活かす読書

読んだ本を、どう活かすか? セミリタイヤしたikadokuが、週に5冊、ビジネス書・自己啓発本・投資本・ベストセラーなどの本を紹介します。


2012年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年09月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

「10年後の自分」を考える技術

「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)「10年後の自分」を考える技術 (星海社新書)
(2012/06/26)
西村 行功

商品詳細を見る

満足度★★★★
付箋数:29

あなたは、10年後の自分の姿を「思考」したことがありますか?

会社でキャリアプランを考える一環として、
5年後や10年後の自分の姿を書く機会があるかもしれません。

しかし、ここで聞いているのは、
10年後の「目標」や「理想像」ではありません。

もちろん漠然とした未来を「想像」することでもありません。

10年後を「思考」するとは、10年度に自分がどうなっているか、
可能性を拾い出し、道筋を立ててしっかり考えること。

1年先だってわからないのに、10年も先のことなんて、
論理的に考えられないと思うかもしれません。

未来は不確実で不透明です。

だからこそ、その不確実な未来に対応するために、
あるツールを使って、10年後を「思考」しておく必要があるのです。

本書の著者、西村行功さんは企業の事業環境の未来を考察する
「シナリオ・プランニング」の日本における第1人者。

その企業向けの「シナリオ・プランニング」を
個人向けにアレンジし、未来を思考するためのツールとして
紹介したのが本書です。

「シナリオ・プランニング」では、
たった一つの未来をピンポイントで予想するのではなく、
現在から想定できる複数の未来を想定します。

まずは、確実にやってくる未来を考えます。
例えば、10年後には10歳としをとっているなど。

それから、不確実な未来は場合分けして考えます。

本書で紹介されているのは、2つの不確実性を縦軸と横軸にとって、
2×2のマトリックスを作り、4つのシナリを考える方法です。

考えたシナリオは、それぞれストーリーにし、
それが起きたらどうするかについて、対処法を真剣に考えます。

「シナリオ・プランニング」を行う上で必要なのは、
次の3つの力です。

  1. モノゴトをつなげて考える「つながり思考力」
  2. つながりをもとに未来を思考する「先読み力」
  3. 修正を前提に決断する「一歩踏み出す行動力」

この3つの力を有機的に使うことで、
想定外に翻弄される人生ではなく、
自分の望む未来を手に入れることができるようです。

本書は、「シナリオ・プランニング」を
若い世代にこそ必要な思考法として解説していますが、
私は、先の見えない時代を生きる多くの人にとっては、
年代に関係なく身に付けておくべきスキルだと感じました。

ただし、本書では、なぜ未来を思考する必要があるのか、
その意義の説明にもかなりページを割いているので、
純粋にノウハウだけを知りたい人には、
少し冗長に感じるところがあるかもしれません。

個人的には、別の著者の本ですが、以前に紹介した
「システム思考」教本』より、わかりやすかったと思います。

この本から何を活かすか?

本書では、「10年先の自分」を考える目的で、
「シナリオ・プランニング」が解説されていますが、
私が感じたのは、投資をやっている人には、
「シナリオ・プランニング」が必須の技術であるということです。

投資に、リスクは付きものです。

逆の言い方をすると、リスクのないところにはリターンはありません。

だからと言って、大切なお金を無防備に
リスクに晒すわけにもいきません。

重要なのは、リスクをコントロールすることと、
市場の変化への対処を事前に考えておくことです。

そのために、複数の未来を想定し、どうすべきかを考える、
本書の「シナリオ・プランニング」は、非常に有効なツールです。

Miss a meal if you have to, but don't miss a book.

このエントリーをはてなブックマークに追加

| 問題解決・ロジカルシンキング・思考法 | 06:27 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |