活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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世界経済が沈んでも日本は必ず繁栄する

世界経済が沈んでも日本は必ず繁栄する 日米主従同盟の終わり世界経済が沈んでも日本は必ず繁栄する 日米主従同盟の終わり
(2012/12/19)
中島 孝志

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満足度★★★
付箋数:21

さくら舎さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

年間3000冊の本を読み、「通勤快読」でお馴染みの中島孝志さん。

このブログでも、今まで何冊か中島さんの
ビジネス書を紹介したことがありますが、
中島さんの経済本を読むのは、今回が初めてでした。

過去に読んだ著作から、中島さんのビジネスノウハウに
注目しがちでしたが、改めて中島さんのプロフィールを拝見すると、
「経済評論家」とあるので、経済を語るのは本職なんですね。

さて、本書はタイトルにある通り、
非常にポジティブな日本経済論です。

私たちは、「日本経済が危ない」という絶望論をよく耳にし、
それが、常識にもなっています。

しかし、その常識のほとんどは、新聞やテレビなどの
マスコミの情報によって作られたものです。

それらの常識は、誰が、どんな思惑で、
わたしたち日本国民に刷り込んだものなのか?

本書では、その思惑を白日のもとに晒し、
私たちの「経済の常識」を、ことごとく覆します。

そして、日本は一流国であり、世界が大恐慌になろうとも、
日本の政治がダメでも、日本経済は全く心配ないと説きます。

中島さんが語る内容が、正しいかどうかは別にして、
新たな視点で日本を取り巻く経済状況を解説しているので、
本書は、自分の頭で何が正しいかを考えるきっかけを
与えてくれます。

  ・円高だから日本経済はもっている
  ・年金制度は破綻しない
  ・日本国憲法は国際法違反である
  ・米国債の格下げをきっかけに大恐慌が始まる
  ・TPPは悪名高い年次改革要望書の生まれ変わりか?
  ・日本、中国、韓国、台湾の中で全勝は日本だけ
  ・日本社会はエリートをつくらないほうが巧くいく

本書の中で注目すべきは、「TPP」に関する中島さんの考えです。

TPPといえば、参加の是非を問う日本の農業についての議論が
盛んに行われていますが、アメリカの狙いはそこではないと
中島さんは言います。

  「アメリカの真意が読めた。農業なんぞでちまちま儲けようなどど、
  せこいことは考えていない。儲けるならドカンと、永久的に設けてやる。
  どこの分野で?
  金融生損保、医療、薬剤、建設、そして知的財産権の分野だろう。
  農業で譲歩しているのは、日本国民がTPPに乗りやすいように
  錯覚させるための当て馬にすぎない。」

つまり、TPPは日本の富のすべてを強奪しようとする
アメリカの罠だということです。

交渉ごとは何でも、相手を交渉のテーブルに着かせるのが先決。

一度、交渉のテーブルに着いたなら、目に見えるカードの裏に、
相手がどんなカードを持っているかを読みながら、
交渉を進めなければなりません。

お人好しであることは日本人の美徳ですが、
国際経済の中で、交渉のテーブルに着く場合は、
TPPの先に何があるのかを考えておく必要があるようです。

また、個人的には本書の主張の中で、
円高歓迎論には、賛成できないところがありました。

その部分については、どこが自分の考えと違うのかを、
もう一度、論点を整理しながら読み直してみたいと思います。

この本から何を活かすか?

当ブログでは、2007年に中島さんの
キラーリーディング」を紹介しました。

この本、中島さんの読書法を解説した本の中では、
一番評判が良いようで、出版社を変え、
キラーリーディング 驚異の読書法
として2012年11月に復刻版が出ています。

復刻特典として最終章に「日本を語れるようになる読書30冊」
というページを写真入りで収録しているとのこと。

それはありがたい話ですが、どうせならKindle版で、
価格も安くして復刻して欲しかった。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 社会・国家・国際情勢 | 06:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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