活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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経済のことはみんなマーケットで学んだ

経済のことはみんなマーケットで学んだ ~外資で働き、金融で成功する方法~ (徳間ポケット)経済のことはみんなマーケットで学んだ ~外資で働き、金融で成功する方法~ (徳間ポケット)
(2012/10/23)
藤巻健史

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満足度★★★
付箋数:15

私が藤巻健史さんのファンであると知って送っていただいたのか、
知らずに送っていただいたのかわかりませんが、
本書は徳間書店さんより、献本のいただきました。

ありがとうございます。

本書は新創刊されるポケット判ソフトカバーシリーズ、
「徳間ポケット」の第1弾として刊行されました。

内容はいつもの日本経済破綻論ではなく、藤巻さんの半生記です。

今後のマーケットの予想や、日本経済の行方などには一切触れず、
満足のいく職業人生の歩み方について書かれています。

藤巻さんは、どのようにして「伝説のディーラー」と
呼ばれるようになったのか?

話は藤巻さんの受験時代から始まり、三井信託銀行に就職、
MBA留学、ロンドン勤務時代へと続きます。

そして、終身雇用制が真っ盛りだった時代に、
「清水の舞台から三度飛び降りるつもり」で
外資であるモルガン銀行へ転職。

モルガン銀行時代には、自己勘定取引で稼ぎ頭となり、
「伝説のディーラー」と呼ばれるようになりました。

その実績が認められ、藤巻さんは、
当時、唯一の日本人外銀支店長へと登り詰めます。

しかし、モルガン銀行からソロス・ファンドに移ってから、
わずか6ヶ月でクビに。

本書では、藤巻さんの波乱の人生が、
抱腹絶倒のエピソードと共に語られています。

最近の藤巻さんしか知らない方にとっては、
本当に「伝説のディーラー」と呼ばれていた事実を
本書で確認することができでしょう。

過去の栄光を語っているだけと言えばそれまでですが、
どのように過去の栄光を掴んだかを中心に読むと学びも多いはず。

また、自慢話を現在のダメっぷりと比較して、笑いを誘うところは、
タレントの明石家さんまさんが、「オレは全盛期はモテた」
という話で、笑いをとる時と同じような雰囲気でしょうか。

  「モルガン銀行時代は、私が “ドルが上がるぞ” と言うと
  ドルが上がり、 “日経平均が下がるぞ” と言えば、
  日経平均が下がりました。ところが、最近は “ドルが上がるぞ”
  と言うとドルが下がり、 “日経平均が下がるぞ” と言えば
  日経平均が下がるのです。」

当時、東京市場で一番資金を動かしていた藤巻さんの
ディーリングにマーケット参加者は注目していましたから、
藤巻さんのとったポジションと同じ方向に、
マーケットが動くこともしばしばあったのでしょう。

現在でも、ウォーレン・バフェットさんが注目した株価が
急騰するのと同じ現象です。

しかし、最近の藤巻さんが「ドルが上がるぞ」というと、
ドルが下がるのは、また別の才能なのだと思います。

そして、予想が外れ続けてもリスク管理やヘッジによって、
マーケットから退場しないことがプロたる所以なのでしょう。

藤巻さんが外資で活躍していた時代と、
現在はかなり環境が変わっていますが、
仕事への姿勢という点では、本書は大いに参考にできると思います。

また、本書は藤巻さんの妹さんが挿絵を担当し、
ほのぼのとした味わいが出ているのもいいですね。

この本から何を活かすか?

  「私はソロス氏直筆のサインを、すでにもらったことがあり、
  金庫の中に大事に保管してあったからです。
  それも日本で唯一のサインです。」

これは、ジョージ・ソロスさんのサイン本を進呈するという
来日出版記念パ-ティーがあると聞いての、藤巻さんの発言です。

藤巻さんがもらったソロスさんのサインとは、
「契約解除の通知」に書かれた、ソロスさんのサインです。

クビになったことを、ネタにできるこが藤巻さんの懐の深さです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:53 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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