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元素周期表で世界はすべて読み解ける

元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (光文社新書)元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (光文社新書)
(2012/10/17)
吉田 たかよし

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満足度★★★
付箋数:23

  「本書の締めくくりに、周期表にまつわるクイズを出しましょう。
  アメリカ、フランス、ロシア、ドイツ、ポーランドにはあって、
  日本にないものがあります。それは何でしょうか?
  もちろん、元素に関することですよ。」

これは、吉田たかよしさんが、
本書の「あとがき」に掲載していたクイズです。

ちなみに、もう少し補足してヒントを出すと、
それはスウェーデンにもあります。

日本には、かつて「幻」と呼ばれたものがありましたが、
正式にはありませんでした。

しかし、日本にとって悲願のそれは、
日本にも「あるもの」になることが目前です。

ここまで書いても、興味がない人にはサッパリかもしれませんね。

  「答えは、国名がついた元素です。アメシウム(Am)や
  フランシウム(Fr)は、国名がそのまま元素の名前になりました。
  ルテニウム(Ru)、ゲルマニウム(Ge)、ポロニウム(Po)は、
  それぞれ、ロシア、ドイツ、ポーランドを表すラテン語の
  ルテニア、ゲルマニア、ポロニアから命名されました。
  しかし、日本の国名がついた元素は、今のところひとつもありません。」

スウェーデンもラテン語のスカンジアから、
スカンジウム(Sc)があります。

日本では、1908年、科学者の小川正孝さんが、
当時43番目の新元素を発見したとして「ニッポニウム」と
命名しましたが、追試で結果が得られず、
日本の国名がついた元素は幻に終わりました。

ちなみに、この時、小川博士が発見したのは、
75番目の元素レニウム(Re)だったと言われています。

小川博士の発見から、約100年後の2004年、
日本の理化学研究所は、113番目の元素を合成したと発表。

この時も、確認された崩壊パターンから、
国際的には正式な発見とは認められませんでした。

しかし、その理研の仁科加速研究センターは、
2012年9月27日に、113番目の元素の合成を新たな崩壊経路で
確認したとして、発見が科学的に揺るぎないものになったと発表しました。

これが国際学会に認められれば、113番目の元素の命名権が与えられ、
「ジャポニウム」と命名される可能性が高いと言われています。

遂に、悲願だった日本の名前がついた元素が
周期表に載る日が近いというわけです。

さて本書は、元素周期表を通して、
宇宙や地球、更には人体の不思議までを読み解く本です。

著者の吉田たかよしさんの、東京大学大学院で量子化学を専攻し、
卒業後はNHKのアナウンサーになり、その後、医師に転身したという
キャリアが存分に活かされています。

  「一見しただけでは複雑かつ無秩序に見える周期表ですが、
  きちんとポイントをつかめば、美しい交響曲の楽譜のように
  元素が秩序だって並び、ハーモニーを奏でていることが
  おわかりいただけるでしょう。」

学生時代に、無理やり暗記した周期表とは違います。

周期表の本質は何なのか、周期表が私たちの世界にどのように
関わっているかを、非常にわかりやすく解説しています。

この本から何を活かすか?

2年前のブログ記事でも書きましたが、
我が家のトイレには「周期表」を貼っています。

それは、文部科学省の「一家に1枚周期表」を
ダウンロードしたものです。

まだ、ダウンロード可能かどうかを文科省のサイトで
確認したところ、改訂版(第6版)がリリースされていました。

我が家に貼ってあったのは、第3版だったので、
最新版に差し替えようと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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