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ビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っている

ビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っているビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っている
(2012/09/27)
アラステア・ドライバーグ

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満足度★★★
付箋数:23

あなたは、人類が石器時代だった頃のことを覚えていますか?

石器時代は、歴史の授業の一番最初で習いますから、
私たちは、知識として原始人の生活は知っているはずですが、
「自分の記憶」として石器時代のことは覚えていません。

ところが、本書の著者、英国でビジネスコンサルタント会社の
CEOを務めるアラステア・ドライバーグさんは言います。

私たちの脳の一部は、今でも原始人の思考法を持っていると。

  「私たち人間の心はいまもなお石器時代から抜け出せず、
  原始人の思考法で情報時代の問題に取り組もうとしている。」

これは脳科学の話ではなく、あくまでも比喩ですが、
本書では、原始人の思考法は、次の2つの原則に導かれていると、
説明されています。

  原始人の脳の基本原則1. よく知っているものは安全だ
  原始人の脳の基本原則2. 集団の意見はおそらく正しい

これらは人類が生き抜くために身につけた本能の一部。

言われてみると、なるほどという感じもしますし、
これらの原則が間違っているわけではありません。

しかし、こららの原始人の脳が私たちの気づかないところで、
本能的に働いてしまうのが問題なのです。

だから、客観的な状況から考えても間違えるはずがないのに、
原始人の思考が一瞬顔を出し、信じられないような間違いを犯してしまう。

現代においても、原始人の脳は私たちの一部にあり、
それは時代が変わっても簡単には変えられないようです。

  「記憶に残る石器時代の遺産は、私たちの思考法を
  操っているだけでなく、正しい結論を出したときでさえ、
  それに基づいて行動をとることを阻もうとしているのである。」

そして紹介されるのが原始人の「思考の落とし穴」。

  ・魔術的思考
  ・現状維持の先入観
  ・孤立
  ・全面的なリスク回避
  ・根本的な帰属の誤り

ドライバーグさんは、原始人の思考法に支配された
間違ったビジネスの常識や事例を数多く紹介すると共に、
「思考の落とし穴」に落ちないための対応策も示します。

本書は、ドライバーグさんが英ビジネス誌
「マネジメント・トゥデイ」に連載したコラム
「Dont't You Believe It」を中心にまとめたものです。

  「これは謎としか言いようがない。
  世界中のいたるところに意味をなさない行動があふれている。
  この本にもそうした例が数多く登場する。」

このコラムをドライバーグさんは2年以上書き続け、
間違った思考法から生じる、さまざまな奇妙な誤りを
紹介し続けているようです。

本書はタイトルにあるような
「ビジネスについてあなたが知っていることは
すべて間違っている」という大袈裟なものではありませんが、
納得できる指摘の多い本でした。

この本から何を活かすか?

英ビジネス誌の「マネジメント・トゥデイ」は、
手にはいらないので、同誌のサイトを見てみました。

確かに、ドライバーグさんはコラムを書いていますね。

あと、同サイトで気になったのは「MT break」に書かれていた、
Sayonara growth! Japan's economy shrinks」という記事。

英国から見ても、やはり日本国内から見える風景と
あまり変わらないようですね。

まあ、英国は昔から日本に対して、こういう見方かもしれませんが。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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