活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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1年で成果を出す P&G式 10の習慣

1年で成果を出す P&G式 10の習慣1年で成果を出す P&G式 10の習慣
(2013/02/02)
杉浦里多

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満足度★★★
付箋数:20

パンパース、ジョイ、マックスファクター、SK-Ⅱなど
いくつもの有名なブランドを持ち、一般消費財メーカーとしては
世界最大のP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)。

P&Gは、売上や時価総額が大きいだけでなく、
人材輩出企業としても評価が高く、2008年にはフォーチュン誌で、
「社員の能力が高い企業」ランキングで世界第1位となっています。

著者の杉浦里多さんは、ルイヴィトン・モエヘネシーグループ
からP&Gに転職し、10年弱の期間在籍した方。

生え抜き社員を重視する文化があるP&Gにおいて、
中途採用者の客観的な外部の視点をもって、
P&Gの強さの秘密を解き明かします。

  「P&Gでは “言葉” “考え方” “行動” において、
  全員が行うようにグローバルスタンダード化(全世界で標準化)
  された数々の習慣があるということです。
  それはP&Gが175年間、180ヶ国でビジネスを成功させてきた
  ノウハウを、誰もがしっかり身につけられるようにまとめた、
  最強の成果を出す習慣なのです。この “P&G式習慣” が、
  世界No.1企業、世界No.1人財を生む秘訣です。」

確かに、私が過去に2冊の「P&G式」を謳う本を読みましたが、
それらの本の著者は新卒でP&Gに入社した生え抜きの方でした。

他の企業から転職して、P&Gのどこが違うのかという視点で
見ていることが本書の特徴です。

杉浦さんが挙げた、「P&G式 10の習慣」は次の通りです。

  習慣1 「目的は?」を口ぐせにする
  習慣2 ダメだしよりまずポジティブな言葉
  習慣3 フィードバックの言葉をあげる・もらう
  習慣4 「消費者がボス! 」顧客志向で考える
  習慣5 リーダーシップは影響力と考える
  習慣6 「万が一」を想定する
  習慣7 「1ページメモ」で頭を整理する
  習慣8 他人の成功体験を徹底的にマネする
  習慣9 「量」より「質」の時間管理
  習慣10 ボスマネジメントをする

これらの習慣がP&Gだけのオリジナルのものかというと、
実際のところそうではありません。

では、なぜ、P&Gが優れているかというと、
これらの習慣を身につけている徹底度が高いからでしょう。

特に、習慣1の「目的は?」を口ぐせにして、
目的が企業の「ミッション」とズレがないかを
チェックすることが徹底されているのは、
本当の意味で企業の価値観が共有されている証しだと思います。

ただし、揚げ足を取るわけではありませんが、
杉浦さんがP&Gに転職して、社内の誰もが身につけている
P&G式習慣を身につけたおかげで、最優秀社員賞の
表彰を受けたという話はおかしいです。

P&G内において、P&G式習慣の差はないわけですから、
杉浦さんが社内で表彰された理由は、個人の能力・努力や、
前職の経験があったからと考えるのが妥当ではないでしょうか。

そう考えると、本書で挙げられている10の習慣は、
P&Gの中でも、更に秀でることができる習慣なのかもしれません。

この本から何を活かすか?

個人的には、P&Gの「カルチャー」を知るということでは、
過去に読んだ2冊のP&G本の方が深いものを学べた印象があります。

  ・高田誠さんの『P&G式伝える技術 徹底する力
  ・和田浩子さんの『P&G式 世界が欲しがる人材の育て方

また、高田さんの本でも、「P&G式」メモのフォーマットが
紹介されていましたが、本書の説明と少し違いがありました。

お2人がP&Gを退職した時期にあまり差はありませんから、
どちらかが、社外でも使えるよう、一般向けにアレンジしたのでしょう。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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