活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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不連続の日本経済

不連続の日本経済不連続の日本経済
(2012/12/20)
若林 栄四

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満足度★★★
付箋数:24

  「いまから二十数年前、黄金分割と正五角形(ペンタゴン)を
  使った相場分析の手法に巡り合った。
  以来、その研究を重ねてきた結果、相場の原理は
  黄金分割しかないということを確信するに至った。
  相場とは価格だけではなく、日柄がそれ以上に重要である。」

本書は独自の黄金分割理論で熱狂的なファンがいる
若林栄四さんの次の相場を予言する本。

若林さんは2007年頃、まだ1ドル120円以上だった頃に、
「2011年に1ドル75円になる」と予言しました。

また、2011年に刊行した「デフレの終わり」では、
「2012年初頭に最後の円高局面がきて大転換する」と
書いています。

これら相場の節目となるところで、他の専門家と異なる見解で、
予想を当てていますから、熱心な支持者が出るのもうなずけます。

私自身は、ペンタゴンチャートも使わないし、
エリオット波動にも懐疑的。

しかし、相場に「日柄」は重要な要素だと認識しています。

日柄とは、相場における時間の経過。

  「たとえば、相場がある日、不連続に急落する。急落した水準で
  長期間横這うと、そこにアイランド(島)ができる。
  その長期間横這いのあいだでも、それなりの相場の上下はあるが、
  それはすべてその低迷状態のコンファイン(拘束)を大きく逸脱
  するものではなく、限られた水準での上下動を繰り返しながら
  ひたすらホリゾンタル(水平的)に相場が推移するからである。
  そしてある日、今度は不連続的に急騰に転じる(リバース)。
  これが相場の底のしるしであり、ホリゾンタルな推移の期間が
  長ければ長いほど、バーティカル(垂直)な動きが大きくなる。」

これは、本書のアイランド・リバースの説明ですが、
マーケットに参加している多くの人が、納得できる感覚です。

前著で既に「日本のデフレは終わっている」と
主張した若林さんは、本書では「リフレへの道筋」として
次のようなシナリオを予想しています。

  第1段階 : 2015年に向けて円急落(円安)

  第2段階 : 株は2015年から本格上昇
        2015年以前も上昇するが助走程度

  第3段階 : 景気は2017年に全般上昇

それでは、なぜ、2015年から日本株は上昇相場になるのか?

その答えは、簡単。

  「とくに誰が買うのでもなく相場が上がり始める
  日柄にあるということである。」

また若林さんは、「購買力平価に基づくと
昨今の為替レートは円高ではない」という説も一蹴します。

なぜなら、デフレは正常な経済現象の一部ではないので、
その現象から派生する変数を当てはめてみても、
大局(インフレが正常)を示すことはできないから。

インフレ率を考慮して、10年前の1ドル100円が、
実効実質レートでは、ここ数年の1ドル80円と同じと言うなら、
10年後は1ドル56円、更に10年後には1ドル42円が
適正レートになってしまうと若林さんは解説します。

ゴットハンド若林さんと言えど、
当たる予想もあれば、外れる予想もあります。

しかし、大局的にマーケットを見るのは大切なこと。

個人的には、マーケットを見る視点を変えるのに有益な本でした。

この本から何を活かすか?

本書には、現役時代の若林さんのディーラー物語が書かれています。
これは、「デフレの終わり」に書かれていた内容の続編。

今回は、1979年に東京銀行のシンガポール支店から
東京の為替課に戻った後の、為替課長時代の話し。

ニューヨーク支店に転勤になる前、1983年頃までの回顧録です。

この話の続きは、2009年刊行の「2019年までの黄金の投資戦略」に
書かれているようです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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