活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世界へ挑め!

世界へ挑め!世界へ挑め!
(2013/01/23)
徳重徹

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満足度★★★
付箋数:21

現在、アジアの新興国の一つであるフィリピンの
国家プロジェクトに注目が集まっています。

それは、庶民の足であり、同時に深刻な大気汚染の
元凶の一つともされている「三輪タクシー(トライシクル)」を
電気自動車化(EV化)するプロジェクトです。

フィリピン政府は、アジア開発銀行の融資を受け、
2016年までに国内の三輪タクシー350万台のうち10万台を
EVタクシーに置き換えることを計画をしています。

この一大プロジェクトの入札に、手を挙げた
日本の大手バイクメーカーは1社もありませんでした。

なぜなら、フィリピン政府が提示した価格では、
どう頑張ってもEVタクシーを作れないから。

フィリピン政府が示したEVタクシー1台当りの価格は、
4000ドル~5000ドル。

大手メーカーでは、品質にこだわりすぎ、
オーバースペックになってしまったのでしょう。

そんな中で、この入札のために現地法人を作って
参入した日本のベンチャー企業がありました。

それが、本書の著者、徳重徹さんが代表取締役を務める
テラモーターズ」です。

テラモーターズでは、思い切った割り切りにより、
1台5000ドル以下でEVタクシーを作ることを実現し、
この入札に参加しています。

テラモーターズは、資本金2000万円で徳重さんが、
2010年に設立した電動バイクのベンチャー企業です。

わずか創業2年目で約3000台を売り、
ヤマハ発動機やホンダといったビックネームを追い越し、
電動バイクでは国内トップメーカーになったそうです。

  「アップルを超える企業になる」

テラモーターズは徳重さんが本書を執筆した時点で、
雑居ビルのレンタルオフィスに4畳半の事務所を構えた、
わずか社員16名の会社です。

しかし、はじめから世界ナンバーワンを狙っています。

  「自信を失い萎縮した日本人だが世界で戦う資質は
  いまなお、十分に持っている」

電気バイクこそが世界で勝負できる製品だと、
徳重さんは確信し、自分が先頭に立って、
萎縮した日本人のメンタリティを180度変えようとしています。

世界で勝てるメガベンチャーを立ち上げ、
日本を覆う閉塞感を払拭しようとしているのです。

本書は、そんな徳重さんが、テラモーターズの戦略と
世界で戦うための心意気を熱く語る本です。

日本がもう一度輝くためには、何が必要かが示されています。

やはり成長するベンチャーはこうでなければいけません。

本書は、テラモーターズの宣伝を兼ねる部分もありますが、
自らの志やテンションの高さを燃料にして、
前へ前へ進むアグレッシブな姿勢が伝わってくる一冊です。

この本から何を活かすか?

  「なぜ日本企業は世界で勝てないのか?」

徳重さんは、ミャンマーやベトナム、フィリピン、インドネシアで
よく耳にする話を本書で紹介しています。

  「たしかに日本企業は魅力的だが、一緒に仕事をするなら、
  意思決定の早い韓国企業のほうがいい」

つまり、日本企業が世界で勝てない理由はスピード。

韓国のサムスンが躍進できた理由も、
このスピード感を失わなかったから。

6割でスタートして、それから状況を見ながら軌道修正するのが
世界で勝負していくためのスピード感。

  「日本人の感じる六割とは、アメリカ人の七割、
  東南アジア人のは八~九割に相当すると思っていいい。」

この感覚を持つことは、個人・企業を問わず大切ですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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