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「中卒」でもわかる科学入門

「中卒」でもわかる科学入門  「中卒」でもわかる科学入門
(2013/02/09)
小飼 弾

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満足度★★★★
付箋数:26

私たちは、なぜ、科学を学ぶ必要があるのでしょうか?

その理由について、本書で小飼弾さんは次のように答えています。

  「その問いに対する答えは簡単で、話をするためです。
   “俺が勝手に決めた定義” 同士で話をしようとしても
  すれ違うだけ。 “コップ1杯” と言った時に、自分のコップと
  相手のコップのサイズが10倍も違うのに “同じコップだ” と
  強弁したら、それはフェアでも何でもありません。
   “キミもボクも共通の指標、共通の物差しを使って話をしよう” 、
  それこそが科学です。」

一般的には、英語が世界の共通言語だと考えられていますが、
実際のところ英語を公用語としている人口は14億人程度。

それよりも、はるかに数字を読める人の数は多く、
数学こそが真の世界共通語だと、小飼さんは説明します。

異なる立場の人が、議論をする上で欠かせないのが、
数字や科学の定量的な物差しという訳です。

では、私たちは、どの程度の科学リテラシーを
身につけるべきなのでしょうか?

現在の科学技術の範囲は広く、それぞれの分野の
最先端の研究内容を、一人ひとりが理解するのは不可能です。

ですから、本書で小飼さんが必要と説明しているのが、
専門家の出した「結論」が、正しいかどうかを判断する力です。

プロセスを理解するのは難しいことですが、
結論が正しいかを確かめたり、それを利用するには、
高度な科学知識は必要としません。

それが、本書のタイトルにもなっている「中卒」レベルの知識です。

中学数学で思い出してみると、「三平方の定理」も、
その定理を証明することよりも、数字を代入して確かめてみたり、
定理を使って計算することの方がずっと簡単でしたね。

小飼さんが、専門家と話ができるようになるために、
私たちが身につけるべき能力として挙げているのが、
次の「三種の神器」です。

  ・四則計算
  ・単位を揃えて考えること
  ・論理的思考

加減乗除の四則演算ぐらい、簡単にできると侮るなかれ。

これが、本当に使いこなせれば、政府が国民を
騙すために行った試算でも、見破れるようになります。

  「2030年の総発電量に占める原発比率をゼロにすると、
  電気代を含む光熱費が月額で最大3万2243円となり、
  10年実績(1万6900円)の約2倍に上昇する」

これは、MSN産経ニュース報道による政府の試算ですが、
小飼さんは、本書で簡単な四則計算を使って、
原発ゼロで光熱費が倍になるのがおかしいことを
証明しています。

実際に小飼さんがやっている計算は、
決して難しいものではないので、
「本当かどうか自分で計算してみよう」と疑って、
手を動かす習慣を身につけるのが大切なところです。

本書では、科学だけでなく政治についての言及もあります。

個人的には、どのようにすると、小飼さんのような
独自の視点で物事を考えられるようになるかの
一端を知ることができ、非常に参考になる本でした。

この本から何を活かすか?

  「本物の科学者と偽物の科学者を見分ける簡単な方法」

私たちは、肩書のある白衣をきた人が、
もっともらしいことを言っているのを聞くと、
その権威だけで、つい信用してしまう傾向があります。

そんな時に、小飼さんが本書で紹介していた、
本物と偽物を見分けるポイントを知っていると便利です。

  「本物は “私のことを疑ってください” と言い、
  偽物は “私を信用してください” と言うものです。」

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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