活かす読書

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トリアージ仕事術

10の仕事を1の力でミスなく回す トリアージ仕事術10の仕事を1の力でミスなく回す トリアージ仕事術
(2012/11/30)
裴 英洙

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満足度★★★★
付箋数:26

  「どれも重要でどれも優先度が高くて、失敗は許されない。
  しかも同時多発的に飛び込んでくる仕事です。
  さて、いったいどうすればいいのでしょうか?」

これって、ビジネスでは、よくありがちな光景です。

しかし、ビジネス以上にこのような事態が頻繁に起こり、
しかももっと深刻な環境が「医療」の現場。

この困難な状況を打開する方法を本書で示すのが、
医師であり、経営者であり、コンサルタントの裴英洙さん。

本書で裴さんが紹介するのが「トリアージ仕事術」です。

これは仕事術というより、意思決定のための考え方。

トリアージとは、1995年の阪神・淡路大震災以降、
日本でも耳にするようになった、救命救急の医療の現場での
優先順位の付け方のルールです。

もともとは、フランス軍の衛生隊が野戦病院で始めた、
医療資源を効率的に分配し、効率的に人命を救うために
患者を振り分けるシステム。

トリアージでは、短時間で次の4つのカテゴリーに分けます。

  ・最優先治療群
     生命に関わる危篤状態で、救命の可能性が高いもの
  ・非緊急治療群
     早めに治療に着手すべきだが、危篤状態ではないもの
  ・軽処置群
     今すぐ治療の必要のない、後回しにできるもの
  ・死亡群、救命不可能群
     死亡または、危篤でも既に救命の可能性が低いもの

限られたリソースで最大の結果を得るシステムを
戦場のごとく緊急事態が次々と起こるビジネスの現場で、
応用するのが、トリアージ仕事術です。

ポイントは3つ。

  1. すべての仕事に優先順位をつける。
    ただし「常に変動するもの」とする。

  2. 「いざ!」というときに最大のパフォーマンスが出せるよう、
    あらゆる準備をしておく。

  3. ミスや失敗を未然に防ぎ、
    「ばらつき」を極力なくす方法を身につける。

本書のトリアージ仕事術の説明は、ビジネス上での利用例が
あまり書かれていないため、若干具体性に欠けるところがあります。

しかし、「思考法」としては、十分に実用的だと思います。

また、本書の後半では次第にトリアージから離れ、
裴さん流の様々な仕事術の紹介に移行します。

そのどれもが、医師の視点で書かれていますから、
既存のビジネス書で紹介されるノウハウと毛色が違って新鮮。

  「緊急性や重要性、トリアージ思考などの優先順位の
  つけ方について、私の考えをお話してきました。
  ただここで一つ、お伝えしておきたいことがあります。
  自分の体に関しては、すべてを凌駕する
  最優先事項になるということです。」

特にハイパフォーマンスを出すための資本となる、
「体・コンディションの整え方」に1章を割いているのは、
本書ならではの特徴です。

この本から何を活かすか?

  情報の捨て方5ヵ条

  1. 出典がない情報は捨てる
  2. 結論が明確でない情報は捨てる
  3. 数字がない情報は捨てる
  4. 5年前の情報は捨てる
  5. A4サイズ1枚以上の情報は捨てる

これが裴さんが情報の取捨選択で採用している原則です。

私は特に、4番目の「5年前の情報は捨てる」を
意識してみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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