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年利15%でふやす資産運用術

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術
(2013/01/09)
竹川 美奈子

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満足度★★
付箋数:17

物は言いよう。

タイトルの「金融機関がぜったいに教えたくない
年利15%でふやす資産運用術」というのは、ウソではありません。

サブタイトルにも多少の煽りが入っていますが、
「0.4%の人だけが知っている、定期預金の150倍の利回りの
確定拠出年金を使った節税による運用法を初公開」
というのも間違ってはいません。

ただし、竹川美奈子さんが「金融機関に騙されてはいけない」と
常々言っているように、本書のタイトルにも騙されてはいけません。

本書は、「個人型・確定拠出年金(DC)」の解説本です。

この制度、確かに税制面で優遇されているので、
節税分だけ確実にメリットがあります。

しかし、個人型・確定拠出年金に加入可能な人は、
勤務先に企業年金制度(確定給付企業年金・厚生年金基金など)、
企業型確定給付企業年金のない会社員、および自営業や
フリーランスの第一号被保険者なので、
これに該当しない人が、本書を読んでも意味がありません。

ですから、本書を手に取る前に、
自分に加入資格があるかどうかを確認するのが優先です。

個人型・確定拠出年金の税制メリットは3つ。

  1. 毎月の掛金を払うとき、全額所得控除
  2. 運用している間、運用益は非課税
  3. 受け取るとき、退職所得控除・公的年金等控除の対象

では、なぜ、こんなにお得がある制度が、
一般にはあまり知られていないのでしょうか?

竹川さんは、その理由を次のように解説しています。

  「でも、あなたが知らないのは当然です。
  だって、誰も教えてくれないのですから。
  個人型DCで扱う金融商品は金融機関の窓口で売られている
  金融商品に比べて手数料が低いものが多いのです。
  金融機関は、高い手数料が入ってくる保険や投資信託があるのに、
  わざわざ “うまみのない” 商品を積極的にすすめたりは
  しませんよね。」

確かに、現行の税制では圧倒的に有利になっています。

しかし、60歳まで引き出せない縛りがありますから、
自分の資産運用能力と比較して、
加入するかどうかの判断が必要です。

基本的に竹川さんのようなファイナンシャルプランナーの方は、
制度を使った運用やインデックスファンドの購入での
資産運用を前提としていますから、個人型・確定拠出年金を
利用したほうがいいという訳です。

ちなみに本書では、事務手数料、商品の品揃え、投資信託の手数料
のバランスから、次の6つの金融機関での運用を推奨しています。

  スルガ銀行、SBI証券、三井住友海上火災保険、
  鹿児島銀行、琉球銀行、岩手銀行

そして、インデックスファンドを中心に選ぶ運用方法です。

個人型・確定拠出年金の解説本としては、
本書は、かなり詳細にわかりやすく書かれていますので、
この制度を詳しく知りたい方には参考になる本です。

この本から何を活かすか?

  「リタイア後の時間が2倍、3倍に延びれば、
  必要なお金も2倍、3倍に増えていきます。」

本書では、もう国の年金制度には頼れないとして、
このように書かれています。

しかし、これは必ずしもそうとは言えません。

リタイヤするまでに、頑張ってお金を貯めて、
老後はその資金を切り崩す「ストック型」の運用なら
竹川さんの言う通りです。

一方、集めたお金を資金にして、毎月新たなお金を生む
「フロー型」の運用をするなら、リタイヤ後の時間が延びても、
準備する必要資金は変わりません。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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