活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


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ビジョナリー・カンパニー 4

ビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になるビジョナリー・カンパニー 4 自分の意志で偉大になる
(2012/09/20)
ジム・コリンズ

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満足度★★★★
付箋数:25

本書は、既に名シリーズとなっているジム・コリンズさんの
ビジョナリー・カンパニー」の第4弾。

今回は、過去のシリーズと異なり、置かれた経営環境の厳しさも
指標に加えて分析されています。

本書では、一対比較法(マッチトペア法)を採用し、
不確実な時代でも、なぜ躍進する企業があるのかを解き明かします。

経営基盤が脆弱な中小企業からスタートし、
不安定な環境下で目覚しい成長を遂げ、15年以上にわたって、
株式市場平均や同業他社を凌駕する目覚しい実績を上げる企業。

コリンズさんは、この基準をクリアする企業を、
本書で「10X(10倍)型企業」と呼び、
それ以外の企業とは何が違うかを導き出します。

冒頭では、企業の比較をする前に南極探検隊のリーダーとして、
ロアルド・アムンゼンさん(10X型リーダー)と
ロバート・ファルコン・スコットさん(比較対象リーダー)を比較。

2人の結果を分けたのは、環境の差ではなく、
行動パターンの差でした。

これは自分の意志で偉大になれることを意味します。

本書で「10X型企業」の代表として挙げられるのは、
サウスウエスト航空、インテル、プログレッシブ保険など。

これらの「10X型企業」と比較対象企業を比べることで、
私たちが偉大な企業、あるいは勝ち組企業に必要だと考えている
「常識」を覆します。

  「10X型企業」は、
  ・大胆でリスクを積極的に取るわけではない。
  ・イノベーションが成功のカギではない。
  ・スピードを重視し、常にアクセルを踏み続けているわけではない。
  ・外部環境に合わせて、自分自身も根本的に変化するわけではない。
  ・他の企業に比べて強運であるとは限らない。

成功する企業は、リスクを取り、スピードを重視し、
自らも変化し、イノベーションを起こす。

私はそんなイメージを漠然と持っていましたから、
本書で示される結論は、かなり意外でした。

そして、「10X型企業」は「20マイル行進」をする。

これは偉大な企業は、どんな状況下でも、
1日20マイルのペースで行進するように、
長期に渡って一貫性を保って成長するという比喩です。

不況下で一定の成長をするのも難しいですが、
好況時にアクセルを踏みすぎないことも重要です。

この並外れた一貫性を持って「20マイル行進」できるかどうかが、
「10X型企業」とその他の企業を分ける大きな要因のようです。

コリンズサンの本では、毎回「ハリネズミの概念」のような
ユニークな言い回しが登場し、読者の記憶に印象深く刻み込みます。

今回も、「10X型企業」、「20マイル行進」、
「死線を避けるリーダーシップ」、「建設的パラノイア」などの
独特の表現が使われています。

コリンズさんの文章に難解なところはありませんし、
約500ページの大作ですが、後半の200ページは原注や、
調査概要の説明ですから、実質は300ページ強のボリュームなので、
見た目ほどハードな本ではありません。

この本から何を活かすか?

コリンズさんの研究はかなりのデータを集め、
それなりの期間をかけて分析をします。

今回、その影響が出ていたのが、
マイクロソフトを勝者である「10X型企業」として挙げ、
アップルを敗者である比較対象企業に採用していたところです。

これは、この2企業の調査対象期間を
1986年から2002年までに定めているからです。

そのため、本書では第4章「アップルの復活」として
補足し、フォローしています。

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| 経営・戦略 | 06:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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