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ワーク・シフト

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
(2012/07/28)
リンダ・グラットン

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満足度★★★
付箋数:24

2025年、あなたはどんな働き方をしていますか?

今から十数年先の未来です。

漫然と過ごし、暗い未来を迎えるのか?

その姿は、いつも時間に追われ、孤独にさいなまれ、
繁栄から閉め出された未来像です。

それとも、主体的に明るい未来を築くのか?

こちらの明るい未来予想図は、
コ・クリエーションで大きな仕事をやり遂げ、
共感とバランスのある人生を送り、ミニ起業家が活躍します。

ロンドン・ビジネススクール教授で、経営組織論の世界的権威、
リンダ・グラットンさんは、本書で2025年の働き方を描き出します。

その未来は、次の5つの要因から形づくられます。

  要因1. テクノロジーの進化
  要因2. グローバル化の進展
  要因3. 人口構成の変化と長寿化
  要因4. 社会の変化
  要因5. エネルギー・環境問題の深刻化

これらの変化を漫然と迎え入れるのか、
それとも主体的に対応するのかで、2025年の未来は変わります。

グラットンさんは、ロンドン・ビジネススクールで立ち上げた
「働き方の未来コンソーシアム」で集まった未来予測を、
2025年に働く個人の「ストーリー」という形で示します。

そこには、暗い未来から明るい未来まで、
何種類ものストーリーがリアルに描かれています。

中には、多少独断的に予想されたものもありますが、
そのほとんどはデータで裏付けされた未来予測で、
経営組織論の専門家が描いた精密な予測という印象を受けます。

それでは、2025年のワーストケースシナリオと
ベストケースシナリオへの分岐点はいつなのか?

もちろん2025年の直前になって、暗い未来と明るい未来へ、
突如、仕分けされるわけではありません。

必要なのは、「今」から未来について考え、行動すること。

グラットンさんは、明るい未来のために、
本書で3つの働き方のシフトを提唱します。

第1のシフトは、ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ。

これは1つの分野のスペシャリストに留まらず、
移行と脱皮を繰り返し、専門技能を連続的に習得します。

第2のシフトは、孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ。

個人主義と競争原理という常識を問い直し、
協力できる人的ネットワークを意識的に作ります。 

第3のシフトは、大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ。

これは所得と消費を目的とした職業人生から脱し、
バランスのとれた働き方を選択します。

グラットンさんの示すワークシフトは、
いずれも簡単なものではありません。

しかし、私たちの未来の選択肢は明らかに増えそうですから、
何も考えず流されて2025年を迎えるのと、
主体的にワークシフトするのでは、
その未来に大きな違いが生じることは間違えありません。

本書は、読む人の年齢によって感じ方が、
かなり違うように思えます。

20代、30代の人は、本書のシナリオが現実のものとなる
可能性がありますから、ワークシフトを自分事として
読むことができるでしょう。

一方、40代以上の人にとっては、自分の未来のこともありますが、
次世代へどうつなぐかという視点で、本書を読むことができます。

この本から何を活かすか?

  「未来の世界では、広く浅い知識をもっているだけでは
  価値を生み出せなくなり、知識の深さが求められるようになる。
  孤立した状態で、そういう高度な専門知識が身につくことは考えづらい。
  アドバイスと支援を与えてくれる比較的少人数の
  ブレーン集団が不可欠だ。
  それが本書で言う『ポッセ(同じ志をもつ仲間)』である。」

ポッセとは西部劇などに出てくる治安を守る自警団。

これから未来に向けて、自分のポッセをつくっていく。
面白そうですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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| 仕事術・スキルアップ・キャリア | 06:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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