活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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たくらむ技術

たくらむ技術 (新潮新書)たくらむ技術 (新潮新書)
(2012/12/15)
加地 倫三

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満足度★★★
付箋数:23

  「MC席の右側にひな壇がある場合、核になる人はMCに一番近い
  最前列左端の席です。例えば、ツッチーこと土田晃之くんや
  サバンナの高橋くんのようなタイプがここに座ります。
  隣に有吉くんやフットボールアワーの後藤(輝基)くんのように
  “安定感” もあり、 “イジれる人” を置きます。
  最前列の右端には “かき回し役” のフジモンや劇団ひとり。
  2段目の左端や真ん中には、博多華丸・大吉の(博多)大吉くんや
  麒麟の川島(明)くんのような安定感抜群の人に座ってもらいます。
  そして2段目の大外は、出川さん、狩野、アンガールズの田中
  (卓志)くんのような “大ボケ” の人の定位置です。」

これは、雨上がり決死隊がMCを務める
テレビ朝日のバラエティトーク番組「アメトーーク!」の
芸人さんの座る席の決め方です。

本書は、人気番組「アメトーーク!」や「ロンドンハーツ」の
プロデューサーとしてテレビ朝日バラエティ番組を牽引する
加地倫三さんが、番組作りでの「たくらむ技術」を公開したもの。

  ・バカげた企画こそクソマジメに積み重ねる
  ・トレンドに背を向ける
  ・「逆に」を考える
  ・一定の負けを計算に入れておく
  ・短く書いて「減点」を減らす
  ・あえて「遠回り」する

普段、私たちがなにげなく見ているバラエティ番組でも、
緻密に計算され、多くの人が関わって番組が完成します。

例えば、テロップひとつにしても、
ただ出演者の発言をなぞるのではなく、
できるだけ短く、笑いを増幅させる表現を厳選し、
タイミングを見計らって差し込んでいく。

1カット1カットに様々な「たくらみ」が折り重なり、
細かな職人技によって、番組は作られています。

それは「バラエティ番組でも」というより、
タイミングが重要な「バラエティ番組だからこそ」の
こだわりなのかもしれません。

  「基本的に、僕は番組を作る上で視聴率のことを気にしていません。
  もちろん、気にしないといっても、別に知らないわけでは
  ありません。放っておいても数字は報告されます。(中略)
  それでも “気にしない” と言うのはどういう意味か。
  それは企画を考える際に、 “視聴率を取れそうだからやろう”
  といった思考法はとらない、ということです。
  あくまでも最初に考えるのは、自分たちが “面白い” と
  感じるかどうか。」

これが加地さんの番組作りの姿勢です。

確かに、視聴率を狙って視聴者に迎合する番組より、
そこまでやるのかと思えるくらい、作り手が楽しんでいる
ハチャメチャな番組の方が勢いがあり、
結果として視聴率もついてくるのかもしれません。

本書の仕事術は、テレビ局のプロデューサーとして
考えていることがベースですが、一般のビジネスパーソンが
仕事を進めていく上でも参考にできるところがあります。

アイディアの出し方や会議のコツ、仕事と向き合う姿勢など。

もちろん、「アメトーーク!」や「ロンドンハーツ」の視聴者や、
業界の裏側に興味がある人は、
制作する側ならではの裏話も盛り沢山ですから、
本書を普通のビジネス書以上に興味を持って、
読むことができるでしょう。

この本から何を活かすか?

実は、私は「アメトーーク!」をほとんど見たことがありません。

放送時間には既に寝ていますし、
そもそも録画したテレビ番組しか、見ていないので。

本書で加地さんのこだわりの番組作りがわかったので、
今週から録画予約を入れて、見てみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| アイディア・発想法・企画 | 05:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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