもしれません。

また、どうすれば抽象的思考ができるようになるかについても、
いくつかのヒントが紹介されている程度です。

  ・なにげない普通のことを疑う
  ・なにげない普通のことを少し変えてみる
  ・似たような状況がほかにないか探す
  ・喩えられるものを連想する
  ・創造的なものに触れ、自分でも創作する

これらは、先日紹介した木村尚義さんの『ひらめく人の思考術
で書かれていた「ラテラル・シンキング」の発想法に
通じるところがありまますね。

本書は映画に喩えると、単純明快なハリウッド映画ではなく、
人間の本質を描くことを重視したヨーロッパ映画という
雰囲気ですから、人を選ぶ本だと思います。

「発想力を身につける五つの方法!」といったタイトルに、
魅力を感じる人には合わないかもしれません。

森さんが、執筆後に考えた原題は「抽象思考の庭」でした。

本書は最終的に編集部に一任して、新潮新書では最長のタイトル
「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」
になったそうです。

この本から何を活かすか?

私たちが「発想」するには次のような思考の経過をたどります。

1. 具体的な事象を見たら、一度、その抽象度を上げる。
2. 抽象化されたことを、別の事象に焦点を当て、抽象度を下げる。

個人的は、このように抽象と具象の間を、
何度も行き来することが重要だと考えます。

森さんも本書で、抽象思考の後に、論理的思考が必要で、
最終的には具体的な行動が必要だと述べています。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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仕事に役立つ統計学の教え

仕事に役立つ統計学の教え仕事に役立つ統計学の教え
(2013/04/04)
斎藤広達

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満足度★★★
付箋数:13

  「営業やマーケティングは、スーパーマンが秘技を使って、
  実績を出す職種ではありません。統計的なルールに従って、
  メカニカルに数字が上がる世界。
  本書を貫くメッセージはこの1点です。」

営業で商談が成立するまでの過程を、
「訪問」、「提案」、「クロージング」3つのステップに
分けるとします。

すると、各ステップを突破できる確率(コンバージョン・レート)
を掛けあわせた数字が、営業の成約率となります。

例えば、各ステップのコンバージョン・レートが50%の場合。

訪問成功率(50%)×提案成功率(50%)×クロージング成功率(50%)
=商談成功率12.5%

本書ではこれを「555メカニクス」と呼びます。

同様に各コンバージョン・レートが80%の場合は
「888メカニクス」と呼び、成約率は51%。

これは、既に納品済みの機械のメンテナンスを兼ねている場合のように、
ある程度独占的に営業ができ、代替がきかないケースなどです。

また不特定多数の相手に商売する多くの場合は、
コンバージョン・レートを30%、30%、50%で計算し、
「335メカニクス」と呼び、成約率は4.5%となります。

いずれのメカニクスの場合も、成約数を上げるためには、
営業の王道とも言うべき、訪問数を増やすことがポイントとなります。

本書では、このように「統計」を勉強する前に
知っておくべきビジネスにおける確率の取り扱い方などが
詳しく解説されています。

著者は、当ブログでも以前に『「計算力」を鍛える』を
紹介したことがある斎藤広達さん。

  Chapter1 営業活動の標準確率モデル
  Chapter2 売れる確率、好かれる確率
  Chapter3 ビジネスを進化させる統計技法
  Chapter4 数字のマジック、伝え方のマジック
  Chapter5 成功確率を高めるテクニック
  Chapter6 どの業界で働くべきか? 産業統計の読み方

この目次から見てもわかるように、本書は本格的に
統計を仕事で使うための本ではありません。

あくまで、統計をまったく学んだことがない人や、
統計にアレルギーがある人のための導入本。

営業やマーケティングの話をしながら、そこに統計をどのように
活用していくかのイメージが湧くように説明されています。

統計の解説としては、正規分布と重回帰分析について
さらっと書いてある程度なので、この本できちんと統計を
勉強しようと思って読むと、期待外れになるかもしれません。

もっと本格的に確率・統計を学びたい人は、以下の本がオススメ。

  ・『統計学が最強の学問である
  ・『ウソを見破る統計学
  ・『ヤバい統計学
  ・『統計数字を読み解くセンス
  ・『たまたま

この中でも、『統計学が最強の学問である』が最強だと思います。

この本から何を活かすか?

私の娘は、今年中学校にあがりました。

中学に入ると、すぐに学力テストが実施され、
小学校の時と違い、点数・順位・偏差値・平均点が書かれた
成績表が返却されてきました。

「偏差値って何?」

娘のこの疑問に答えるのに、本書は役に立ちました。

図表がいくつも掲載されているので、少し解説を加えると、
中学生でも偏差値が、理解できるように書かれています。

私としては、娘に目標を持たせることもでき、
思わぬところで、本書は大きな助けになりました。

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| 数学 | 07:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ひらめく人の思考術

ひらめく人の思考術: 物語で身につくラテラル・シンキング (ハヤカワ・ノンフィクション)ひらめく人の思考術: 物語で身につくラテラル・シンキング (ハヤカワ・ノンフィクション)
(2013/05/24)
木村 尚義

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満足度★★★★
付箋数:24

早川書房編集部、岩崎さんから献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたは、ある老舗ホテルからイベント告知用の
30万通のダイレクトメールを発送する業務を受注しました。

DMはホテルの得意先顧客へ送るもので、本日、発送済み。

しかし、その発送したDMに誤りがあることが発覚。
しかも、間違った箇所は肝心のホテルの受付電話番号でした。

DMは明日か明後日には、全国の顧客の元に着いてしまいます。

あなたは、この事態にどのように対応しますか?

本書は、ラテラル・シンキングをストーリーで学ぶ本。

著者は、全国でラテラル・シンキングのワークショップを
開催する、創客営業研究所代表取締役の木村尚義さん。

ラテラル・シンキングは、もともと1960年代に英国人の
エドワード・デボノ博士が考案した思考法です。

ロジカル・シンキングを垂直思考を呼ぶのに対し、
ラテラル・シンキングは水平思考と呼ばれます。

ロジカル・シンキングは、道筋立てて論理的に
1つの解答へ掘り下げていく思考法。

一方、ラテラル・シンキングは、行き詰まった時に、
考える枠を取っ払い、違う手段を見出す思考法です。

私ぐらいの年代の人には、「一休さん」の思考法と
言ったほうが通じるかもしれませんね。

このロジカル・シンキングとラテラル・シンキングは、
思考の両輪で、問題解決にはどちらも必要です。

しかし、ビジネス書でロジカル・シンキングの本は多いのに、
ラテラル・シンキングの本はあまり多く刊行されていません。

それはフレームワークの使いやすさの差なのかもしれませんね。

本書では、ラテラル・シンキングのフレームワークとして、
「オズボーンのチェックリスト」を利用します。

ただし、 オリジナルの9つのチェックリストを
木村さんは、使いやすくするために5つに集約。

説明が難しくなりそうなものは割愛し、
似たようなものはまとめて、次の5つに絞っています。

  「1.代替」、「2.大小」、「3.再利用」、「4.結合」、「5.逆転」

本書では、弱小総合商社、キャナル商会に務める
26歳のダメ営業社員、安良木アキラを主人公に据え、
ストーリー形式でラテラル・シンキングを学びます。

営業成績が上がらないと、契約社員に降格。

そんな追い詰められた状況のアキラは、たまたま入った
ベトナム料理の店ランタンで、オーナーの叶マミに
気にられ、ラテラル・シンキングの教えを受けます。

アキラはラテラル・シンキングを身につけ、
仕事でもアフター5でも少しずつ良い結果を出し、
成長していく物語。

読者は、ストーリーの中で直面する問題を
アキラとともに考え、ラテラル・シンキングの
5つの発想パターンを実際にどのように使えばよいかを
学ぶことができます。

この本から何を活かすか?

冒頭のDMの電話番号ミスも、本書の中に出てくるエピソード。

謝罪のDMを送ったり、新聞広告を出すのは、
ロジカル・シンキングの解決方法。

終盤のエピソードなので、このころにはアキラも成長し、
即座にこの問題をラテラル・シンキングで解決しています。

アキラの示した解決策は、ネタバレになってしまうので、
ぜひ、本書を手にとってご確認ください。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:55 | comments:1 | trackbacks:1 | TOP↑

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生命の逆襲

生命の逆襲生命の逆襲
(2013/04/19)
福岡伸一

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満足度★★★
付箋数:20

本書は、週刊「AERA」に、福岡伸一さんが連載する生物学コラム
「ドリトル先生の憂鬱」をまとめたもの。

2012年3月に出版された『遺伝子はダメなあなたを愛してる』に
続く第2弾です。

  第1章 昆虫少年のまなざし
  第2章 センス・オブ・ワンダー
  第3章 ♀の優越、♂の憂鬱
  第4章 生命の秩序と混沌
  第5章 ヒトという困った生物

ところで、なぜ、ドリトル先生は憂鬱なのでしょうか?

ドリトル先生とは、児童文学作家ヒュー・ロフティングさんが
創作した童話シリーズの主人公。

時代設定は19世紀前半で、動物の言葉が話せる医師、
ジョン・ドリトル先生が珍しい動物や植物を求めて旅に出る物語。

  「ドリトル先生は、自分の発見によって栄誉を求めたり、
  お金儲けを企んだりすることは決してありません。
  ただただ動物たちの物語に耳を傾け、世界の豊かさを知りたいと
  願っているのです。だから、もし、ドリトル先生が現代に
  生きたとしたら、今日の私たちのあり方・考え方に対して
  嘆くことはありません。」

今私たちに必要のは、浅知恵で生命をコントロールしようと
することではなく、人間は未熟な存在であると自覚し、
ドリトル先生のように他の動物たちの囁やきに耳を澄まし、
リスペクトを示すことだと、福岡さんは言います。

確かに、長い生命の進化の歴史の中では、
人間はほんのひよっ子に過ぎませんから、
彼らを差し置いて、地球は人達のものだと考えるのは、
傲慢以外の何ものでもありません。

  「本書では、人間の思惑に対して生物たちがどんなふうに
  逆襲を果たすかについて、あれこれ考察してみました。
  逆襲とはいえ、それは攻撃や復讐ではありません。
  つねに教訓と展望を含んだ諭しであり、寛容さの表れなのです。」

現代人は、ドリトル先生のようなナチュラリストを目指すべき。

また、福岡さんは、『ドリトル先生航海記』に新訳をつけ、
現代に問い直すことが、ひとつの夢だと言っています。

実は、このドリトル先生シリーズは、
2011年から英文学者の河合祥一郎さんが新訳をつけて、
角川つばさ文庫から刊行しています。

井伏鱒二さんの翻訳本よりは、今の小学生には、
はるかに取っ付きやすそうですが、私たちの世代からすると、
表紙や挿絵がアニメチック過ぎる印象がありますね。

できれば福岡さんが翻訳するときには、
もう少し大人向けの挿絵にして欲しいものです。

この本から何を活かすか?

本書の表紙は、何に見えますか?

これは細密画家、池田学さんの2004年の作品
「はなかまきり」です。

福岡さんによると、カマキリにはいくつもの伝説や謎があるそうで、
本書では次の2つが紹介されていました。

1つ目は、交尾の後、オスはメスに食い殺されてしまうというもの。

実はこれ、かなりのレアケースで、ほとんどの場合、
オスは事後、さっさとどこかへ消えてしまうのが一般的だそうです。

2つ目は、ハリガネムシのパラドックス。

これは、カマキリの体内に寄生しているハリガネムシが、
どのように宿主を操り、本来の生息地の水辺へと誘導して
いるのか、そして体内にいるハリガネムシはどのようにして
宿主が水辺に達したかを察知するのかというもの。

寄生者に何も知らない宿主がコントロールされるなんて、
なんともSFチックですね。

Youtubeには、カマキリの肛門から驚くべき長さの
ハリガネムシがにゅるにゅると出てくる様子の映像が
あるとのこと。

けっこうグロい映像のようなので、
食事中は見ないようにした方がいいそうです。

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| 科学・生活 | 07:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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奥さまはCEO

奥さまはCEO奥さまはCEO
(2013/03/23)
鎌田 和彦

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満足度★★★★
付箋数:3

こんなこともあるんだな・・・・
気がついたら、本書を読了して、付箋を貼ったのはわずか3ヶ所。

私が本を1冊読むと、普通は15~25枚ぐらいの付箋を貼りますから、
本書に貼った付箋の数は極端に少ないことになります。

しかし、参考にならないから付箋が少なかったのではありません。

あまりに面白くて、ストーリーについつい引き込まれてしまったから、
付箋を貼ることなんて忘れてしまったのが、本当のところです。

最初は、よくあるストーリー形式のビジネス書なんだな、
という認識で読み始めました。

ところが、少し進むとビジネス書を読んでいるという意識は消え、
完全に小説を読んでいるモードに突入。

途中からストーリーの展開が加速し、一気に読んでしまいました。

「現役経営者が描く新たなジャンルのエンターテイメント小説」
という謳い文句に偽りなし。

本書は、フィクションですが、ベンチャー企業の
リアルな真実が詰め込まれた傑作小説です。

著者は、株式会社インテリジェンスの元社長、鎌田和彦さん。

藤田晋さんが本書の帯を書いているのは、鎌田さんには
サイバーエージェント起業前からお世話になっているから。

藤田さんは、大学卒業後、インテリジェンスに一時期勤務し、
サイバーエージェント起業の際にも、同社から出資を受けています。

さて、本書の主人公は二流大学出身の新入社員、鴨志田正治。

彼が就職したのは、クラウド・システムズというベンチャー企業。

正治は、入社式に向かう電車の中で、
向かいの席に座っていた見ず知らずのオバサンに話しかけられ、
つい調子に乗って、面接でウソを言って採用されたことを
喋ってしまいます。

運悪く、たまたまその近くの席に、クラウド・システムズの
女性CEO水野聡美が座っていました。

正治は気づきませんでしたが、経歴を偽って採用されたことが、
これから入社する会社のトップにバレてしまいます。

何も知らない正治は入社式の翌日、配属先の変更があるとの
連絡を受け、役員応接室に呼び出されます。

採用時に若手社員でもどんどん抜擢される社風があると
聞かされていた正治は、自分にもチャンスがきたのかもしれないと
期待に胸を躍らせて上司が来るのを待ちます。

そこに登場したのが、CEOの聡美。

何も知らず満面の笑みで微笑む正治に次のように告げます。

  「時間がないから結論から言うわ。鴨志田ショージくん、
  君の配属先は変更です。営業ではなく総務室になったので、
  詳しいことは総務室マネジャーの森田大吉と話をしてください」

まだ自分の置かれた状況に気づかない正治に、
聡美は矢継ぎ早に続けます。

  「理由を訊きたい?
  理由はね、あんたには営業なんて無理だからよ!
  誰の入れ知恵か知らないけど、読売新聞の拡販員を
  やっていたなんてうまいことを考えたものよね。
  英語が得意だって?
  ふんっ、できもしないこと言って、外国人にプレゼンしろって
  言われたらどうする気よ?」

完全に凍りついた正治に対して、電車で自分と居合わせたことは
秘密にするように釘を差し、聡美は手短に総務の仕事を説明します。

そこから総務室を舞台に正治のベンチャー企業での
熾烈な日々がスタートします。

本書には、この2人意外も個性的な社員の面々が登場し、
部署間の対立、人材争奪、M&A、スキャンダル攻撃と
次々に問題が起こる様子が、スピーディーに描かれます。

純粋にストーリーで一気に読ませる魅力がありますが、
それぞれのエピソードが、鎌田さんの実体験がベースに
なっていると考えると、ちょっと恐ろしい小説です。

この本から何を活かすか?

こんなに面白いビジネスエンターテインメントの小説を読むと、
つい鎌田さんの次回作に期待をしてしまいます。

今まで、鎌田さんのブログ「丸の内で働く社長のフロク」は
読んでいませんでしたが、今後は定期的に訪問したいと思います。

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| ビジネス一般・ストーリー | 11:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる

ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれるブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる
(2013/04/04)
木村 健太郎、磯部 光毅 他

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満足度★★★★
付箋数:26

  「ブレイクスルーをもっと、みんなのものに。
  
  発想はクリエイターと名のつく職業の専売特許ではない。
  (中略)僕らは、ブレイクスルーの思考ロジックを
  ブラックボックスから、ホワイトボックスに移し替えたい。
  そんな思いから、この本の執筆にチャレンジした。」

本書は著名なクリエイター、木村健太郎さんと磯部光毅さんが、
「自分たちはどうやってアイディアをつくっているのか?」
というテーマで会話したのをきっかけに生まれた本です。

クリエイターの頭の中を明らかにし、ブレイクスルーを
再現性のあるレシピとして公開しています。

把握可能な情報をフレームワークで整理し、
そこから考えられるベストな方法を模索しても
ブレイクスルーは起こりません。

ならば、どうしたらブレイクスルーを起こせるのでしょうか?

本書では、人の思考を「街」と「森」に喩えます。

  街の思考は、意識的で、論理的で、サイエンスで安全。
  森の思考は、無意識的で、直感的で、アートでリスクがある。

そして、ブレイクスルーは街と森を行き来することで生まれる。

街で思考を整理して、森に行ってアイディアを見つけ、
また街に戻ってきてそのアイディアを検証して、
ブレイクスルーを起こします。

本書では、ある王国の2人のシェフの寓話を使って説明します。

あるとき王様は、2人のシェフを呼びつけ、
王妃の誕生日に最高の料理を作るように命じました。

1人目のシェフは、街中をくまなく歩きまわって、
最高の食材を手に入れて調理しました。

その料理を試食した王様は、大いに満足しました。

  「うむ、これは、王妃の大好物であるぞ」

一方、2人目のシェフは、森の中に深く分け入って行き、
試食会の直前に街に帰ってきました。

その噂を聞いていた王様は、訝しく思いながらも、
2人目のシェフの料理を口にして、思わず声を発してしまいます。

  「むむ? なんだこれは。初めて食べる味だな。
  な、なんと、こんな美味しい料理があるとは!」

もちろん、王妃の誕生日を祝う晩餐会に指名されたのは
2人目のシェフでした。

そのシェフは、未開の森をさまよって発見した新しい食材を
街に持ち帰って調理し、ブレイクスルーを果たしたのです。

ここまでの話しで、街にいるだけではブレイクスルーは起こせず、
街と森を行き来する必要があることはわかります。

では、実際に森に行って、どのように新しい食材を
見つけたらよいのでしょうか?

現実の話に戻すと、どのようにすると、
無意識の中から、ひらめくことができるのでしょうか?

  「実は、 “意識” の街の中でものを考える=分析する時
  だけではなく、 “無意識” の森の中で何かをつかむ=発想する
  ときにも論理(ロジック)は存在します。言い換えると、
  どこからともなくやってきたように感じる “直感”  “ひらめき”
   “インスピレーション” も、実はこれまでの知識や知恵からの
  思考のつながりをたどって生まれたものなのです。」

本書では、ブレイクスルーの再現性を高める
8つの思考ロジックが紹介されています。

ただし、知っているだけではブレイクスルーはできません。

実際のブレイクスルーは、何度も何度も自分で森の奥へ分け入って、
体で身につける技術なのだと思います。

この本から何を活かすか?

  連想を用いた発想技法「ゴードン法」

ウィリアム・ゴードンさんが考案した、
リーダーが、本当の課題を知らせずに、「抽象的なテーマ」を
出して、参加者にアイディアを出させる方法。

本書で紹介されていたこの方法は、
私は初耳だったので、今度利用してみようと思います。

そういえば、「シネティクス」というアイディア発想法も
ゴードンさん考案の方法だったような気がします。

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| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 07:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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チャンスは1分おきにやってくる

チャンスは1分おきにやってくるチャンスは1分おきにやってくる
(2013/04/09)
平 秀信

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満足度★★★
付箋数:19

  「 “チャンスは1分おきにやってくる”
  このタイトルは少し遠慮してつけました。
  本音を言えば “チャンスは毎秒ごとにやってくる”
  としたいのです。」

平秀信さんは、チャンスをつかむ人と、つかめない人には、
次の3つの違いがあると言います。

  1. チャンスを生かす準備ができているか?
  2. チャンスに飛び込む勇気があるか?
  3. チャンスに気づくか?

本当は、「気づき」、「準備」、「勇気」の順番で本書に
書かれていましたが、ここではあえて順番を入れ替えました。

なぜなら、「準備」ができている人のところにしか、
チャンスはやってこないから。

この「準備」が、一番最初にきます。

そして、「勇気」がないと、本当はチャンスが目前にあっても
気づかないふりをしてしまうので、これが二番目です。

最後に、「準備」ができていて「勇気」がある人は、
自然とチャンスに「気づく」ようになりますから、
これが三番目になります。

では、チャンスを生かすために、
私たちは普段からどのような準備をすべきなのでしょうか?

  「まず今目の前の与えられた仕事を “早く、正確に、きれいに”
  行うことです。 “3倍の努力” を心がけてください。」

そして、どんな仕事を振られても常に「できます!」と言い続け、
その裏でスキルを身につけるために「正しい習慣」を持って、
毎日学び続けること。

個人的には、せっかくスキルがあって努力を続けている人でも、
「できます!」と言い続けていないために、
チャンスが呼び込めていない人が意外と多いような気がします。

いくら職人が魂を込めて素晴らしい商品を作っても、
それを宣伝しないとまったく売れないように、
準備ができていることを大きな声で言っておかないと、
いざという時に、真っ先に声が掛かる対象にならないのです。

本書は、成功者になるめの100のアドバイスが書かれた本。

右ページには、平さんによる「金言・名言」が大きく書かれ、
左ページには、その解説が書かれている構成です。

平さんと言えば、非道徳マーケターという印象が強いですが、
本書のアドバイスは非常に真っ当なものです。

平さんらしい毒気が殆どないので、
物足りないと感じる人もいるかもしれませんが、
普通に仕事上でも生かせる助言となっています。

ただし、アドバイスが100個もあるので、
中には掘り下げが浅いものもあるように感じます。

  「机が汚い君へ:邪魔者はすべて排除しろ」
  「メールの返信が遅い君へ:メールは60秒以内に返せ」

これらのアドバイスは、元々それができなくて困っているので、
ただヤレと言われても解決は難しそうです。

また、本書の巻末には、バリ島在住の大富豪アニキこと
丸尾孝俊さんへ、平さんが行った特別インタビューも
掲載されています。

本来キャラクターが濃いはずの平さんが、
インタビュアーに徹しているということもあり、
アニキの前では普通の人に見えてしまうのが面白いですね。

この本から何を活かすか?

  「やりたいことができない君へ:キャッチ22を乗り越えろ」

キャッチ22とは、やりたいことがあってもできない原因があり、
ジレンマを感じる状況を指す言葉のようです。

これもアドバイスのように見えて、
あまりアドバイスになっていない感じがしますね。

単に「キャッチ22」という言葉を使いたかったようにも思えます。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 成功哲学 | 07:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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育てる技術

育てる技術育てる技術
(2013/04/04)
石田淳

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満足度★★★
付箋数:20

そこまでしなくちゃいけないんですか?

これが初めて「行動科学マネジメント」に出会った時に、
誰もが抱く思いでしょう。

行動科学マネジメントとは、部下の態度や感情ではなく、
「行動」に焦点を合わせたマネジメント手法です。

部下のやる気を起こさせることも必要ありませんし、
根性論とは対極にある部下の指導方法です。

行動科学マネジメントでは、できない理由を2つに限定します。

  ・仕事のやり方がわかっていない。
  ・仕事のやり方はわかっているが継続の仕方がわからない。

この問題を解決するために、必要な作業を1つ1つ洗い出し、
とるべき行動を細かく分解して、誰が読んでも分かる言葉で
リスト化します。

そこにあるのは、目に見える行動のみ。
感情的なものは一切入る余地はありません。

例えば、「ペットボトルの水をコップに注ぐ」という行為も
次のように分解します。

  1. ペットボトルを見る
  2. ペットボトルに利き手と反対側の手を伸ばす
  3. ペットボトルを引き寄せる
  4. 利き手でキャップをつかむ
  5. キャップを時計と反対回りに回して開ける
  6. キャップをテーブルに置く

まだまだ続くので割愛しますが、
「ペットボトルの水をコップに注ぐ」というごく簡単な行動も、
全部で27の行動に分解します。

その通りやっていけば誰でも再現できるようにリスト化する。

だからこそ、行動科学マネジメントは、いつ、どこで、
誰がやっても同じような結果が出せるマネジメント手法なのです。

しかし、日常のすべての仕事をこのように
細かく分解することは現実的ではありません。

ですから、まずは絶対に外せない行動を分解して、
リスト化することを優先します。

行動科学マネジメントでは、その優先すべき行動を
「ピンポイント行動」と呼びます。

あなたは、部下に対して次のような指導をしていませんか?

  ・失敗の原因を考えさせる
  ・やる気に期待する
  ・いきなり大きな仕事を任せる
  ・上司として厳しく接する
  ・仕事以外の話をしない
  ・ゴールを見せない
  ・部下に判断をゆだねる

これらは、本書で「残念な教え方」として
挙げられている指導法。

この残念な教え方から脱するために、
有効なのが行動科学マネジメントなのです。

本書は過去の石田淳さんの本を読んでいる方には、
それほど新鮮味はありませんが、
初めて行動科学マネジメントを学ぶ方には
シンプルで入りやすい一冊です。

もう少し行動科学マネジメントについて詳しく知りたい方は、
以下の石田さんの本がおすすめです。

  『短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
  『組織が大きく変わる「最高の報酬」

この本から何を活かすか?

行動科学マネジメントは部下の指導だけでなく、
個人のセルフマネジメントにも有効です。

個人用には、以下の本がおすすめ。

  『すごい「実行力」
  『超! 自分マネジメント整理術

個人向けの行動科学マネジメント本では、
好ましい行動を継続することを主体に書かれています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 組織・社内教育・コーチング | 06:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ともに戦える「仲間」のつくり方

ともに戦える「仲間」のつくり方ともに戦える「仲間」のつくり方
(2013/03/28)
南 壮一郎

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満足度★★★★
付箋数:18

転職サイト「ビズリーチ」の創業のストーリーから、
「ともに戦える仲間のつくり方」を学ぶ本。

ビズリーチとは、2009年4月にサービスを開始した、
エグゼクティブに特化した会員制の転職サイトです。

求職者の登録条件は年収750万円以上で、
日本初の求職者に課金するスタイルをとります。

モルガン・スタンレー証券を経て、楽天イーグルスの
創業メンバーとなった南壮一郎さんが、同球団を退職して、
2007年に株式会社ビズリーチを設立しました。

何でも最後は自分でやればいい。

そう考えて起業するものの、サービス開始までには、
いくつもの大きな壁が立ちはだかり、何度も挫折することになります。

その度に、仲間を1人、また1人と増やし、
仲間を巻き込みながら、壁を乗り越えていくビジネスストーリー。

著者は南壮一郎さん自身ですが、一人称ではなく、
三人称で語るスタイルをとっていますから、
感動的で爽快な物語として読むことができます。

  「南さん、あなたは確かに素晴らしい経歴をお持ちですし、
  情熱があるのもわかります。けれども、はっきり言ってあなたは
  エンジニアに嫌われるタイプなんですよ。
  雰囲気を壊しますし、この会合にはもう来ないでもらえますか?」

当初、南さんはサイトを構築するためのエンジニアを探しますが、
仲間になってくれる人材がなかなか見つかりませんでした。

  「仲間とは何なのだろう?そう考えて、僕はようやく悟った。
  拒まれているのは僕の構想ではない。僕自身だ。
  それまでは自分のビジネス構想や、システム開発のオファーを
  断られているだけだと思っていた。
  しかし否定されているのは南壮一郎という人間なのだ。
  そんな状況で仲間になってくれるエンジニアがいるわけもなかった。」

どうしよもなく行き詰まることで、新たな気づきがあり、
南さんの考え方が変わることで、1人ずつともに戦ってくれる
仲間が増えていきます。

  「何をやるか」ではなく、「誰とやるか」で物事は決まる。

起業とは、仲間探しの旅が半分。
残り半分の旅は、見つけた仲間を信頼して仕事を任せていくこと。

本書の仲間を見つけていく冒険の過程は『ONE PIECE』の
ようでもあり、チームで協力するさわやかな読後感は、
ちはやふる』のようでもあります。

各章にはLESSONとして、それぞれのエピソードから得られる
仲間に関する学びがまとめられています。

しかし、そこはメインのストーリーがあってのおまけ。

通常のビジネス書の必要な箇所だけを読むように、
そのLESSONのパートだけを読んでも
本書から得られるものは少ないように思えます。

あくまでもリアルなストーリーがあって、そこからの学びを
抽象化したLESSONなので、背景のストーリーがわからないと、
自分の状況に当てはめて具体化するのは難しい。

ですから、本書はストーリー部分をしっかりと読みたい本です。

270ページ超の本ですが、すっと読めるのもありがたい。

この本から何を活かすか?

  「おまえのアイディアなんか、過去に何万人もが考えているはずだ。
  特別なアイディアなんていうものは存在しない。
  重要なのは、なぜそのアイディアが、事業として存在しないかだ。
  そしてその答えは、今から言う二つのパターンのうちの
  いずれかでしかない。
  誰かがやって失敗しているか、できない理由があるかだ。
  それを調べろ。必ずどっちかだ。」

これは楽天イーグルス時代に、南さんが三木谷浩史さんから
かけられた言葉。

さすが三木谷さん。ビジネスの真理をついた鋭い言葉ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる

100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる
(2013/04/15)
高橋 政史

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満足度★★★
付箋数:18

あなたは、仕事や人生において「優先順位」を決めていますか?

本書の著者、高橋政史さんは優先順位を
決める必要はないと言います。

なぜなら、最優先事項1つだけを決め、
そこにフォーカスすることが大切だから。

  「優先順位をつけるときは結婚と同じ。
  一番好きな1人と結婚するように、一番大切な1つだけを
  決めてしまうのです。」

高橋さんは、かつてスキルアップのために、
たくさんの時間とお金をかけていました。

ロジカルシンキング、マインドマップ、自己啓発、NLP、
手帳術、時間管理術、整理術、プレゼン術・・・・

仕事に役立つと聞けば、どんなスキルでも貪欲に
身につけようとしていたそうです。

当時は、スキルの強化が成功につながると考えていたからです。

しかし、ある時、高橋さんは師に言われた一言で、
スキルを追い求めていた旅に終止符を打ちます。

  「結果につながらないスキルは全部ゴミ!
  100の最高の武器(スキル)があったとしても、
  仕事で成果が出ないなら、それはすべてゴミになってしまう。
  仕事で成果を出すために必要なこと以外、全部捨てろ!」

これこそが、本書のキーメッセージ。
「最も重要なことにフォーカスする」考えです。

  第1章 たった1つの考えが働き方に革命を起こす
  第2章 成功を導くキーワードは「フォーカス」
  第3章 すべての仕事を早くて質の高いものにする「仕事のGPS」
  第4章 1億円稼ぐ人の仕事の習慣
  第5章 年収アップのための8つの武器

最優先事項だけにフォーカスするために、
本書の第3章で紹介されるのが「仕事のGPS」。

  G:1ゴール。理想の姿(ビジョン)を目指して
    ゴール(目標)を設定。
  P:3つのポイント。ゴールを実現するために
    押さえておくべき3つのポイント。
  S:ステップ。ゴール実現に向けての手順。

これが本書の中心となるツールです。

車のカーナビがGPSを使って、目的地までの最短ルートを
導き出すように、早くて質の高い仕事をするにも
「仕事のGPS」が必要ということです。

もちろん、本書では1つの考え方があれば、
すべてのスキルが不要と言っている訳ではありません。

あくまでゴールが決まらないうちに、闇雲にスキルを身につけても
その努力はムダになるので、本当に必要なスキルだけを
効率よく身に付ける必要があるということです。

実際に本書でも、かつて高橋さんが身につけたスキルが
十分に生かされていることがよくわかります。

その端的な例が、第5章で紹介されている8つのフォーマット。

ここでは、企画書やプレゼン構想シート、問題解決シートなど
すぐに使えそうなフォーマットが紹介されています。

これらは、高橋さんがロジカルシンキングなどのスキルを
身につけてきたからこそ生み出せたものだと思います。

この本から何を活かすか?

  最も簡単にできる仮説思考

仮説思考というと、コンサルタントが使う難しい技術と
考えている人も多いと思います。

しかし、本書では驚くべき簡単な仮説思考の方法が
紹介されています。

それは何でも口にする言葉の語尾に「~かな?」とつける方法。

思いついたことに「~かな?」をつけて、
どんどん深堀りしていきます。

「~かな?」を口ぐせにすると、自分だけでなく、
周りの人も仮説思考に巻き込むことができそうです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?

村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? ビッグバンからヒッグス粒子へ (朝日新書)村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか? ビッグバンからヒッグス粒子へ (朝日新書)
(2013/04/12)
村山 斉、高橋真理子 他

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満足度★★★
付箋数:20

科学書としては異例の対ベストセラーになった
2010年9月刊行の『宇宙は何でできているのか』。

本書は、その著者で素粒子物理学者の村山斉さんに、
朝日新聞の科学記者・編集委員の高橋真理子さんが
話題となったヒッグス粒子から最新の宇宙理論までの
解説をインタビュー形式で聞き出す本。

  序章 地上最大の実験装置
  第1章 ヒッグス粒子に迫る
  第2章 光より速いニュートリノの「?」末
  第3章 不確定性原理と「科学者の降参」
  第4章 宇宙は4%しかわかっていない
  第5章 宇宙のはじまりにたどり着く道

私は過去に4冊の村山さんの本を読んでいるので、
その説明のわかりやすさは、ある程度予測できました。

問題は高橋さん。

私は高橋さんについて、あまり詳しく知りませんでしたが、
福島原発事故で東京電力よりのコメントをしていた人という
記憶があるので、あまりよいイメージを持っていませんでした。

しかし、本書では良い意味で裏切られました。

少し心配していた、朝日新聞的なイデオロギーは出ていません。

それどころか、非常にうまく合いの手を入れ、
読者が疑問に思うポイントで質問をして、
村山さんの叡智を巧みに引き出しています。

  「朝日新聞の高橋真理子編集委員との対談は楽しくて
  あっという間に過ぎてしまった。実は彼女は私の大先輩、
  東大物理学科の卒業で、学生時代はノーベル物理学者の
  小柴先生に可愛がってもらったのだと言う。
  専門的な知識を持ちながら、 “一般の人に少しでも伝わるように”
  と、あえて知らないふりをして質問を沢山して下さる様子は、
  まさに科学ジャーナリズムの神髄だろう。」

このように、村山さんも感心するぐらい、
高橋さんは絶妙なところで、質問してわかりやすく伝えることに
貢献しています。

また、村山さんの方でも高橋さんの科学記者としての知識を
うまく活用しながらインタビューに答えています。

ヒッグス粒子を発見したとされるセルン(欧州原子核研究機構)
の今後の活動について。

村山さん 「まずは、見つかったものをもっとたくさん
      つくらなきゃいけない。そうやってもっと時間を
      かけましょうというのが一つ。それから次にやるのは、
      エネルギーを上げる。今8TeVあたり。
      さあ、難しい言葉がやってきました。解説をどうぞ(笑)」

高橋さん 「テブ(TeV)というのはエネルギーの単位ですね。
      エレクトロンボルト。テラは1兆を表す接頭語。
      電圧があると電子が走っていくわけですが・・・・」

村山さんは、上手に高橋さんの見せ場も作っていますね。

本書は、高橋さんの質問攻撃により、
過去の村山さんの本とは少し別の角度からの視点も加わり、
宇宙論について理解が深まる本になっています。

この本から何を活かすか?

  「ヒッグスの陰に隠れてしまった感がありますが、
  実は物理学の基礎をめぐるもう一つの大きなニュースが
  2012年に日本から出てきました。
  不確定性原理が書き換えられた、というものです。」

ハイゼンベルクさんの不確定性原理を示す式を
修正する「小澤の不等式」が2003年に発表されていて、
その式が正しいという実験結果が2012年1月に
発表されたんですね。

ノーベル賞学者の式を書き換えたのも日本人で、
その正しさを証明したのも日本人って、すごいことですね。

恥ずかしながら、私はこんな大ニュースがあったことを
知らなかったので、もう少し詳しく調べてみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 科学・生活 | 07:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界最高ホテル「ザ・プラザ」 超一流の働き方

世界最高ホテル「ザ・プラザ」 超一流の働き方世界最高ホテル「ザ・プラザ」 超一流の働き方
(2013/04/25)
奥谷 啓介

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満足度★★★
付箋数:23

アップルシード・エージェンシーさんより献本頂きました。
ありがとうございます。

本書は、一流を超えた「超一流」の仕事の流儀を示す本。

著者は、「プラザホテル」のアジア地区営業部長を
10年務めた奥谷啓介さん。

奥谷さんが務めていたのは、ニューヨーク・マンハッタンの
レジェンドホテル「The Plaza Hotel」。

日本にもプラザと名の付くホテルはたくさんありますが、
それらとは次元の違う、超高級ホテルです。

1985年にドル安へ誘導する方針を決めた、
あの「プラザ合意」の舞台となったホテル。

また、フィッツジェラルドさんの小説「グレート・ギャツビー」や
「ホーム・アローン2」の舞台となったことでも知られています。

プラザホテルは2005年から2008年までの3年間、
改装工事のため休業し、再開後は、コンドミニアム中心の営業に
切り替わっているようです。

奥谷さんは、この休業のタイミングで同ホテルを退職し、
ホスピタリティのスペシャリストして活躍しています。

本書では、プラザホテル時代の経験を中心に、
一流の働き方と、超一流の働き方の違いを語ります。

奥谷さんは、プラザホテルに勤め始めた頃、
上司から声をかけられたそうです。

  「君が来てくれたおかげで、アジア人のゲストからの苦情は
  ほとんど出ていない。たぶん人の2倍は働いているんだろう。」

当時の奥谷さんは、早朝から深夜まで働き、
休みも月に2日くらいしか取っていませんでしたが、
謙遜して「いえ、1.5倍くらいです」と答えました。

自分の働きぶりを褒めてくれる意味で、
上司が声をかけてくれたのだと、奥谷さんは思いました。

しかし、次に上司の口から出た言葉は、
奥谷さんの予想とはまったく違うものでした。

  「そうか。でも私は、君に人の2倍どころか、
  5倍の働きを期待しているんだ」

かなりのハードワークをしても人の2倍が限度。
5倍の要求なんて無茶苦茶だと、奥谷さんは内心思いました。

一体どのようにしたら、人の5倍も働けるのでしょうか?

この時、上司は奥谷さんに「何のために働いているか」を
問いました。

奥谷さんの答えは、2つの責任感。
ひとつはゲストのため、もうひとつは会社のため。

その答えを聞いて上司は言います。

  「なるほど。だが、それらがモチベーションでは、
  人の2倍の仕事はできても、5倍の仕事はできない。
  なぜ “自分のために” というフレーズが出てこない?」

つまり、人のためという義務感からではなく、
自分が心からワクワクして働くようにならなければ
人の5倍もの働きはできないということです。

ゲストのためにという気持ちは立派ですが、
その精神だけでは「ここまでしてあげたんだから」という
逃げの理由ができあがって、自分の成長の壁になるようです。

  「一流が、責任感で働くならば、
  超一流は、自分のために働く」

本書で紹介されている「超一流の働き方」は、
仕事に対する「取り組み方」や「考え方」なので、
どんな職種の人が読んでも参考にできそうです。

この本から何を活かすか?

超一流の働き方をしている人でも、意外と感じていることは、
私たちと変わりません。

  「仕事の日々は、 “面倒” という気持ちとの戦いでもある。
  誰からどんなに面倒な要求をされても、いつもさわやかな笑顔で
  対応するには、神の心が必要なのだろうと思ってしまう。
  私にはそこまでの気持ちを持つことは難しい。」

こういった気持ちが書かれているので、ホッとしますね。

しかし、その面倒な気持ちを超えて仕事をするヒントが
本書には示されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 07:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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金利・為替・株価大躍動

金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み抜く金利・為替・株価大躍動 ~インフレ誘導の罠を読み抜く
(2013/03/22)
植草一秀

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満足度★★★
付箋数:21

  「経済を回復させ、財政再建を進めるに際しては、
  まずは財政政策の活用が不可欠である。
  私はこのことを20年来主張してきた。」

アベノミクスには、「正しい部分」と「間違っている部分」
があると、植草一秀さんは言います。

正しい部分は、日本経済を再建回復させるために、
財政政策の発動を示したこと。

確かに、植草一秀さんがテレビによく出演していた頃、
このように主張していましたね。

思い出してみると、植草さんは、小泉政権時代、
竹中平蔵大臣の対抗軸として、マスコミに引っ張りだこでした。

植草さんは、当時の竹中さんとの論争を次のように振り返ります。

  「小泉政権が発足した時、竹中平蔵氏などは、財政政策の活用は
  時代遅れの考え方、オールドケインジアンの主張などと罵倒していた。
  補正予算編成を “愚の骨頂” とまで言い切ったのが竹中氏である。」

植草さんは、当時のことをかなり根に持っているのでしょうか?

私は、一瞬そう思いましたが、結果的に自分が主張していた
政策が採用されている現状を見て、
本書で植草さんは大人の態度を示しています。

  「ところが、その後、ノーベル賞学者のポール・クルーグマン氏が、
  財政政策の必要性を肯定し、実際に2009年には米国が大規模な
  財政政策発動を決定した。これらを背景に竹中氏などの発言が
  急変した。最近では財政政策も必要だなどと言うようになった。
  ただ、誤りを正したのだから、その点を批判する考えはない。」

植草さんが考えるアベノミクスの問題点は、次の3つです。

  1. 物価の問題と景気の問題を混同していること
  2. 日銀の独立性を排除しようとしていること
  3. 財政政策の中身が利権支出に回帰していること

本書は、日本と世界の経済状況を俯瞰し、
今後の金融市場の動向を読み解く本。

植草さんは、2013年後半に向けて最後のミニバブルが発生し、
日経平均株価も1万7000円まで上昇する可能性を指摘します。

私には、政治経済学者としての植草さんの印象が強かったので、
マーケットのテクニカル分析を語る植草さんは新鮮でした。

経済政策やマクロ経済動向を語る植草さんの姿は、
よくテレビで見かけましたが、ゴールデンクロス・デッドクロス、
RSI、ストキャスティクスなどについて語っている様子は
見たことがなかったので。

よく考えると植草さんは、もともと野村総合研究所の
主席エコノミストでしたから、テクニカル分析ぐらいは
当たり前にやっていたことなのでしょう。

本書の巻末には、「注目すべき株式銘柄」として
18銘柄がチャートと解説付きで紹介されています。

紹介されているのは、積水ハウス(1928)、信越化学工業(4063)、
大戸屋ホールディングス(2705)、花王(4452)など。

本書は、アベノミクスの波に乗って、株式投資を始めたいと
考えている人には、日本と世界の経済の流れも分かり、
投資戦略も示されているので、かなりお得な一冊と言えます。

この本から何を活かすか?

  「最強・常勝七ヶ条の極意」

本書には、株式投資に失敗しないため原則として、
投資の格言のようなものがまとめられています。

  極意1 勝つとは即ち負けぬことなり
  極意2 相場は生き物と知るべし
  極意3 流れに逆らうな
  極意4 理の法則に従え
  極意5 1つのカゴにすべての卵をいれるな
  極意6 なくて七癖を掌握せよ
  極意7 損切り千両・利食い千人力

約50ページを割いて、これらの極意を解説しているのは、
本書が、投資初心者をターゲットにしているからなのだと思います。

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| 投資 | 07:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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起業家

起業家起業家
(2013/04/12)
藤田 晋

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満足度★★★
付箋数:18

  「同じような業績なのに、堀江さんがさも別格のように
  世の中で扱われていくのを見て、他人に焼き餅を焼く気持ちが
  やっと分かったのです。
  “この間まで一緒だったくせに”
  “実績もないのにすごそうに見せてる”
  “売上もないのにあるように見せている”
  こんな思いが嫉妬させるのでしょう。孫社長や三木谷社長は、
  大先輩だし焼き餅を焼く気にもなりません。
  でも堀江さんは違う。同世代だし実績も同じようなものなのに。」

かつて藤田晋さんが、堀江貴文さんに抱いていた気持ちが、
率直に書かれていますね。

本書はベストセラー『渋谷ではたらく社長の告白』の続編。

あの本を読んで、藤田さんのファンになった人も多いでしょう。

しかし、本書にあの熱い想いを期待して読むのは、
少し酷なのかもしれません。

サイバーエージェントも激動のスタートアップ期を経て、
更なる事業の拡大と安定経営を目指す会社になりました。

藤田さんも大人になってしまったのかな・・・・

これが本書を読んで、私が強く感じたことです。

本書には、堀江さんと夢を語り合った頃から
ライブドアが飛ぶ鳥を落とす勢いで有名になり、
その後、堀江さんが逮捕されるまでの話が書かれています。

正直、堀江さん関連のエピソードを本書から除くと、
内容が貧素になってしまうぐらいの割合を占めています。

こういったエピソードを読むと、良くも悪くも、
藤田さんに対する堀江さんの影響力が、
かなり強かったことがわかります。

堀江さんという強烈なピーターパンがいたから、
藤田さんもピーターパンのままでいられました。

しかし、自由に飛び回り過ぎた堀江さんは、
世間の大人たちの反感を買って、刑務所という
大人になるための矯正施設に入れられてしまいました。

その現実を見て、夢から覚めた藤田さんも、
大人になってしまったのかもしれません。

ですから、本書を読んでも、あまり夢が感じられません。

今後の藤田さんやサイバーエージェントが
何か大きなことをやってくれそうな期待が持てないのです。

サイバーエージェントが、21世紀を代表する企業ではなく、
着実に利益を上げていく、大人の企業になっていく姿が
私には想像できました。

  「一番厳しい現場に、自らも身を置かなければ、
  一緒に戦うメンバーから信頼を得られるはずがない。
  そんな簡単なことさえも、それまでの私は
  ずっと放置してきたのです。」

本書には、藤田さんの経営に関する反省の弁が、
かなり多く書かれています。

それらは後悔であって、苦悩ではありません。

そこが前作と比べると、共感が少ない原因の一つだと思います。

この本から何を活かすか?

私は『渋谷ではたらく社長の告白』を読んだ2005年当時、
アメーバブログを使っていました。

しかし、あまりの使い勝手の悪さに、他のブログに移りましたが、
本読で、当時の自分の判断が正しかったと確認できました。

本書には「あの時は内情はボロボロだった」
という告白が多く書かれています。

次に出る藤田さんの本でも、過去を振り返って
あの頃はボロボロだったという告白があるのを想像すると、
怖くてサイバーエージェントには投資できない気がしますね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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必ず伝わるプレゼンの極意

必ず伝わるプレゼンの極意 PowerPoint力+コミュ力をアップする (アスキー新書)必ず伝わるプレゼンの極意 PowerPoint力+コミュ力をアップする (アスキー新書)
(2013/04/10)
枚田香

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満足度★★
付箋数:6

久しぶりにタイトル買いして、失敗したなと思った本。

内容が決して悪いわけではありませんし、
きちんと中身を見て買えば、こんな失敗はありません。

本書はプレゼンテーションの入門書と言うより、
「Microsoft PowerPoint」の入門書でした。

確かによく見ると、本書のサブタイトルには
「PowerPoint力+コミュ力をアップする」とは書いてあります。

しかし、新書スタイルで、ここまでがっちりした
PowerPointマニュアルだとは予想できませんでした。

  「本来のプレゼンは、提案することにYesと言ってもらうことが
  目的で、話をするあなた自身が主役なのです。
  PowerPointはあくまでもプレゼンを手助けする
  ツールに過ぎないのです。」

本書の「はじめに」に、このように書かれていましたが、
PowerPointの使い方以外のことが説明されていたのは、
全体9章の内、わずかに1つの章のみ。

ページにすると約20ページのみでした。

何と言っても、冒頭、「PowerPointのここが便利」といった
パワポでできることの解説からスタートします。

そして、インデントをつけて箇条書きに番号や記号を
つけるところで8ページを使います。

更には、オートシェイプで作った図形に文字を入れる
操作方法など、かなり基礎的なことまで解説。

スライドマスターの設定方法や、スライドショーなど
PowerPoint特有の機能の説明にページを割くのはわかりますが、
ExcelやWordと共通の機能についても解説されているので、
パワポ初心者でも、「さすがにそれは知ってるよ」と
感じる部分も多いのではないでしょうか。

本書は、ExcelやWordもあまり使えないうちに、
初めてPowerPointでプレゼン資料作りを命じられた
新社会人を想定して書かれているのかもしれません。

そういう目的で読むなら、本書は良い本と言えます。

  「効果的なプレゼンをするための心理学的ノウハウも解説」

という謳い文句の部分は、色やレイアウトの心理的効果を
説明する箇所があったので、その部分を指しているのでしょう。

それ以外で、心理学的ノウハウが紹介されていたのは、
「YESと言わせる話術」のパートです。

「段階的要請法」、「譲歩的要請法」、「承諾先取り法」の
3つの話術が紹介されていました。

しかし、この説得の話術は著者の枚田香さんも

  「プレゼンの場で直接使う機会はないかもしれません」

と書いている通り、あまりプレゼン向けの内容ではありません。

この本から何を活かすか?

今回は個人的に当てが外れた感じがしたので、
過去に紹介したプレゼン関係の本の中から、
カテゴリ別にオススメ本をまとめてみました。

<プレゼン初・中級者向け>
  ・小室淑恵の即効プレゼン術
  ・プロの資料作成力
  ・そこそこいいプレゼンをするために

<プレゼン上級者向け>
  ・プレゼンテーション Zen
  ・スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
  ・シンプルプレゼン

<メッセージのまとめ方>
  ・キャッチコピー力の基本
  ・一瞬で大切なことを伝える技術

<図解の仕方>
  ・頭がよくなる「図解思考」の技術
  ・パワポで極めるフレームワーク

<グラフのつくり方>
  ・グラフで9割だまされる

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| 交渉術・伝える力・論理・人脈 | 06:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ストレングス・リーダーシップ

ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めようストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう
(2013/03/23)
トム・ラス、バリー・コンチー 他

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満足度★★★
付箋数:20

手本となる最高のリーダーを真似ても、
あなたは成功できない可能性が高いでしょう。

なぜなら、手本とするリーダーと、あなたの強みは違うから。

優れたリーダーなるために最初にすべきことは、
自分の強みを知ることです。

  「己の才能を知らずして有能なリーダーになることなど
  まず無理な話だ。人を率いる方法は個人の才能と限界によって
  大きく異る。だから崇拝するリーダーとそっくり同じに
  ならなければ、などと考えてしまうと、重大な問題が発生する。
  そんなことをすれば、自分に合わない方法を自ら選ぶことになり、
  成功するチャンスをつぶすも同然になるからだ。」

本書の調査によると、有能なリーダーは、
次の3つのことを行なっているようです。

  1. 最も有能なリーダーは常に強みに投資している
  2. 最も有能なリーダーは周囲に適切な人材を配置し、
    チーム力を最大限に引き出す
  3. 最も有能なリーダーはフォロアーたちの欲求を知っている

では、どうしたら自分の強みを知ることができるのでしょうか?

自分の強みを知るために最適なウェブ上のテストが、
ギャラップ社の「ストレングスファインダー」。

かつて勝間和代さんが一押ししていた、
マーカス・バッキンガムさんの『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう
を読んで受けたことがある方も多いでしょう。

本書は、その実践編的な内容の本です。

自分の強みをを知った上で、それをどう活かして
優れたリーダーになるかが解説されています。

ですから、「ストレングスファインダー」テストを受けて、
自分の強みを知ることが大前提。

ちなにみ、「ストレングスファインダー」テストは、
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』を購入しなくても、
本書を購入するだけで受けられます。

もともと、ストレングスファインダーは個人の特性を、
34に分けた資質の中から、特に強い5つを選び出す性格テスト。

本書では、それぞれの資質の人が、どのように信頼を築き、
思いやりを示し、安定をもたらし、希望を生み出し、
同じタイプの強みの人を率いるかが、詳細に解説されています。

更に、リーダーとしては自分と違う資質のメンバーを率い、
最高のチームをつくる必要がありますから、
部下やメンバーに対して、どうふるまえばよいかについても
アドバイスされています。

いずれにせよ、「ストレングスファインダー」ありきに
なっていますから、それを受けないと先に進めない本です。

この本から何を活かすか?

私は、ストレングスファインダーを4年前に受けていますが、
今回もう一度受けてみました。

4年前の結果
SF2009

今回の結果
SF2013

34の資質は「実行力」、「影響力」、「人間関係構築力」、
「戦略的思考力」の4つに分類されます。

4年前は、「影響力」に2つ、「人間関係構築力」に1つ、
「戦略的思考力」に2つの強みがありましたが、
今回は、「実行力」に1つ、「戦略的思考力」に4つとなりました。

結構変わるものですね。

本当は年を取って偏屈さが増しただけかもしれませんが、
強みが伸びたと、良い方向に考えるようにします。

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| リーダーシップ | 06:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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君は、世界がうらやむ武器を持っている

君は、世界がうらやむ武器を持っている君は、世界がうらやむ武器を持っている
(2013/03/23)
田村 耕太郎

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満足度★★★
付箋数:22

今まで、『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?』や
君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?』などを著し、
盛んに「世界に出て行く」ことを訴えていた田村耕太郎さん。

海外志向バリバリの田村さんが、
このような本を書くとは想像できませんでした。

  「世界と戦うための選択肢は一つではない」

本書で田村さんが世界と戦うために示す選択肢は、
世界に出て戦うことではありません。

それは、国内にいて「日本という武器」を
徹底的に磨くという戦略です。

田村さんは、今まで家族がいるなどの理由で
「世界に出られないわれわれはどうしたらいいのか?」
といった質問を、よく読者から受けていたそうです。

その具体的な答えを示したのが本書です。

  「今こそ日本という鉱脈を掘る人間が必要だ。
  私は過去の著作で “世界に出る” ことの重要性を繰り返し
  訴えてきた。その思いは今も強くある。
  それと同時に、 “世界に出る人” だけでなく、
   “日本を掘り下げる人” にもたくさん出てきてほしい。」

目指すは、「スーパードメスティック」。
ただし、ただ単に日本の中だけで頑張ってもダメ。

重要なのは、世界を見据えながら日本を深堀りしていくこと。

それが徹底した差別化につながり、世界に出て行かなくても、
世界を相手に戦う武器となります。

例えば、本書で田村さんが提示するのは、
「高齢化先進国」としての日本の可能性。

あなたは、高齢化が進む日本の中で、
唯一、今後高齢者が増えない県をご存知ですか?

それは、田村さんの出身地、鳥取県です。

なぜなら、島根県は世界を先取りして、
もう十分過ぎるぐらいに高齢化が進んでいるから。

  「世界の未来は鳥取県にあるのだ。
  これから東京が鳥取県を目指して変化してくる。
  世界の先端事例が島根県にあると捉え、島根県内の様子や
  様々な取り組みを視察する企業は枚挙に暇がない。」

また、個人が身につけるスキルとしても、
今まで田村さんは「英語は必須」と言い続けていましたが、
本書では「できたほうが望ましい」というスタンスに変わっています。

  「優先順位でいえば、(英語より)自分が生きていく専門分野の
  能力のほうが大事だ。プロとしてそれに資源を投資すべし。」

本書は、一見すると、田村さんが今までの主張を
大きく翻したようにも受け取れますが、
そのことについて、田村さんは一切矛盾がないと言います。

それは、「世界を知ること」と「日本を掘ること」は、
これからの時代を走るために必要な両輪だから。

いずれにせよ、その武器を磨いて世界と戦うわけですから、
中途半端ではいけないということだと思います。

この本から何を活かすか?

  日本の企業人気ランキング(文系:13年卒)
   1位 JTBブループ
   2位 ANA(日本航空)
   3位 オリエンタルランド
   4位 電通
   5位 三菱東京UFJ銀行

  アメリカの就職人気ランキング(人文系:2012年)
   1位 ウォルト・ディズニー
   2位 国際連合
   3位 ティーチ・フォー・アメリカ(NPO)
   4位 グーグル
   5位 国務省

本書では、この2つのランキング(実際は20位まで表示)を
比べています。

そして、アメリカのランキングには政府機関やNPOが
入っているので、日本に比べて社会貢献を志す人が多いと
述べられています。

しかし、私はこの比較は少し乱暴だと思います。

なぜなら、日本のランキングは「人気企業」なので、
公務員志望の人が含まれていないから。

こういった統計(?)の罠にはまってはいけませんね。

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| 読書法・速読術 | 10:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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一生食べていくのに困らない「人を味方にする」仕事術

一生食べていくのに困らない「人を味方にする」仕事術一生食べていくのに困らない「人を味方にする」仕事術
(2013/04/30)
横山 信治

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満足度★★★
付箋数:24

著者の横山信治さんから献本いただきました。ありがとうございます。

横山さんは、今まで3000人以上の転職者の面談に立ち会い、
今の職場や仕事に対する悩みを聞いてきました。

その時に挙がる、職場の悩みの主な理由は次の通りです。

  1. 上司に評価されない(好かれていない)
  2. 仕事に満足を感じられない
  3. 仕事がハードで辛い
  4. 職場の人間関係が難しい

これらはサラリーマンをやっていれば、
多かれ少なかれ、誰もが一度は感じることですね。

それでは、これらの悩みは、転職によって解消するのでしょうか?

横山さんは「No」と答えます。

  「なぜなら、今、あなたに起きている出来事や職場の環境は、
  すべてあなたが作り出しているものだからです。」

実際に、どこに転職しても満足できる上司や経営陣はいないもの。

つまり、自分自身の考え方や行動が変わらない限り、
たとえ転職しても、また同じ悩みを持つことになるということです。

それでは今の職場のままで、一体どのように自分の考えや
行動を変えたら、満足できるようになるのでしょうか?

その答えこそが、本書で示される「人を味方にする」仕事術。

ポイントは、「いかに人に喜んでもらうか」です。

人に喜んでもらう仕事ができれば、上司にも評価され、
仕事に満足感が得られます。

本当はハードな仕事内容でも、周りから評価されると
頑張ることができ、職場の人間関係も良くなっていきます。

そしてなにより、仕事が楽しくなる。

理想を言うと、自分の周りの人すべてに喜んでもらいたい
ところですが、まず優先すべきは「上司」に喜んでもらうこと。

ここをクリアするだけで仕事の環境は大きく変わります。

本書では「【実践!】思い切って上司に気に入られて
ステージを変えよう!」というテーマで1つの章を割いて、
上司に喜んでもらう方法を解説しています。

本書で横山さんが伝えたかったことは、次の2つです。

  ・変えることのできないものを、変えようとしない
  ・今の考えをほんの少し変えれば、間違いなく成功者になれる

この考え方を軸に、横山さんの30年以上のサラリーマン経験から
今の職場で生まれ変わる秘訣が語られています。

よくビジネス書や自己啓発などを読むと、
「尊敬できるメンター(=師匠)を持とう」と書いてあります。

本書も御多分に洩れず、このアドバイスがありました。

しかし、自分の周りにはメンターになるような人が
いないと感じる人もいるかもしれません。

そんな方は、横山さんをメンターにすると良いと思います。

仕事や人生の先輩として、冷静にアドバイスを与えてくれる
本書はまさにメンターにピッタリ。

あなたが、仕事で行き詰まった時に参考になるヒントが
きっと本書にはあるはずです。

この本から何を活かすか?

  「努力とリターンがイコールなら努力するという人は
  たくさんいます。」

これは、多くの人が努力してもそれに見合った
リターンが得られないと感じているということです。

しかし、横山さんは、「努力とリターンはイコール」
であると説明します。

ただし、注意点が2つある。

  1. 成熟度は「べき乗の法則」が働く
  2. 個人差がある

努力とリターンはイコールであるけれど、はじめはあまり
変化が感じられず、時間の経過とともに加速度的に
変化するようになる。

そして、個人差があるので決して他人と比べないことが
大切なようです。

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鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)
(2013/03/16)
川上 和人

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満足度★★★★
付箋数:27
あなたは、ドラえもんの映画「のび太の恐竜」を知っていますか?

1980年公開の映画化第1作『ドラえもん のび太の恐竜』が
リメイクされ、2006年に『映画ドラえもん のび太の恐竜 2006』として
公開されました。

その作品のメインキャラクターとして登場するのは、
恐竜のピー助。

しかし、本書の作者、川上和人さんは、
子供たちの夢を打ち砕く、衝撃の事実を告げます。

  「残念ながらピー助は恐竜ではない。
  さらに、のび太はタイムふろしきで化石の卵を孵化させるが、
  最近の研究では首長竜は卵生ではなく胎生の可能性が
  指摘されている。
  科学は、ときに子供の夢を壊す悪魔になる。」

私も、首長竜はてっきり恐竜だと思っていましたが、
どうやら違うようです。

その代わり、本書は日常生活の中で、別の夢を与えてくれます。

  「冬の寒い日曜日に、家族みんなで水炊きを食べるとき、
  お父さんが息子に “これは恐竜なんだぜ” と
  語りかけることができる。家庭での会話が豊富になり、
  父親の権威が上昇することは、巡り巡って世界の平和に
  つながることなので、これはこれで重要である。」

本書の大前提になっているのが、首長竜や魚竜や翼竜は
恐竜ではないけれど、「鳥は恐竜である」ということ。

これは、1995年に中国・遼寧省で「羽毛恐竜」の化石が
発見されたことで起こった恐竜学のパラダイムシフトです。

この発見により、鳥類が恐竜から進化してきたことが
明らかになりました。

  「本書の主題は、鳥類と恐竜の緊密な類縁関係を拠り所とし、
  鳥類の進化を再解釈することと、恐竜の生態を復元することである。」

本書では、鳥類学者の川上さんが、鳥類と恐竜の境界が
曖昧になったことを利用し、鳥類学の立場から恐竜の生態を
プロファイリングすることを試みます。

実は、羽毛恐竜の発見は、恐竜図鑑にも大きな影響を与えています。

私が子供の頃に図鑑で見た恐竜の姿は、
図鑑によってその姿が異なりました。

なぜなら、恐竜の姿は想像の産物だったからです。

実際に外見を決定づける化石が見つかっていなかったので、
各図鑑では想像力を駆使して、恐竜らしい恐竜を描いていました。

一方で、恐竜の色は薄茶色かねずみ色の単色が定番。

カラフルな恐竜を描く図鑑はありませんでした。

しかし、現在の恐竜図鑑は、私が子供の頃に
見たものとは大きく違っているようです。

最近の恐竜はカラフルで、一部の種では同じ姿で描かれる
ようになりました。

これも羽毛恐竜の化石の発見により、外見上の形と色彩が
わかるようになったからです。

本書は、鳥に興味がない人も、恐竜に興味がない人も
楽しめる非常に優秀な「生物ミステリー」本。

知的好奇心を刺激するのはもちろんですが、
川上さんが、かなり悪ノリして軽快な口調で語るので、
生物に興味がない人でも十分に楽しめる本になっています。

また、イラストレーター「いるしま さく」さんの挿絵も素敵。

私が最近読んだ本の中では、最も人に薦めたいと思う本でした。

この本から何を活かすか?

  「本屋で愕然とした。
  大手出版社の図鑑で、鳥より先に恐竜の巻が出版されていたのだ。
  これは由々しき事態だ。なんとかしなくてはならない。」

川上さんのこの思いが、本書を執筆する原動力になったそうです。

念のため講談社の図鑑で調べてみました。

  ・「恐竜 (講談社の動く図鑑MOVE) 」 2011/7/15刊行
  ・「鳥 (講談社の動く図鑑MOVE)」 2011/11/10刊行

確かに、鳥より恐竜の巻が、4ヶ月ほど先に出ているようですね。

こうして調べていると、最近のカラフルな図鑑を
見てみたくなりました。

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| 科学・生活 | 07:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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本当に「英語を話したい」キミへ

本当に「英語を話したい」キミへ本当に「英語を話したい」キミへ
(2013/03/16)
川島 永嗣

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満足度★★★
付箋数:20

英語のインタビューには流暢な英語で答え、
イタリアのスポーツ番組に出演しては、難なくイタリア語で会話し、
海外クラブへの移籍会見では、オランダ語と英語で挨拶をした
サッカー日本代表のゴールキーパー、川島永嗣選手。

一体、川島選手は何か国語が喋れるんだ!?
と驚きの声も聞かれます。

本書によると川島さんは、英語、イタリア語、スペイン語、
ポルトガル語、オランダ語は日常会話レベルで話せ、
フランス語は現在勉強中のようです。

  「僕は英語が話せなかった・・・・・。
  まったくといって言いほど話せませんでした。」

何か国語も流暢に話す今の川島さんからは全然想像できませんが、
やはり川島選手でも、最初は英語でさえ話せなかったようです。

学生時代の英語の成績も、決して優れたものではなく、
他の教科より少し良い程度だったとか。

しかし、川島さんには英語を話せるようになりたいという
強い憧れがありました。

  「僕が語学に興味を持ったのは、小さい頃に
  レンタルビデオショップで借りてきた、海外の映画です。
  映画の主役が自分のまったくわからない英語をペラペラと
  楽しそうに話すのを見て、何だかカッコイイ!!
  という単純な理由でした。」

そして、カッコイイ自分になるために悪戦苦闘をして、
毎日、語学学習の努力を続けた結果が、今の川島さんです。

語学の勉強に必要なのは、モチベーションの維持と日々の努力。

本書は、何か国語も話せるようになったカッコイイ川島選手に憧れて、
語学学習のモチベーションを維持するための本です。

川島さんの写真も多く掲載されているので、
いつかは川島さんのように何か国語も話せるようになった
カッコイイ自分をイメージして読むのがいいかもしれません。

本書は英語学習のノウハウの部分では、
それほど特別な方法が紹介されているわけではありません。

  ・自分の日常生活でよく使う会話の「型」を作っていく
  ・単語は繰り返しスペリングを書いて覚える
  ・目や耳に入る疑問に思った言葉や言い方は調べていく
  ・自分の生活に密着したところからボキャブラリーを増やす

しかし、こういった地道な努力の積み重ねが大切。

  「よくどうやったらしゃべれるようになるのか、
  どうやったら勉強を続けることができるのか、と聞かれます。
  その度に、僕は一日の中で通勤や通学の電車の中や
  寝る前や起床直後の10分でも15分でもいいから、
  とにかく時間を取って語学に触れることが大切、と答えます。」

川島さんは、片っ端から英語教材を購入し、
どれが自分に合うのか、いろいろと試したそうです。

英会話もECCやイングリッシュタウンなども試し、
現在は「ロゼッタストーン」の教材がお気に入り。

そして、電子辞書の代わりに「Google Translate」のアプリを
スマートフォンで活用しているそうです。

語学学習に近道はありませんので、憧れの対象を作って、
やる気を喚起させる意味で、本書は使えると思います。

この本から何を活かすか?

私の英語学習は、NHKラジオ「実践ビジネス英語」の
講座を聞いています。

ラジオの本放送からは1週間遅れますが、
Webのストリーミング配信を利用しています。

そして、英単語は「weblio」の単語帳を使って覚えています。

こうした地道な学習は、ゴールデンウィークなどを挟むと、
途切れがちになってしまう傾向があります。

本書をきっかけに、気持ちを新たに勉強していきたいですね。

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| 勉強法 | 07:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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経済学で読み解く これからの日本と世界

経済学で読み解く これからの日本と世界 (PHPビジネス新書)経済学で読み解く これからの日本と世界 (PHPビジネス新書)
(2013/03/20)
伊藤 元重

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満足度★★★
付箋数:18

本書は日経MJに連載の「伊藤元重のニュースの見方」および
静岡新聞に連載の「論壇」の2012年3月~2013年1月までの
記事をまとめたもの。

過去に伊藤元重さんが刊行している次の2冊の
続編のような位置づけです。

  ・『日本と世界の「流れ」を読む経済学』(2012/4/19)
  ・『時代の“先”を読む経済学』(2011/3/19)

定点観測することで、時代の変化や流れを読むことができます。

本書を含めこれら3冊で、伊藤さんの視点を通じて、
日本と世界のこれからを読み解くことができます。

本書での大きな流れは、執筆期間中にアベノミクス前後が
含まれていること。

民主党政権時代は、例えばインフレターゲットは、
単なる待望論でしかありませんでしたが、
第二次安倍政権になってからは、それが現実の政策として
オペレーションが評価されるように変わっています。

  第1章 「強い日本」復活に欠かせない景気回復の処方箋
  第2章 転機を迎えつつある世界経済
  第3章 「世界の中での日本」を考える
  第4章 生き残るのは「変化」できる会社のみ
  第5章 ようやく重い腰を上げた日本の“家計”改革
  第6章 意識改革が求められる日本の電力行政
  第7章 先延ばしは許されない数々の問題

本書で示される伊藤さんのニュースを読み解く視点は、
非常にバランスがとれています。

伊藤さんのこのような高いバランス感覚があるからこそ、
政府の経済財政諮問委員会の委員に選ばれているのでしょう。

ただし、見方によっては、あらゆることに対して、
正論を述べているとも受け取れますから、
読み物としては少々面白みに欠けるのも事実です。

煽るような危うい表現や極論など一切ありません。

そのため、安心して読める反面、
読んでいて掻き立てられることも少ないと思います。

また、新聞への連載記事がベースですから、
1つ1つのテーマについて、あまり深く斬り込んでいません。

起こった出来事に対して、その背景や影響を説明する
「ニュース解説」程度の内容の部分も多くなっています。

本書は、日本や世界の経済状況を、まんべんなく押さえ、
短時間で把握するという目的には適しています。

ただし、解説されているニュース自体は風化しますから、
本書で身につけたいのは、伊藤さんの情報の見方や考え方です。

伊藤さんの視点さえ身につけられれば、
今後起こることに対しても、リアルタイムで世の中の流れを
感じ取っていくことができますから。

この本から何を活かすか?

  老後の費用はいくら残しておけばいい?

  「老後の生活にどれだけお金を準備しておいたらよいだろうか。
  (中略)65歳から85歳までの20年間、毎月20万円、
  1年間で240万円の生活費とすれば、20年で4800万円という
  計算になる。」

伊藤さんは、ここでは65歳~85歳までの生活費を計算し、
85歳以上の生活費については、政府が保障することを
真剣に考えるべきと提案しています。

しかし、85歳までと、それ以上に分けて考えているのは、
「ストック」を切り崩していくことがベースになっているから。

65歳までにストックし、85歳までに使い切り、
それ以降は政府に面倒をみてもらうというプランです。

それならば、リタイヤしても「フロー」を生む投資の仕組みを
構築すべきでしょう。

その仕組さえできてしまえば、65歳以降と言わず、何歳まででも、
使い尽くす心配なしに生活することができますから。

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| 経済・行動経済学 | 07:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略

世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略世界で3000億円を売り上げた日本人発明家のイノベーション戦略
(2013/03/07)
上野隆司

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満足度★★★
付箋数:22

「ミーツー」、「ゾロ」、「ピカ新」、あなたが目指すのは、どのタイプ?

これらの3つは、製薬業界の業界用語です。

「ミーツー」とは、新薬ではあるけれど、既存薬と同じ分子メカニズム
を使い、少しだけ違うレベルのもの。

英語のme tooからきていて、これを開発しても、
市場内の順位は大きく変わらず、リプレース(置き換わる)するだけ。

「ゾロ」とは、ジェネリック薬品のこと。

新薬の特許切れのタイミングで、同じ成分・同じ効き目の薬を
出すわけですから、これは新薬ではありません。

これらに対し、「ピカ新」とは、ピカピカの新薬。

今までになかった画期的な薬なので、新たな治療の可能性を開き、
新しい市場を作り出します。

本書の著者、上野隆司さんは、「ピカ新」の発明家。

上野さんは、細胞の修復、再生に関わる物質「プロストン」を発見し、
この物質をもとに、まったく新しい作用メカニズムを持つ緑内障治療の
点眼薬「レスキュラ」と、慢性便秘治療薬「アミティーザ」の2つを
開発しました。

2つの新薬の売上は、全世界で累計3000億円を超え、
上野さんが創業した会社は、米ナスダックに上場しています。

自ら発見した物質で3つ以上の医薬品を世に出した人は、まだいないと
言われているそうで、上野さんはその前人未到のことを成し遂げるべく
現在も新薬開発に挑んでいます。

「ミーツー」や「ゾロ」ではダメ。

本書は、リプレースされない「ピカ新」を目指す生き方の
ヒントが書かれた本。

  「皆さんには、必ず得意分野があるはずです。その分野を見つけ出し、
  信念を持って夢を追いかけたい、追い続けたいー。
  そんな思いを抱いている人たちのヒントになればと、
  この本を書きました。」

上野さんが、本書で強調しているのは、10年後を見据えて、
自分の得意分野を伸ばすこと。

本書では、そのために今からできる7つのことを紹介します。

  1. 得意なところで勝負して、不得意なところでは勝負しない
  2. 夢を思い描き、具体的なステップスを考える
  3. はじめの一歩を踏み出し、なるべく早く失敗を経験する
  4. お手本となる人物を探し、方法論を探す
  5. お金は核となる価値観を育てるためのもの、追いかけない
  6. グローバライズされた世界の中で、未来を選択する
  7. 10年後をイメージして、能力をアップデートしていく

新薬を開発することは、かなり特殊ですが、一般的なビジネスの分野でも
参考にできるヒントが数多く得られる本でした。

この本から何を活かすか?

  「研究開発の中で、思うような数値が出ないことは何度も
  繰り返されます。小さな失敗です。それを1つ1つ確認しながら、
  検証していく。科学の言葉で言うと、 "バリデート(validate)"
  するわけです。つまり、 "妥当性を確認する" のです。」

やはり、何事も仮説を立ててバリデートするのが基本。

1つ1つバリデートしていくことで、次に仮説を立てる精度も
上がっていくということですね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 09:24 | comments:2 | trackbacks:1 | TOP↑

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凡事を極める

凡事を極める-私の履歴書凡事を極める-私の履歴書
(2013/02/26)
樋口武男

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満足度★★★
付箋数:18

本書は、大和ハウス工業代表取締役会長兼CEO、
樋口武男さんの「私の履歴書」です。

日本経済新聞朝刊に連載されていたのは、
2012年3月1日~3月31日までの期間です。

  「2013年4月で75歳になる。大和ハウス工業に中途入社して
  49年余。会社を興して創業社長にになり、上場させる夢こそ
  かなわなかったが、形を変えて上場企業のトップになるという
  夢が実現した。」

樋口さんは、業績不振の支店を立て直し、
倒産の危機に陥っていたグループ会社を蘇らせ、
本社で戻ってからは奇跡のV字回復を果しました。

師と仰ぐオーナーの石橋信夫さんと共に歩み、
大和ハウス工業を組織改革し、1兆円企業に育てました。

それは、石橋さんのモーレツ経営のDNAを
樋口さんが受け継ぎ実践した歴史です。

樋口さんが、夢を実現できたのは「凡事徹底」したから。

これは平凡な人間が非凡なことをなす唯一絶対の方法です。

樋口さんが徹底したのは、本当に平凡なこと。

本書には大和ハウス工業福岡支店長時代のエピソードが
紹介されています。

  「ベルが鳴ると1度で取り、 “はい大和ハウス工業福岡支店
  でございます” と元気よく答え、すぐ担当者につなぐ。
  不在なら代理の者が必ず用件を聞き、 “私でよろしければ
  用件を承ります” と言う。これだけで “気持ちがいい”
   “元気が出る” と社外の評判がぐっと上がった。
  私はこれを “凡事徹底” と呼ぶ。
  こうした普段の積み重ねが信用につながる。」

書かれていることは、本当に平凡なこと。

凡事徹底とは、これを極める深さが違うのでしょう。

ですから、本書に登場するエピソードは、
誰にも思いつかないよな策を巡したものではありません。

しかし、誰もが考えていることを、
そこまでやるかという程度に徹底して行なっています。

樋口さんは、「凡事徹底」、「現場主義」、「即断即決」を
3本の柱にして、人間力中心のの経営を行なっています。

2055年に創業100周年に、大和ハウス工業が
目指すのは、企業グループで売上高10兆円。

大手ゼネコンでも、1兆円台がやっとという状況を考えると、
これは途方もない目標ですが、樋口さんの話を聞いていると、
本当にそれが実現しそうに思えてくるのが不思議です。

日経新聞の「私の履歴書」シリーズを読む時に、
私がいつも注目している点は、
その人が今の私の年齢以降に、何を成し得たかです。

私は現在40代半ばです。

樋口さんがその年齢の時までに成し得たことと、
私がやってきたことを比べても、もう過去のことなので、
どうしよもありません。

大切なのは、樋口さんが私の年齢以降の30年間で、
何を行ったかを読み取って、ベンチマークすることです。

そすることで、まだまだいろんな事ができると、
自分の可能性を見出すことができるのです。

この本から何を活かすか?

  「風呂にはいる時は必ず鏡を見る。70代になり、胸のあたりの
  筋肉が少し下がったように見えた。
   “これは戦士の体ではない、闘争心が欠けた時は第一線を退く時”
  と思い、筋トレに本腰を入れた。」

やはり何をするにも身体が資本。

75歳にして毎日、筋トレに励む姿には頭が下がりますね。

筋トレのモチベーションとして、鏡で自分の肉体を
チェックすることは必要なのかもしれません。

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| ビジネス一般・ストーリー | 09:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる

ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる ~勝つための経営戦略のつくり方ビジネスで大事なことはマンチェスター・ユナイテッドが教えてくれる ~勝つための経営戦略のつくり方
(2013/03/26)
広瀬 一郎、山本 真司 他

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満足度★★★
付箋数:21

イングランドのフットボール史上、最も成功を収めているクラブ、
マンチェスター・ユナイテッド(以下マンU)。

香川真司選手が2012年からプレーするようになり、
日本でも以前に増して注目されるようになりました。

本書は、マンUのチームとしての強さではなく、
ビジネスでの成功に焦点を当てた本です。

  「本書は、ビジネス書である。マンチェスター・ユナイテッド
  というサッカービジネスを生業とする一企業。
  その1990年代から現在までの経営の歴史的変遷を材料に、
  ビジネスを考え、学ぶことを目的としている。」

著者は、スポーツビジネス研究の第一人者である広瀬一郎さんと、
外資系コンサルタント会社で20年以上の経験がある、
経営戦略コンサルタントの山本真司さん。

本書では、マンUのビジネスに精通するお二人が、
対談形式でその成功の秘密を探ります。

ところで、マンUはイングランドのクラブチームとして、
最多の優勝回数を誇るなど、戦績を耳にする機会はありますが、
果たして、ビジネス面でどのくらい成功しているのでしょうか?

米経済誌フォーブスによると、マンUの資産価値は
22億3500万ドルで、世界の全てのスポーツチームの中で第1位で、
総収入も5億3200万ドルでトップレベルにあるそうです。

ちなみに、米大リーグのニューヨーク・ヤンキースの
総産価値は18億5000万ドルで、総収入は4億3900万ドルですから、
マンUはこれも大きく上回っています。

マンUのビジネスの強さは、儲かる仕組みが作られていること。

スポーツビジネスにありがちな、買ったら儲かり、
負けたら儲からないという次元でビジネスをしていません。

ブランド力とマーケティングを駆使して、
サッカー自体の勝敗には左右されない儲けの仕組みを
作っているのが最大の強みです。

  「マンチェスター・ユナイテッドは、それまで興行だったものを
  ビジネスに変えた。そしてその転換が現在の成功を生んでいる。」

分野は違いますが、浅利慶太さんが芸術志向の劇団を
「株式会社」劇団四季にして、儲かる仕組みを作ったような
画期的なことなのだと思います。

マンUは、チケット販売や、海外での放送権の高額販売はもちろん、
他にも多数の収入源を持っています。

中国でのグッズ販売を拡大したり、ファーガソン監督が自前の
テレビ局のショップチャンネルでサプリメントを宣伝したり、
子会社のカード会社がポイント還元でトップチームの練習見学に
招待したりする特典をつけるなどなど。

そして、意外だったのは、ジュニアチームからの選手育成を
強化しているので、対売上人件費率がプレミアリーグの中でも
最も低いということ。

これは、ビジネスでは損益分岐点が低いことを意味します。

常勝を義務付けられたチームですから、選手獲得のために
資金を投入すべしというプレッシャーも強いと思いますが、
マンUは長期的にお金が回るビジネス部門へ
多額の投資を行なっているようです。

なぜ、マンUにそんなことができるかというと、
それは確固たる「戦略」を持って経営されているからです。

本書は、マンUのビジネスの仕組みを、
一般の企業が見習うことが目的ですが、
その前に「Jリーグ」がプレミアリーグやマンUから、
もっと学ぶべきだと感じました。

この本から何を活かすか?

マンUは2012年8月からニューヨーク証券取引所に上場しています。
ティッカーは「MANU」。

マンU

日本の証券会社でもSBIや楽天などで購入できますね。

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| 経営・戦略 | 08:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術

勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術
(2013/03/14)
ヘルマン・シェーラー

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満足度★★★
付箋数:18

  「我々は、本当はいつもチャンスに囲まれているのに、
  それに気づいていないだけなのだ。」

なぜ、チャンスに気づかないかと言えば、
チャンスは目に見えないことが多いから。

では、自分の周りにチャンスがあるように思えない時は、
一体、どうしたらよいのでしょうか?

  「チャンスがなさそうに見えても、今現在に専念すべきなのだ。
  重要なのは最初の1つを見つけること。

  振り返ってみると、チャンスは真珠のネックレスのように
  ひとつながりになっていることが多い。
  チャンスはつながったり、固まったりしやすいからだ。

  そして後から見てみると、すべては単純な1本の線のように
  つながって見える。その結果になったのは当然のことだった
  ように思えるのだ。」

本書はドイツの経営コンサルタント、ヘルマン・シェーラーさん
による「チャンスをつかむ」ためのヒントをまとめたもの。

私たちが読む機会が多いのは、日本やアメリカの
ビジネス書なので、それらとはちょっと違った印象の本です。

シェーラーさんは、本書で過去の著作と違って
新しい書き方に挑戦したと言っていますから、
もしかすると、ドイツのビジネス書全体が違う雰囲気
なのではなくて、本書だけが違うのかもしれませんが。

さて、シェーラーさんは、チャンスの6つの特徴を
次のように挙げています。

  1. チャンスはごくありふれたものである
  2. チャンスは時として見えないことがある
  3. 必ずしもビジョンは持っていなくてもいい
  4. チャンスは労せずにして懐に転がりこんでくることはない
  5. チャンスは必ずしも「未来」にあるわけではない
  6. チャンスは必ずしも「ルール」に則っているわけではない

こうして見てみると、ドイツでも日本でも
チャンスの本質は変わらないので、
本書のTIPSは大いに参考になりそうです。

ただし、本書はタイトルに「技術」と入っていますが、
エッセイ本のようなテイストで書かれています。

「方法」が書かれているのではなく、
「気づき」が書かれている本です。

ですから、かっちりとしたノウハウ本を期待して読むと、
イメージと違った印象を受けるでしょう。

また、本書の大切な部分は太字で書かれていますが、
日本のビジネス書の「箇条書き」に慣れている方には、
少し読みにくく感じるかもしれません。

本書で何度も登場するのが「チャンス・インテリジェンス」
というキーワード。

インテリジェンスとは、知性とか諜報活動といった意味ですね。

本書では、チャンスにインテリジェンスを加えて、
「チャンスに気づく力」という意味で使っています。

目に見えないチャンスに気づくにはインテリジェンスが
必要ですが、本書のような体裁の本から技術を吸収するのにも
ある程度のインテリジェンスが必要だと思います。

この本から何を活かすか?

  飛行機のファーストクラスにエコノミー料金で乗る方法

シェーラーさんは、エコノミー料金でファーストクラスに
乗る「裏ワザ」を本書で公開しています。

しかし、その裏ワザとは「マイル」を使うという
日本では広く知られた方法。

わざわざ、こういったビジネス書で披露するわけですから、
ドイツではあまり知られていない方法なのでしょう。

そう考えると、私たちが当たり前のように知っている情報も、
他の国に持って行くと、価値のある知識に変わる可能性が
十分にあるということですね。

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| ビジネス一般・ストーリー | 07:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「円安大転換」後の日本経済

「円安大転換」後の日本経済 為替は予想インフレ率の差で動く (光文社新書)「円安大転換」後の日本経済 為替は予想インフレ率の差で動く (光文社新書)
(2013/03/15)
村上 尚己

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満足度★★★
付箋数:20

次の言葉は、どんな地位の、誰の発言でしょうか?

  「安倍さんのおっしゃっていることは極めて危険です。
  なぜなら、インフレで喜ぶのは誰かです。
  株を持っている人、土地を持っている人は良いですよ。
  一般の庶民には関係ありません。
  それは国民にとって大変、迷惑な話だと私は考えます。」

「安倍さん」という固有名詞が入っているので、
安倍さんと対談している人ということは予想がつくでしょう。

しかし、話の内容はどう考えても一介の主婦の発言です・・・・

実はこれ、野田佳彦さんが内閣総理大臣を務めていた時に、
テレビ朝日の討論番組で発した言葉です。

対談の相手は、当時、自民党総裁だった安倍晋三さん。

日本の舵を取るべき首相の発言が、あまりにも主婦感覚に
あふれていたため、安倍さんは驚きを隠せず、
次のように返します。

  「びっくりしましたね。税収も名目経済が上がらなければ、
  税収は上がらない。そのことが総理には基本的に
  わかっていなかったということが驚きですね。」

野田さんの考えは、世界的な経済学の常識からは、
かなり逸脱したもの。

本書の著者、村上尚己さんは、このような日本独自の
経済についての特殊な考えを「ガラパゴス経済学」と命名。

  「ガラケー(ガラパゴス携帯)は日本の市場のみに特化した
  携帯電話のことだが、同じく日本でのみ大きく発展した、
   “金融緩和を過度に恐怖視する” 経済の見方を著者は、
  今後 “ガラパゴス経済学” (=ガラ経)と呼んでいきたいと思う。」

村上さんは、「ガラ経」を日本で広めた中心人物は、
第28代日銀総裁、速水優さんだと指摘しています。

日本では首相や日銀総裁も主張する「ガラ経」も、
世界ではまったく相手にされていないようです。

さて、本書はアベノミクスで日本がどのように変わるか
リフレ派である村上さんの予想が書かれた本です。

アベノミクスは、ほぼ村上さんの主張と重なります。

ですから、本書では、反リフレ派の池田信夫さんらへの
反論も述べられています。

また、本書では1989年から2011年までのドル円相場の動きを
細かく分析して、円高になっていたメカニズムを
多くの図表を用い、かなりのページを割いて解説しています。

ここが、村上さんが本書で一番力を入れて書いたパートです。

そして、日本経済が立ち直っていくために必要な、
適正なドル円のレートは、「1ドル=105円前後」としています。

アベノミクスが成功し、1ドル=105円程度になった場合は、
次のような展望が開けてくると述べられています。

  1. 日経平均株価は1万3000円~1万5000円前後まで上昇する
  2. 日本の景気は回復し始め、50万人以上の失業者に職が生み出される
  3. 現在の財政赤字は10年以内に解消される
  4. 給料が平均して年率3.5%以上は伸びていく

個人的には、日本にとって円安はメリットがあると思います。

しかし、日本には他の構造的な問題もあるので、
1ドル105円になるだけで、私は村上さんが言うほどの
バラ色の世界が到来することが想像できませんでした。

この本から何を活かすか?

  「海外の投資家は、中央銀行の総裁や投票権を持つメンバーが
  どのような考えを持っているのか、そしてどのような考えで
  金融政策を行うのかを、投資判断をする際の重要な情報として
  注目している。」

これは、海外の投資家の注目点について書かれた部分ですが、
私たちが海外投資する場合も同じことが言えます。

各国中央銀行の利上げ派と利下げ派の比率だけでなく、
投票権のある個々のメンバーの考え方まで掴んでおくことが
投資判断をするには、けっこう重要だと思います。

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| 経済・行動経済学 | 06:43 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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