活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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リフレはヤバい

リフレはヤバい (ディスカヴァー携書)リフレはヤバい (ディスカヴァー携書)
(2013/01/31)
小幡 績

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満足度★★★
付箋数:23

  「リフレとは何でしょうか?
  それはインフレを起こす、ということです。
  インフレとは、多くのモノの値段が上がるということです。
  モノの値段が一斉に上がったら、ふつう困りませんか?(中略)
  ふつうの人は、みんな困ります。
  なぜ、そんなことをあえてしなければならないのでしょうか?
  よくわかりません。
  なぜ、わざわざモノの値段が上がるようなインフレを
  起こさないといけないのでしょうか。それを強力に主張する
  人々がいるのはなぜでしょうか。まったくわかりません。
  本書では、リフレ、および、それを主張する人々の謎を
  解明していきたいと思います。」

このように安倍政権が進めるアベノミクスに警鐘を鳴らすのは、
デフレ派の論客として知られる小幡績さん。

このブログでも、かなり以前に小幡さんの
すべての経済はバブルに通じる』を紹介したことがあります。

小幡さんは、デフレ・円高の積極推進論者ですから、
アベノミクスに黙っていられるはずはありません。

インフレになるには、景気が良くならないといけない。

景気を良くするためにインフレにするという
リフレ派の考えは、因果関係が逆だと述べられています。

小幡さんが、リフレ派の誤りとして指摘するのは次の2点です。

1点目は、リフレ派が起こそうとしているインフレの
メリットは幻想にすぎないということ。

デフレと景気は別物で、ノーベル経済学賞を受賞している
ポール・クルーグマンさんさえも間違っていると一刀両断。

2点目は、そもそもインフレは意図的に起こせないということ。

起きるはずのないインフレを起こそうとして、
金融緩和をすすめると歪みが蓄積し、国債が暴落してしまう。

ただし、小幡さんは非常に冷静ですから、
国債は暴落しても藤巻健史さんが主張するような、
ハイパーインフレが起こるとは考えていません。

また、リフレを主張する専門家のほとんどが「男性」
という、ちょっと変わった指摘もなされています。

私は反リフレ派では、小幡さん以外では、
池田信夫さん、榊原英資さん、吉川洋さん、野口悠紀雄さん
などの有名どころしか知りませんが、こちらも男性ばかりです。

他に、モノの値段が上がることに敏感な主婦などに
支持されているということなのでしょうか。

私は先日、リフレ派である浜田宏一さんの
アメリカは日本経済の復活を知っている』を読んだので、
今回は、あえてその反対を主張する小幡さんの本を読みました。

両方の主張を聞くことで、議論が一方的にならず、
自分の中でのバランスが取れますし、思考の幅も広がります。

浜田さんの本は、「恨み節」が多かった印象ですが、
本書は「わかりやすく乱暴」と言った感じです。

共通して言えるのが、どちらも大味であるということ。

一冊だけだと、どこか片手落ちの感があるので、
浜田さんの本と小幡さんの本をセットで読むのがオススメです。

この本から何を活かすか?

世間はアベノミクスに沸き、新しい日銀のトップ人事も、
リフレ派となり、状況はリフレ派に有利になりました。

もう少し、反リフレ派の骨のある主張も聞いてみたいので、
野口悠紀雄さんの『金融緩和で日本は破綻する』も
近日中に読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 経済・行動経済学 | 11:42 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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