活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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学び続ける力

学び続ける力 (講談社現代新書)学び続ける力 (講談社現代新書)
(2013/01/18)
池上 彰

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満足度★★★
付箋数:20

  「出席はしなくて結構。それで成績に響くわけではないから。
  ただし、私は学生のみなさんが聴きたくなるような話を
  するように努力します。出席をとらないから欠席するのか、
  出席をとらなくても面白いから出席するのか。
  みなさんが欠席したら私の負け、というつもりです。」

これは池上彰さんが、2012年4月に東京工業大学の
リベラルアーツセンター教授に就任して、
最初の授業で学生に宣言した内容です。

池上さん自身の大学生時代の経験から、出席カードを集めても
あまり意味がないと思ったゆえの宣言だったようです。

学生にとっては、ありがたいことですが、
池上さんには毎回の授業が真剣勝負で、
かなりのプレッシャーがかかったことでしょう。

実際のところ、毎回の授業は盛況で、
教室も満員御礼だったようですが、テストの評価を厳しくすると、
後期の履修者は教室の定員を大きく下回ったそうです。

いくら話が面白くても、単位が通らないなら履修しないという、
現実的な学生の考えもわからなくもありませんが、
少し寂しい話ですね。

池上さんの東工大での詳しい講義内容は、
この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう
として、本書とは別に書籍化されています。

本書は、その講義を担当することになって
改めて「教養とは何か」について考えたエッセイです。

テーマは、「現代版教養のすすめ」。

東工大の授業のメイキングや、池上さんがNHKの記者時代から、
これまでどのようにして学んできたかを振り返り、
勉強することの意味や、学び続けることの意味を考えます。

  第1章 学ぶことは楽しい
  第2章 大学で教えることになった
  第3章 身につけたい力
  第4章 読書の楽しさ
  第5章 学ぶことは生きること

本書の「はじめに」で、今は亡き池上さんのお父さんの
思いで話が紹介されていました。

池上さんのお父さんは銀行勤めで、
いつも帰宅してからは、家で本を広げていました。

独学で通訳ガイドの資格を取得する勉強をしていたようです。

池上さんが小学生のときに、60歳で銀行を定年退職すると、
通訳ガイドの資格を生かし、外国人を観光地へ案内する仕事や、
英語の技術書を翻訳する仕事を請け負い始めました。

そして、米寿を過ぎて寝たきりになってからも、
最新版の広辞苑を枕元に置き、ページをめくっていたとか。

  「私は、明日死ぬことがわかっていても、
  やっぱり勉強を続けたいと願っています。
  こんな心構えを、父は教えてくれたのでしょう。」

そして今、その姿勢を受け継いだ池上さんから、
私たちは本書を通じて、学び続けることの大切さを
知ることができます。

本書は特段、扉に「父に捧ぐ」といった
献辞の言葉が書かれているわけではありませんが、
池上さんの父親への感謝の気持ちが伝わってきました。

私は本読を読んで、最近、自分が学ぶ後ろ姿を、
子どもに見せていないことを反省しました。

この本から何を活かすか?

池上さんは、「どうしてわかりやすい説明ができるのですか?」
という質問をよく受けます。

しかし、漠然とした質問には、池上さんでさえ、
答えも漠然となってしまい、
得られるものが少ない話になってしまいます。

本書では、久米宏さんの効果的な質問の仕方が
紹介されていました。

話の引き出し方のウマイ人は、もっと具体的な話に落とし込んで、
ポイントとなる面白い話を引き出すようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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