活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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投資で一番大切な20の教え

投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
(2012/10/23)
ハワード・マークス

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満足度★★★★
付箋数:25

世界一賢明な投資家として有名なウォーレン・バフェットさん。

そのバフェットさんが「This is that rarity, a useful book」と
大絶賛した投資本があります。

その本をバフェットさんは大量購入して、自身の運用会社
バークシャー・ハサウェイの株主総会で配布しました。

それがハワード・マークスさん著の「The Most Important Thing」。

本書はその邦訳本です。

マークスさんは、逆張り投資を得意とする世界最大級の
資産運用会社オークツリー・キャピタル・マネジメントの創始者。

この会社、リーマン・ショックで最も稼いだ運用会社として
知られています。

本書はマークスさんがオークツリーから発行する、
「顧客向けレター」をまとめたもの。

それはマークスさんが、長年の経験から得た投資哲学です。

  「投資を成功させるには、数多くの独立した要素に、
  同時に思慮深く注意を向ける必要がある。
  どれか一つでも注意を怠れば、満足できない結果となる公算が大きい。
  “一番大切なこと” という考え方を中心に
  本書をまとめたのはそのためだ。」

過去の顧客レターをまとめてみると、
マークスさんが、一番大切と考える投資哲学が、
20個あったというわけです。

マークスさんは、根っからのコントラリアン(逆張り投資家)。
本書で説くのは「バリュー投資」の極意です。

特にページを割いて説明しているのは、リスクについて。

リスクをどう考え、どのように対峙し、コントロールするのか。

リスクはリターンの源泉ですが、投資で成功するためには、
市場から退場させられないことが最も大切ですから、
リスクについて深く知ることは欠かせません。

私自身はバリュー投資も行いますし、
マークスさんが否定する、モメンタム投資も、トレードも行います。

様々な投資や投機の手法を実践した結果、
バリュー投資だけが有効という結論には至りませんでした。

ですから、手法としてはマークスさんの考えとは
相容れない部分もあります。

しかし、本書は投資の手法を解説するマニュアル本でも
ハウツー本でもないので、マークスさんの投資哲学は
大いに参考になりました。

投資哲学は本を読んで、一朝一夕で身につくものではありません。

経験を積みながら、その教訓を生かし、
少しずつ形作っていくものだと思います。

本書は、自分だけの投資哲学を形成する過程で、
より深く理解し、それを強固な哲学にする手助けをしてくれそうです。

本書には投資に対する深い洞察や叡智が詰め込まれていますが、
残念ながら読み取れるのは、その人の投資経験に応じた内容の
ところまでだと思います。

言わば、投資経験に呼応する本ですから、
1年後、5年後、10年後と経験を積んだ後に、
何度も読み返すことで、本書は真価を発揮するでしょう。

この本から何を活かすか?

  「運の影響力を認識する」

投資には「運」に左右されることも多く、
その運の要素をどのようにとらえるかで、
市場が見え方がまた違ったものになります。

マークスさんは、本書で投資と運について言及していますが、
そのパートでは、ナシーム・ニコラス・タレブさんの
まぐれ」からの引用を中心に考察を進めています。

この本、当ブログでも2008年4月に紹介しています。

私が読んでから5年近く経っているので、
タレブさんの本についても、
読み取れる内容が当時と違うかもしれません。

マークスさんの考察にあわせて、
「まぐれ」をもう一度読んでみようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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