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アイデア・イノベーション

アイデア・イノベーション―創発を生むチーム発想術アイデア・イノベーション―創発を生むチーム発想術
(2012/11/02)
堀 公俊、加藤 彰 他

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満足度★★★★
付箋数:26

日本経済新聞出版社・堀江さんより献本いただきました。
ありがとうございます。

あなたの会社には、スティーブ・ジョブズさんはいますか?

もしジョブズさんのような天才がいなければ、
いや、普通はそんな天才はどこにでもいないと思いますが、
「チーム」でアイディアを考える必要があります。

チームの発想は、1人の天才の発想にも勝る。

しかし、平凡なチームで極上のアイディアを考え出すためには、
システマティックな仕掛けが必要です。

本書で紹介されるのは、平凡なチームが
何度でも良質なアイディアを生み出す方法。

それは、1人でアイディアを考える時とは、違ったノウハウです。

チームで発想するには、次の5つのステップを踏みます。

  1. 素材をインプットする(Field Work)
  2. アイディアを発想する(Brainstorming)
  3. アイディアを編集する(Idea Development)
  4. アイディアを表現する(Prototyping)
  5. アイディアを評価・選択する(Evaluation)

この5ステップを本書では、
「クリエイティブ・ファシリテーション・サイクル」
と呼びます。

その名の通り、この工程に沿って進めるキーマンは、
進行役であるファシリテーター。

ファシリテーターの舵取りで、メンバーの相互作用を引き出し、
ジョブズさんのような優れたクリエイターを超える
イノベーティブなアイディアさえも発想できるのです。

本書では、この5ステップに沿って、
アイディアをカタチにする体系的な方法が解説されています。

著者は、堀公俊さんと加藤彰さん。

本書はお2人のコンビで執筆された
「ファシリテーション・スキルズ・シリーズ」第6弾。

当ブログでも、結構前になりますが、
第1弾の「ファシリテーション・グラフィック」と
第2弾の「チーム・ビルディング」を過去に紹介している
定評あるシリーズです。

図や写真も数多く使われ、実際にチームでアイディアを
生み出す工程がイメージしやすく書かれています。

巻末には、切り離して使える付録、
アイディア発想力を高める「視点カード252」がついてるなど、
充実の内容。

ほとんど文句のつけようのない本書ですが、
強いて欠点を挙げるとするなら、
内容がちょっと濃すぎることぐらいでしょうか。

分かりやすいけれど、行間や遊びがあまりない硬派な作り。

普通だったら、これだけの内容は2~3冊に分けて出します。

しかし、本書には過去のシリーズで紹介されていたスキルも、
これでもかというぐらい、ふんだんに盛り込まれています。

お買い得というのは、まさにこういう本の事を言うのでしょう。

この本から何を活かすか?

本書はチーム発想術の教科書的な位置づけなので、
優れたアイディアを生み出した詳細なケーススタディは
紹介されていません。

実際に、ファシリテーターのハンドリングによって、
チームで発想した成功例はないのか? 

著者も出版社も異なりますが、本書とあわせて読むには
最適な本があります。

それは、玉樹真一郎さんの「コンセプトのつくりかた」。

この本では、任天堂の「Wii」がチームによって、
どのように創発されたのかが、実況中継されています。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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