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世界でもっとも強力な9のアルゴリズム

世界でもっとも強力な9のアルゴリズム世界でもっとも強力な9のアルゴリズム
(2012/07/19)
ジョン・マコーミック

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満足度★★★
付箋数:23

インターネットでのショピングが当たり前になり、
多くの人がその安全性に疑いを持たず、
クレジットカード番号を入力して、買い物をしています。

しかし、インターネットという共有の場を通して、
クレジットカード番号を送信しても、本当に大丈夫なのでしょうか?

私たちは、アドレスの先頭がが「http」ではなく、
「https」となっているサイトでは、
その安全性が確保されていることを知っています。

「https」のサイトに入力した、私たちのクレジットカード番号は、
暗号化され、インターネットとう共有の場を通しても、
特定の相手だけに安全に届けることができるのです。

一方、ショップ側では、暗号化されて送られてきた
クレジットカード番号を復号化しなければ決済に使えません。

しかし、私たちはショッピングの際に、
暗号化の操作をしていませんし、復号化の鍵やパスワードを
別に送信しているわけではありません。

一体、どのような仕組みで、暗号化の鍵は
受け渡しされているのでしょうか?

その仕組が「公開鍵暗号法」と呼ばれるアルゴリズム。

本書では、コンピュータ科学の知識がなくても理解できるよう、
「絵の具と壺」を使って見事に説明しています。

ここでは長くなるので、紹介しませんが、
著者のジョン・マコーミックさんの説明を読むと、
なるほど!と膝を打つこと間違いなしです。

マコーミックさんは、偉大な9つのアルゴリズムを選び、
その仕組みをコンピュータ技術を知らない素人が
読んでもわかるように解説しています。

それらのアルゴリズムは、あまりに偉大すぎて、
私たちが存在を意識することなく使っているものばかりです。

アルゴリズムとは、問題を解決するために必要な手順を規定したレシピ。

マコーミックさんは、
第1に普通のコンピュータユーザーが毎日使っていること、
第2に現実の世界の具体的な問題を解決していること、
第3に主にコンピュータ科学理論に関係のあるアルゴリズム
であること、の3つの基準で偉大なアルゴリズムを選定しています。

  1. 検索エンジンのインデクシング
  2. ページランク
  3. 公開鍵暗号法
  4. 誤り訂正符号
  5. パターン認識
  6. データ圧縮
  7. データベース
  8. デジタル署名
  9. 決定不可能性

いずれも完成された「料理」として、私たちが毎日当たり前に
食べている(使っている)ものばかり。

その料理のレシピはどうなっているのか?
そして、そのレシピはどのようにして開発されたのか?

これらのアルゴリズムの秘密は、
実用的には知らなくても困りませんが、
隠されたアイディアを知ることで、驚き、感動が得られます。

この本から何を活かすか?

マコーミックさんは、本書を読んで得られる感動を
次のように表現しています。

  「私は天文学の専門家では決してない。実際、この分野については
  あまり知らないし、もっと知っていればよかったと思っている。
  しかし、私が知っているごくわずかな天文学の知識のために、
  夜空を見上げるという経験は少し楽しくなっている。
  見ていることについて持っている知識のために、
  驚きとか満足の気持ちが引き出されてくるのである。」

素敵さを伝えるのに、天文学の喩えを使うのっていいですね。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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