活かす読書

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脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある脳には妙なクセがある
(2012/08/01)
池谷 裕二

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満足度★★★★
付箋数:26

男性の性的妄想は、女性にバレている!?

もし、女性に対して、男性が思い描くエッチな脳内妄想が
筒抜けだったら、大変なことになります。

そんなことがあるのなら、セクシーな女性とすれ違うだけで、
逮捕されるなんてことも起こりえるかもしれません。

しかし、米ライス大学のチェン博士は、男性にとって、
ちょっとギクリとするような実験結果を発表しています。

チェン博士は、次のような実験を行っています。

20代の男性20名を集め、2種類のビデオを見せて、
見終わった後の「汗」を集めました。

1つ目のビデオは、教育番組。
2つ目のビデオは、アダルトビデオ。

集めた汗は、それぞれ女性に嗅いでもらい、
どちらの汗が好ましいか判定してもらいました。

その結果、好ましさについて、2つの汗の差はありませんでした。

つまり、エッチなことを考えてかいた汗と、
それ以外のときにかいた汗を区別できないということです。

これで男性にとって、一安心かとおもいきや、
この実験には続きがあります。

チェン博士は、続いて汗を嗅いだときの
女性の「脳の活動」を調べてみました。

すると、脳の活動レベルでは、ハッキリとした差が出ました。

アダルトビデオを見ながら出した汗を嗅いだときのほうが、
女性の「眼窩前頭野」や「紡錘状回」、「視床下部」といった
脳部位が激しく活動していることがわかりました。

ちなみに、「視床下部」は性行為に関与する脳部位。

この結果から、男性のエッチな妄想は、
女性には意識上ではさとられないものの、
無意識下の脳にはバレていることがわかったようです。

本書には、このような「脳」に関するネタが詰まっています。

本書は、池谷裕二さんが過去5、6年で書いた
脳に関する長短100本以上のエッセイをまとめて再構成したもの。

書き下ろしで本を書くと、本業の研究に支障が出たり、
同業者から叱責を受けるため、時間が取られないように、
池谷さんは、過去のエッセイをまとめるという
執筆スタイルをとっているそうです。

しかし、そこは研究者としての凝り性を持つ池谷さん。

結局、集めたエッセイを分解し、再構成するうちに、
ほとんど全文を書き直し、編集作業だけでも
2年以上の歳月を要して、本書の刊行にこぎつけたようです。

本書の中で、第11章「脳は妙に笑顔を作る」、
第22章「脳は妙に不自由が心地よい」、第26章「脳は妙に使い回す」
の3章が、池谷さんの「脳観」をあらわしていると解説されています。

もちろんこの3章には、池谷さんのメッセージが込められていて、
素晴らしいですが、それ以外の章の脳エッセイも粒ぞろい。

軽快な語り口の中に、驚きの脳のクセが満載されています。

本書を読むと、最新の脳研究にも裏付けされた、
脳の不可思議さに驚くとともに、知的好奇心が刺激されます。

この本から何を活かすか?

  「脳は妙に知ったかぶる」

私は本書を読んだときに、初めて聞いた脳に関する情報が
たくさんあったはずでした。

ところが、ブログを書くために付箋を貼った箇所を読み返すと、
「この情報、はじめから知っていたかも」という箇所が
増えていました。

これは脳のクセの一つ、「後知恵バイアス」による思い込み。

脳は知ったかぶるように振る舞うんですね。

何でも知っているつもりにならないように、
注意しなければなりませんね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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