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日本経済に追い風が吹いている

日本経済に追い風が吹いている日本経済に追い風が吹いている
(2012/06/09)
北尾吉孝

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満足度★★★
付箋数:23

2012年8月10日、消費税増税法は、参院本会議で
民主、自民、公明3党などの賛成多数で可決されました。

これにより、現行5%の消費税率は2014年4月に8%、
2015年10月に10%へと、2段階で引き上げられます。

このニュースが新聞に掲載された日に、
私は知人と話す機会があったので、この消費税増税について
どう思うか聞いてみました。

その知人から返ってきた答えは、
「増税して欲しくないけど、仕方ない」というものでした。

私はこの知人が、増税に納得していることを
非常に残念に思いました。

私は、消費税増税には反対です。
その理由は、増税の「タイミング」が悪いから。

個人的な視点で、税金を多く払いたくないというのは別にして、
今の日本の経済状況は、増税をやるべきタイミングではないと思います。

まず、優先すべきは経済成長であり、今、増税しては、
デフレからますます脱却できなくなってしまいます。

私は、増税に対して、残念に思うと同時に強い憤りも感じました。

さて、本書の著者、SBIホールディングスCEOの
北尾吉孝さんも、私と同じように現時点で増税することに、
強い憤りを感じています。

  「日本の財政赤字問題は薄氷の上を歩いているような状態
  であるのは確かですが、だからといって、今すぐ増税すれば
  いいというものでは決してありません。」

さすが、マーケットを知る経営者の北尾さん。

北尾さんも「Timing is everything」であることを
強く認識しています。

ちょっと私にとっては意外でしたが、本書を読むと、
増税の他にも日本経済に関する北尾さんの認識は、
私の考えにかなり近いもであることがわかりました。

本書は北尾さんが月刊誌「ネットマネー」に連載を続ける評論
を中心に「日本の論点」、「世界の論点」、「2012年の論点」
などを中心にまとめたものです。

以下の12の論点がまとめられています。

  論点1 脱デフレ、円高の完全是正が最優先課題
  論点2 「経済成長より増税」という愚を犯すな
  論点3 東京電力は解体すべきである
  論点4 米国の一極集中時代が終わり「日本力」が試されている
  論点5 成長戦略なくして日本の未来はない
  論点6 欧州には暗雲が漂い続けている
  論点7 米国経済は「日本化」しない
  論点8 中国は4つのリスクを抱えている
  論点9 「格差」は世界を覆い尽くす大問題
  論点10 2012年、日本株は上昇する
  論点11 日本市場は改革を迫られている
  論点12 世界の中で生きる日本がなすべきこと

後半はSBIホールディングスのCEOとしてのポジショントークも
見られますが、北尾さんの考えは、概ね私の考えと同じ。

私が言いたいことを代わりに言っていただいて、
非常にスッキリした読後感の本でした。

この本から何を活かすか?

本書の論点7では、米国経済の「日本化」について論じられています。

北尾さんは、ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンさんが
指摘するように、米国も「流動化の罠」に陥っているが、
日本にはない活力があるため、凋落はしないと考えています。

クルーグマンさんと言えば、財政出動の積極推進派。

最近では、「さっさと不況を終わらせろ」という著書が出ています。

この本は、今日これから読む予定なので、
北尾さんの考えと比較しながら、読んでみたいと思います。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

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