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勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法

勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法
(2012/07/14)
玉川陽介

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満足度★★★
付箋数:16

  「本書の主な内容は、富裕層がプライベートバンクや
  オフショアで行う “富裕層限定のため有利” と言われる
  投資法を分析し、それと同じだけ有利な投資を小資金で
  実践する方法の解説です。」

本書のツカミでは、著者の玉川陽介さんが、
かつて購入したことのある、「みずほ銀行の優先出資証券」が
紹介されていました。

優先出資証券とは債券と株式、両方の特徴を持つハイブリッド証券。
劣後債よりも優先出資証券の方が株式寄りの性質を持ちます。

紹介されている「みずほ銀行の優先出資証券」は、
発行されていた2009年当時、利回りは14.95%。

玉川さんは、7000万円の借入を起こし、みずほ銀行のほか、
三井住友、三菱UFJなどの優先出資証券を全力買いしました。

その結果、サブプライム問題が落ち着く頃には、
債券価格も上昇し、上々のリターンが得られたと記されています。

そこで、本書でイチ押しされている投資方法は、
「高利回り債券」への投資です。

利回りは2009年当時ほど高くはありませんが、
それでも7~9%前後。

具体的には、小資金でも投資できるように、
優先出資証券などが組み込まれている「債券ETF」への投資が
推奨されています。

ただし、本書では、低リスクといったイメージで紹介されていますが、
為替リスクにさらされる以上、必ずしも低リスクとは言えません。

また、プライベート・バンクの秘密とか、富裕層向けの金融商品
といったキャッチーな言葉や、金利だけに惑わされず、
しっかりとリスク計算する必要があります。

本書で紹介されている投資方法が良くないとは言いませんが、
金融商品そのものの持つリスクと、自分の資金でのリスク許容範囲の
両方を考えなければなりません。

できれば、この手の本を読む場合は、
吉本佳生さん『確率・統計でわかる「金融リスク」のからくり
などを手元に置き、見えないリスクが隠れていないか
確認しながら読むのがいいと思います。

ちなみに、本書で紹介されている7つの投資法は次の通りです。

  投資法1. 小資金でできる高利回り債券投資
  投資法2. 小資金でできるヘッジファンド投資
  投資法3. 投資信託より有利な新興国投資法
  投資法4. 投資信託より有利な海外REIT投資法
  投資法5. 手軽にできる為替ヘッジ
  投資法6. 海外不動産と居住権で資産と身の安全を確保
  投資法7. 世界のすごいファンドセレクション

玉川さんは、極力フラットな立場で書こうとする努力が
見えるので、その点では好感が持てます。

また、海外不動産や居住権の話、日本では売られていない
金融商品も数多く紹介されていますから、
実際の投資は別にして、視野を広げるために
読むには良いと思います。

この本から何を活かすか?

私も以前は、富裕層だけがアクセスできる情報や
金融商品があるのではないかと考え、
いろいろ調べていた時期があります。

しかし、時代は変わり一般向けの投資方法や金融商品も
数多く提供されるようになり、選択肢が広がりました。

武器は十分に揃っています。

後は個人がその武器を使いこなすだけの、
金融リテラシーを向上させるだけだと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.


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